平家隆盛
北条義時(小栗旬)
は
伊豆の弱小豪族の次男坊
に過ぎなかった。
だが 流罪人・源頼朝(大泉洋)
と
姉・政子(小池栄子)
の 結婚
をきっかけに、
運命の歯車
は 回り始める・・・
鎌倉時代
は 好きな時代
で、
高校の時、
永井路子の歴史小説
を 読み漁った
っけ。
昔の大河、
『草燃える』
の
原作小説。
三谷幸喜
さんも、
その 『草燃える』が好
き
だったと
エッセイで読んだ気がする。
20数年前の三谷さんのドラマ、
『王様のレストラン』の登場人物たち
は、
鎌倉時代にちなんだ名前
が
ずらりと並んでいたしね。
しずかだの、
政子だの、
範頼だの、
梶原、稲毛、和田、畠山・・・笑。
そんな三谷さんなので、
この大河ドラマには
かなり力が入っていたのでは ?
吾妻鏡
を
原作
だと思って書いていると
聞いたけど、
基本
は
史料に忠実
だと思う。
そこに、
昔からの 定説
になっている歴史解釈と、
最近の 新説
と。
そして 三谷さん自身の解釈
と。
織り交ぜて描いている
のが
わかって 面白い。
というか、
すごいな
と。
よく勉強してる
もの。
そして この時代
が
やっぱりとても 好き
なのだなと、
伝わってくるから。
でも、
伊藤祐親の娘・八重(新垣結衣)
を
義時の妻
に持ってきたのには
驚いたなあ。
頼朝と引き裂かれて、
子供も父親に殺された後、
儚んで 入水自殺した女性
だと
記憶していたので。
義時の妻になったという伝説 ?
ひそかにそんな話もあったとは
全然知らなくて驚いたわ。
ガッキーを
八重姫に持って来るだなんて
もったいない。
すぐ消えるのに・・・
って思ってたんだけど、
このことを知った後は、
なるほど
という感じ。
^ ^;
でも 八重と政子の
頼朝を挟んだ女の戦い
は
すごかったなあ。(苦笑)
再婚させられて、
八重
が 江間
に住んでいた時、
川向う
の 北条の領地
には
政子
と 頼朝
が住んでいて。
川を挟んで
八重と政子が・・・
のシーン。
政子の方だっけ ?
手、振ってなかった ?(怖)
・・・なんか、
八重も政子もちょっと 変 ?
;・∀・
いや、
三谷さんが描く大河に出てくる女性
って、
ちょっと 変
な感じ、
多くない ?
真田丸
の 幸村の最初の妻・・・
黒木華
が演じてたけど。
彼女もちょっと 変
だったし、
幼馴染の 長澤まさみの役
もね。
狡さ
や したたかさ
が
異様に際立ち過ぎる
というか。
しれっとしたたか
で、
なんか
えええっ ! ?
とか思っちゃう感じ。
コメディ路線
に描くからかなあ。
あまり リアルな女性像には
感じられず...
なんだろ。
三谷さんの女性観のせい ?(苦笑)
まあ 男性作家が描く女性
は、
三谷さんに限らず、
ちょっと違うなあ
と思うこと、
多いけどね。
でもこの大河、
女性陣
に結構 地味な女優さん
使ってて、
逆に それがよかった
わ。
頼家の妻たちや、
実朝の妻、
泰時の妻。
みんな知らんし。(苦笑)
↑
アタシが 無知
なだけ?
誰 ?
な
女優さんたちばかりだったけど、
逆にそれが
リアル
に見えたというか、
みなさん、
演技はしっかりしていた
ので、
鎌倉を生きたリアルな女性
に見えたのね。
八重や政子みたいにちょっと変・・・
なところもなかったし。(苦笑)
ちょっと変
だった気もする
政子
の描き方。
中盤から終盤に向かって、
よくなった
わね。
ストーリー全体も、
コメディ色が少しおさわって
見やすくなった
し。
序盤はかなり
ホームドラマコメデ
ィ
だった...
