★今日何食べた?★

★今日何食べた?★

99.12鳴子温泉



てなもんや湯けむり三度笠珍道中



なんてったって、今年は1999年。2000年という区切りのよい年までにはやっぱりどこかへ行っておかないと。
というわけで、本当はオーストラリアとかゴージャスに行きたかったのだが、やっぱり日本人は温泉でしょ、ということで宮城県にある「鳴子温泉」へ2泊3日の旅行へ出かけた。
私達がどこか旅行に行くときはテーマを決めてツアーを敢行するが(ちなみに去年の京都旅行のテーマは「弁慶・牛若珍道中」で、弁慶と牛若丸の楽焼を行った)、今年のテーマは「てなもんや三度笠珍道中」。
しかし、友人の一人に「土曜ワイド劇場」&「火曜サスペンス劇場」好きがいて、テーマに「湯けむり」がないとイヤだということで、無理やり上記テーマとなった。(因みに彼女はどうやら、「湯けむり」と「殺人事件」の2つのキーワードを入れたかったらしいが、さすがに「殺人事件」はヤバいでしょ、ということで、「湯けむり」のみの採用とさせていただいた。)



■12月24日 なぜかクリスマス・イブ■

古川駅から陸羽東線に乗って一路鳴子温泉へ。数日前に雪が降ったらしいが、温泉へ近づくに連れて雪がだんだん深くなってきて、雰囲気はバッチリ。
この日は少し遅れて私の両親も宿泊にやってくることとなっており、総勢5名での宿泊。
宿は 鳴子温泉 源蔵の湯 鳴子観光ホテル 。鳴子温泉駅から徒歩3分ぐらいの近さだが、ホテルの送迎バスが来ており、駅から30秒ほどでホテルへ到着。

entrance


鳴子温泉はその歴史も古く、しかも源泉が374本もあるらしい。その泉質も多様に渡っており、隣のホテルと泉質が違うのも当たり前らしい。私達が宿泊した「鳴子観光ホテル」は硫黄泉で、乳白色の温泉が特徴。ホテル到着後、早速温泉へ!女湯では打たせ湯、檜風呂、露天風呂があり、また温泉はいかにも肌によい!といったカンジのかなりナイスな泉質。

その日の夕食のメニューもかなりゴージャスだったが、いつものように「飲み」に走ってしまい、全部をたいらげることはできなかった。因みにメニューは、牛タン焼き、アワビの姿焼き、お刺身、おそば、ずんだ餅、ごま豆腐、ふろふき大根みたいなやつ、おしんこ、生湯葉、牛タンの煮込み、お吸い物、デザート、そしておむすび。

dinner1


夕食後は部屋に戻っての2次会。なぜか仲居さんも交えての酒飲みが始まった。どうやら今日は他の客が非常に少ないらしい。そりゃそうだ、なんてったってクリスマス・イブだもの。しかしながら、ホテルの中はどこを見てもクリスマスらしい飾り付けはなかった。恐るべし、鳴子温泉!

飲みの後は、当然のことながら再び温泉に行き、その後マッサージまで頼んで1日の疲れを癒したのでありました。


■12月25日 今日は日本全国クリスマス■

朝起きてまずは温泉!朝の温泉もこれまた気持ちがいい。朝食もまたかなり豪華で、朝からしこたま食べてしまった。朝食後、両親は一足先に帰って行った。私達はもう1泊。

この日の天気は晴れてはいるが時々みぞれのような冷たい雨が降ったりしている不安定な空模様だった。私達は今回の温泉旅行での最大のイベントである「こけし作り」に挑戦するために国道47号線沿いにある「こけし資料館」へ向かう。こけしは鳴子の伝統工芸で、毎年9月には「全国こけし祭り」が開催されるらしい。
途中の道ではかなり雪も残っており、雪道をひたすら歩いて行った。「こけし資料館」のエントランスでは6mもの巨大こけしが迎えてくれた。でも6mもないと思うんだけどねー。まぁ、資料にそう書いてあったから信じるとしよう。

こけし資料館入り口



館内には、いろんな職人が作った伝統こけしや、近代的なかわゆいこけしなどが所狭しと陳列してあった。職人によって表情が違ったり、または地域によってもその特徴が異なっていたりと、学ぶことも多かった。でもすぐに忘れるかも。

こけしたち



こけし作りは勿論生まれて初めての挑戦だが、予想以上に難しかった。あんな小さな木に筆を入れるのだから、まぁ、難しいのが当たり前ではあるのだが、こけし職人たちは偉いなーと素直に感動してしまうほどだった。因みに、友人は原木からこけしを作ってみたかったそうだが、素人がそんなことやってたら、完成まで100万年かかってしまうだろう。いや、100万年かかっても完成しないといった方が正しいかも。私たちが挑戦したのは白木のこけしに絵をつけること。

