ドイツ


冷房が完備されていないホテルは窓を開けて寝るしかないほどの室温で苦しかった。

22時になっても暮れることはない明るさに勘違いし、散歩に出たのはいいが、外を歩いているのは時差で眠れない日本人観光客だけ。

近所の店でアイスクリームを買ったが「キウイ」を頼んだ姉のアイスはバナナであった。可哀想に。

ノイシュバンシュタイン城では静まり返った内部に感動した。
城を見下ろす吊り橋で、新婚旅行だった夫婦の旦那(たっくん)は足がすくみ、奥さんに強引に引っ張られていくという醜態を曝け出していた。

ここでもおばさん連中の恐ろしさを見た。
この新婚旅行夫婦と同席したおばちゃんらは彼らに色々助言していたのだ。
「親御さんに電話してないの?早くしなさいよー!心配してらっしゃるわよ」
「お土産は必ず両方の親御さんにね、同じ金額くらいのを渡しなさいね。後々もめるかもしれないから」
「他に新婚旅行のご夫婦いないから寂しいでしょ~?でも仲良さそうでいいわね~」

傍から聞いててほとんどが余計なお世話の部類的助言であったが、私らに被害が来ないために、
この夫婦には防波堤になってもらわねばならん。

次の食事では姉のモタモタのせいで、何とこのおばちゃんらと同席を強いられた。
適当に愛想を振りまきつつ食事を取っていたら、おばちゃんらの話題は新婚夫婦になったのだ。
「あの奥さん、23歳だってよ!」
「うわ~若いわねぇ!おとなしそうな顔してそういうのは早いのね~」
「本当、裏で何してるか分かったもんじゃないわよ、最近の若い女って!!」

ひょえー。こえー。マジでこえー。おばちゃんって何でこうなんですか!?
姉と目で合図をし、食事もそこそこに席を立った。

このツアーは老夫婦も数組参加されてたが、彼らはとても優しく楽しかった。

ツアーに参加することがあっても、おばちゃんだけで構成されたグループには近づかないようにしたいもんだ。

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