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岸にあがると、おわんの舟はかさになりました。おはしのかいはつえになりました。針の刀をさしていることは、まえのとおりです。で、法師は、こんどは都の大臣をたずねて行きました。「たのむーたのむー」大臣のお屋敷の玄関で、法師はこういってよびました。「はーい。」つづく。出典:新潮文庫 「日本むかしばなし集1」
2007年07月25日
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一寸法師が乗るか乗らないかに、もうおわんの舟は流れ出しました。そして、見るまに、矢のように早く、ときにはくるくるまいながら、ときには波にゆれながら、下へ下へと流されて行きました。流れている木の枝などにぶつかりそうになるときは、そのかいでかじをとりました。一度大きなさかながきて、おわんの舟をひっくりかえしそうになりました。けれども、それは、やっと、そのおはしのかいでふせぎました。 そのうち、流れが静かになって、そして、舟が岸につきました。そこはもう都だったのです。つづく。出典:新潮文庫 「日本むかしばなし集1」
2007年07月20日
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すこし行くと、アリにあいました。都へ行くのには、川をくだって行けばいいと聞いておりましたから、一寸法師はききました。「アリさん、アリさん、川はどこにありますか。」すると、アリがいいました。「タンポポ横町、ツクシのはずれだ。」 そこで、すこし行くと、タンポポの花のさいているところがありました。そこを横にはいって行くと、なるほどツクシが立っていました。そして、そこに大きな川が流れていました。一寸法師は、さっそく今までかぶってかさにしていたおわんを放りました。それをこんどは舟にして、川にうかべました。はしは、こんどは、かいになりました。 つづく。出典:新潮文庫 「日本むかしばなし集1」
2007年07月18日
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むかし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがありました。子どもがなかったものですから、こどもがほしくて、ほしくて、明けても暮れても、このことばかり、神様におねがいしておりました。「どうぞ神様、指にもたりないほどの子どもでもようございますから、ひとり、子どもをおさずけくださいませ。」すると、どうでしょう。あるとき、ほんとうに指にもたりないほどの子どもが産まれてきました。そんなに小さな子どもでしたけれど、やはり、子どもは子どもで、おじいさんおばあさんはかわいくてかわいくて、たいへん大切にそだてました。ところが、その子どもはかしこい子どもでしたけれども、いつまでたっても大きくはなりません。それで近所のおとなたちは、これを「一寸法師」といいました。子どもたちは、「ちび、ちび」とはやしたてました。 ある日のこと、この一寸法師は、都に出て出世したいと考えました。それでおじいさんおばあさんにいいました。「おじいさん、おばあさん、わたしにしばらくのおひまを下さい。」すると、おじいさんとおばあさんはびっくりしてたずねました。「それはまた、どうしてなんだい。」「いいえ、これから、わたしは、都へ出て、いろいろのことを見たり、ならったりして、えらい人になりたいと思います。」「そうか、そうか。」おじいさんもおばあさんも心配でしたけれども、かしこい一寸法師のいうことですから、すぐにゆるしてくれました。それで一寸法師は、おわんとおはしをもらいました。おわんをかさにしてかむり、おはしをつえにしてつきました。それから針を1本もらい、それには麦わらのさやをかぶせて、腰にさしました。そうして、「では行ってまいります。」と、出かけました。つづく。出典:新潮文庫 「日本むかしばなし集1」
2007年07月17日
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