想像以上にこけし作りは難しかった。筆で絵を描くことのなんと難しいことか!しかも、最初は熱心に緊張しながら筆を握っていたが、だんだん飽きてきて、終盤はかなり線が太い模様ばっかになったり、挙句の果てには指紋まで付けちゃったり、まさに素人集団!
しかしながら、苦労して出来上がったこけしは作者の性格もよく現れているようで、かなり個性的な出来栄え。まぁ、初めての経験にしてはよい出来だったと思う。かなりご満悦だった。調子こいて、来年もまたこけしを作っちゃおうという決意を新たにしたてなもんや3人組でありました。

自作のこけしたち



「こけし資料館」を後にして、次に私達は「早稲田桟敷湯」へ。ここは、昭和のはじめ頃に早稲田大学の学生がボーリングの実習で掘り当てた温泉らしい。お湯の色は宿泊しているホテルと違って無色透明。
ひとしきり温泉に浸かって、次に向かったのはまた温泉。「滝の湯」という共同浴場。ここはなんと1000年以上の歴史があるらしい。すべて檜造りで、打たせ湯もあり、いかにも「秘湯」といった雰囲気を醸し出していた。

温泉のはしごをした私達はは、ホテルに戻り「足底マッサージ」を行った。足の裏には体中のツボがあり、その道の人がツボを押すとどこが悪いのかがわかるというから不思議だよなー。因みに私は足底マッサージは初めての体験。よくテレビなんかで、痛がっているのを目にしているからかなりビビッていた。案の定痛かったが、しかしのた打ち回るほどではない。要するに健康ってことやね。風邪気味でのどが弱っているのと、疲れもたまっていること以外はどこも悪いところはないそうだ。まぁ、冬休み突入前のあの仕事の忙しさを考えるとそりゃ疲れもたまるだろうよ、ってなカンジだが、他は健康という結果にほっと胸をなでおろしたのであった。
マッサージを済ませてまた温泉。マッサージ後はかなり血行がよくなっているみたいで、かなり気持ちよかった。
因みにこのホテル、ウチの父の親戚の人が働いているということで、かなり気を遣っていただき、2日目の夕食のメニューは1日目よりもかなりゴージャス!飲み物を控えたものの、とてもじゃないけど食べきれる量ではなかった。しかも食後にはフィリピンのおねーちゃんたちのショーを行うクラブへも招待していただくことになり、予想外の展開にかなり恐縮してしまった。

フィリピンのおねーちゃんたちのショーが始まる前のクラブは客がなんと私たち3人だけ。おねーちゃんたちは4人。客よりもスタッフの数が多いよー、とビビッていたが、そのうち浴衣姿の酔っ払いおやぢ&ジジィたちがやってきてかなりな盛り上がりを見せていた。まぁ、タダで招待していただいたので、それなりに楽しかったが、自分達でお金を出してまで観たいとおもうもんじゃないシロモノだった。

フィリピンのおねーちゃんたちのショー



おねーちゃんたちのショーは10分ぐらいであっさりと終わってしまい、私たちもあっさりと部屋に戻ってまた温泉へ繰り出したのでありました。

とっても不思議な夜だった。


■12月26日 気づいたらクリスマスは終わっていた■

2泊3日の「てなもんや湯けむり三度笠珍道中」もいよいよ今日が最終日。朝食後にまた温泉にはいって、かなり名残惜しかったが、来年またやってくることに決め、鳴子温泉を後にした。あっという間の珍道中だったし、しかも何が面白くてクリスマスイブとクリスマスに温泉にいるんだか、という気もするが、クリスマスソングを聞かないクリスマスは初めてだと思うのでかなり貴重な体験だったと思う。温泉もかなり気に入ったし。無色透明でしかも匂いがない所謂「単純泉」だと水道水だか温泉だかわかったもんじゃないと勘繰ってしまうが、鳴子温泉のように乳白色で、もしくは無色透明でも硫黄の匂いがすると、間違いなく「体によさそうな温泉」といったカンジで心身ともにリフレッシュできる。やっぱり日本人は温泉でしょ。

帰りはまた、駅まで徒歩3分ぐらいなのに、ご丁寧にもマイクロバス(正確にはワンボックスカー)で送っていただき、「快速湯けむり号」に乗って鳴子温泉を後にした。とっても楽しくて、どうして楽しいことは時間があっという間に過ぎてしまうんだろうと思ってしまう。しかも草津とか箱根みたく混雑していないし、心身ともにのんびりできる。

鳴子はスキー場も近いし、次回はスキー&温泉もいいなーと思う。因みに次回もまた自分達の「こけし作り」も行い、コレクションを増やしていくつもりである。


鳴子温泉 源蔵の湯 鳴子観光ホテル
鳴子温泉 源蔵の湯 鳴子観光ホテル

鳴子・古川・くりこま高原の施設一覧
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