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2013.06.05
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テーマ: 読書感想文(668)
カテゴリ: 読書感想文

魔女の目覚め デボラ・ハークネス ヴィレッジブックス

この世の中には人間の他に、魔女とヴァンパイアとデーモンがいて
それぞれ、互いに干渉せずに暮らしている。
魔法で封じられ、失われたと思われていた
錬金術の写本「アシュモール782」が
強力な魔力を持ちながら、魔力を封じられている魔女で歴史学教授・ダイアナが見つけ、
ページを開いたことから、魔女、ヴァンパイア、デーモンに追われることになる。
一方、オックスフォード大学の生化学教授でヴァンパイアのクレアモントも写本を求める一人。
写本を巡って出会った二人が、種族を越えて惹かれあい、
やがて禁じられたヴァンパイアと魔女の恋を巡って、
魔女、ヴァンパイア、デーモンが戦う

......と言うような話分類としてはヒストリカルファンタジーでしょうか

主人公のダイアナはイエール大学の歴史学教授だけあって、
歴史に関する薀蓄が凄いし、
ヴァンパイアのクレアモントは、生きた歴史であり、
ヴァンパイアらしく感覚が鋭く、ワイン通
ダイアナの魔女としての能力は封じられているけれど、
普通の魔女なら一つ持てばいい能力を、いくつも持っている危険人物で、
クレアモントはヴァンパイアの中でも一目置かれている存在

写本に何が書かれているか、まだわからなくて、
それぞれが
「自分たちの存在理由が書かれている」と思っていたり、
「消滅させる方法が書かれている」と思っていたりするので、
手に入れたい人と消したい人が存在するので、
魔女がダイアナを攻撃したり、
ヴァンパイアがクレアモントを攻撃したり、
あぁ、ややこしい!

ダイアナの叔母と叔母の恋人(二人とも魔女)でも意見が違うし、
クレアモントの母と兄と子供たちでも意見が違うし、それでも、ダイアナとクレアモントのためにあらゆる手を尽くして、
二人を守ろうとする姿は感動ものです

私的一番好きな場面は、
初めてクレアモントを食事に招待したダイアナが、
ヴァンパイアが何を食べるか調べるために、
生物学者の「狼の食事」を尋ねて、
できるだけ生に近い肉料理を準備するところ
もうこの時点で、恋に落ちてるよな!と思ったw

二人が互いの気持ちを確認してからは、じれったいです
ヴァンパイアの時間の流れがゆっくりすぎて、
ダイアナが全身で求めているのに、最後までは至らないというじれったさ
まぁ、クレアモント自身、人間だった頃に失った家族の記憶や、
ヴァンパイアになってからも愛する人を失った記憶がありすぎて、
一歩踏み出せない状態だったのも、わかるんですが、
このあたりのじれったさが、ハーレクインとは違うな、とw
かと言って、そういうシーンがないわけでもなく、
少年少女向けのファンタジーでもなく、
大人向けのエロ要素少な目ファンタジーです

まだ三部作の第一部を読み終えて、第二部を読み始めたところなので、
結末がどうなるかわからないのですが、
久々に、一気読みしたいファンタジーですね

作者も現役歴史学教授だそうで、
ワインのブログで賞を取ったこともある博識の人
それだけに、第二部が19世紀のイギリスが舞台になってますが、
歴史的な裏付けもバッチリでしょうし、
そこに出てくる歴史上の偉人もよく考察されているんでしょうね~

第三部の発刊も待ち遠しいです

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私が追いかける海外作家が増えました
今のところ、出版されている本を全部、集めているのは
JD・ロブ
シャンナ・スウェンドソン
レスリー・メイヤー
ジョアン・フルーク
コリン・ホルト・ソーヤー
ジェイニー・ボラソー
ジル・チャーチル
ケイト・キングズバリー
クレオ・コイル
ダイアン・デヴィッドソン
ジャネット・イヴァノビッチ(順不同)
......他にもいろいろな海外作家物を買ってますが、
三巻目以降、出版されない人も多くて、正直、残念です
つかさぁ、料理やお菓子を作る女性が探偵役で、
レシピもつけたミステリーが当たったら、
どこもかしこも、そういうの出すの止めようよ
料理はダイアン・デヴィッドソン
お菓子はジョアン・フルーク
ミステリーと食べ物のバランスがいいし、
読んでいて、作りたくなる、かつ、作れそうなレシピが多いよ!
ただし、分量は凄いけどね
クッキー10ダース分って......バザーでも開くんですか?状態でしたよ






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最終更新日  2013.06.05 23:51:07
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