↑
面白いんだけど、
やり過ぎる
と 歴史モノ
としては
見にくい。
政子も頼朝を亡くしてから、
苦悩
することが増えて、
落ち着き
が増したし、
演じている 小池栄子
さんが
どんどん美しくなっていった
気が・・・
悲しみと苦悩を
湛えた美しさ?
次々と子供を亡くして、
孫までも。
その孫が殺したのが
1人だけ生きていた息子だし。
最大の悲劇。
鎌倉の悲劇でもあるけど、
母としての悲劇だわね。
そう、
母として最大の悲劇。
この大河では
政子を悪女に描いていな
い
という声を
聞いたけど、
そもそも 政子って悪女?
アタシは 悪女だなんて
思ったことない
けど・・・
その時代を
ただ懸命に生きていた
だけに
見える。
政子が悪女と呼ばれるのは、
江戸時代からの儒教の影響
なんでない?
女が目立っちゃダメなのよ。
男尊女卑
だから。
儒教は。
源氏の御曹司
と
結ばれたがために、
政子も数奇な運命を生きた
わよねぇ。
そして 北条
も。
ただの 伊豆の田舎者
だったのよ。
北条なんて。
義時
も次男坊で、
まさか 跡継ぎになるだなんて
思っていなかった
だろうし。
しかものちに 執権。
実質的鎌倉幕府の権力者
にね。
なるだなんてね。
前回の、
頼朝様を超えた
っていう
義時のセリフ
にハッとしたわ。
頼朝だけでなく、
清盛や義経や・・・
彼らに並んで、
追討の宣旨
が出されたのだから。
青年期
は
政治に興味もなく、
純朴な優しい義時
だったのに、
頼朝のそばで
上に立ち統べる者の非情さ
を学び、
段々と ブラック化
していって・・・
ブラック化するまで
の迷い惑い、
苦悩する過程
は
小栗旬がよく演じていた
と思うんだけれとも、
ブラック化しちゃってからは・・・
何となく
演技が形にハマっちゃった
というか、
いかにも ワルです
って感じ?
ただの
傲慢権力者
にしか見えなかったわ。
坂東武者の世を作る
とか、
そんな 理念、
見えなくなっちゃった
。
ただただ、
北条が権力を握らん
と
しているかのような ?
あんまり
ブラック義時の演技は
好きではなかった
わ。
深みがなくて。
なのに、
前回、
政子の演説で涙する義時。
なんかアタシの中では 違和感・・・
つながらないのよね。
ブラック義時と。
私利私欲でやってきたのではない
とか
言われても、
ブラック化
してからは、
結構、
私利私欲に走ってたことない ?
でも あの政子の演説はい
い
わね。
あの有名な演説、
海よりも〜
山よりも〜
をやめて、
自分の言葉でしゃべりだした
とこ。
良かったわ。
三谷さんらしかったわ。
次回 最終回。
今までにない終わり方
だと、
前々から言われ続けていて、
見てる方も ドキドキ。
期待値が高まる
のだけれども・・・
承久の乱の後、
急死
してるからね。
義時。
誰かに殺されましたかね ?
三谷さんがどんな脚本にしたか、
楽しみにしてるわ。
^ ^;
ドキドキ。
最終回
を見て。
昔からよく言われている、
後妻(のえ)が義時を殺した説。
そのまま踏襲するのはつまらない
から、
なんか ひねってくる
かな、
三谷さんは。
と、思っていたらば、
政子かぁ・・・
;゚Д゚
これはちょっと 想像していなくてびっくり。
スゴイの書くよね、
三谷さんも。(汗)
これ以上、
手を血に染めないでほしい。
誰かを謀殺することで
新しい世の中を作るのは、
もうおしまいにしましょう。
純朴だった
弟の昔の姿も知っているし、
こんなつらいことはもうたくさん。
そんな思いで
政子は薬を捨てたのかな・・・
でも 息子・頼家を殺したのは義時。
うすうすわかっていたこととはいえ、
確かめてしまった・・・
ほんのひとかけら。
復讐とまではいかないけど、
義時も自分の罪と向き合うべきだ
と、
そんな気持ちも
わずかにあったのでは・・・ ?
そんな風にも思ったり。
なんにせよ、
前評判どおり、
スゴイ終わり方
だったわねぇ。
スバラシイ。
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