TEA&GARDEN ちょっとひとりごと

TEA&GARDEN ちょっとひとりごと

PR

Profile

朝寝嬢

朝寝嬢

Freepage List

September 8, 2023
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類



国立大二校目の 院試に落ちた
6日の晩。

深夜も深夜。
日が変わる直前のこと。





次男が電話 をかけてきた。


電話をかけてきた時点で
ピンときた。





多分、
​悔しさがあふれ出して​ しまい、
ひとりではこらえきれなくなって、
​誰かに受け止めてもらいたくなった​ のだろうと。


心置きなく
甘えられる人間の前で、
思いっきり泣いて叫びたかったのだ。







悔しい。
​​
   悔しい、悔しい、

    悔しい ! ! !

           と。





「もしもし」の時点では
泣いてなかったけど、
そのあと 押し黙り、
そして 嗚咽。


アタシはいいよいいよと
静かに言う。



全部吐き出しなさい。


    気持ちを押し殺さず、

      全部吐き出しなさい。





​悔しい ​​ よね。

学力試験は通った のに、
よくわからない 面接で落とされて。


しかも落ちたのは 3人だけ。




本当に頑張ってた の。
一日中勉強していたの。

あんなに頑張ってる
次男を見たのは初めてで。



感動すらしたわ。






あの子は
色々落ちまくりの人生 だったから、
今度こそ努力して
つかみ取ってほしかった。


笑顔で
行きたいところに行ってほしかった。





心の底から全力で願ってたよ。







だからお母さんも
​悔しくて仕方がない。​

次男の勉強机に座って泣いた もん。



ここで頑張って勉強していたなって。
その姿を思い出して涙が出た。






学力が足りなかったわけじゃない。
学力は足りたのに・・・


本当に ​悔しい。​






泣きすぎて
ろれつが回ってない声 で、
次男が むせび泣く。





​行きたかったのに。​

     どうして。
     どうして。
     どうして。

     ・・・・・






学力試験で落ちてたのなら、
落ち込みはすれども
そんな風に泣かない。

けれど
学力では受かってる からね・・・



やるせない よね。






次男が悔しがっているだろうと、
納得できずに
泣いてるんじゃないか と、
この日は家事が手につかないくらい、
実は ​心配してて。​




​・・・やっぱりか、​ と。







ずっとそばで 見ていた からね。
次男の一生懸命な姿。

わかるよ。
どんな思いでいるか。


お母さんには痛いくらいに。








もうね、
ほんとに 泣きすぎ
ろれつが回ってない の。
次男。


何言ってるんだか
わからない部分も多いくらいで。





自分は未熟だ。
研究者には向いてないんだ。



なんか
そんなようなこともつぶやきだして、
そう、
​自己肯定感が低い​ のなんの。



ちょっと 心配 になるくらいで。







だから ばらしちゃった。
ダンナの秘密。


長いこと秘密にしていたけれど、
実はダンナ、
​二浪​ してるの。




一年目は勉強していなかったから。
自分が悪いから仕方がない。


けれど 二年目 は、
共通一次の一週間前
父親が事故 って、
半身不随になるんじゃないかの 大けが をしたせい。

もしそうなったら、
大学どころじゃなくなるじゃない ?
父親、
働けなくなるかもしれないわけで・・・



19歳の子供じゃあ ​動揺​ が強くて、
試験がまともにできるわけがなく、
それで二浪。





この辺の話は詳しく聞いても
はぐらかして
あまり教えてくれなかった のよね。

結婚する前も、
したばかりのころも。




ああ、
​話したくないんだな​ と思って、
もう 何も聞かなかった。

この二十数年間。





ダンナの ​大きな心の傷​ なんだと思う。








それでも 挫折せず
ちゃんと大学に入って、
院にも行って、
就職して。

結婚して、
子供を持って、
その成長を楽しみにして。



それなりに幸せな人生 だと思うよ ?

派手なことは何もないけど。
とても地味 だけど。






でもそういう幸せもあるんだよ ?








だからどんなに今つらくても、
この先いいこともある。

それは
小さくて平凡なことかもしれないけど、
とても大切なことだったりするかもしれない。



そして逆に、
また 別のつらいことも
待ってるかもしれない。

また泣きたくなるかもしれない。








でも ​それが生きていくということ​ で。










そんな話を
ゆっくりゆっくり、
かみしめるようにしてみた。






何を思ったのかはわからない。

なんか 余計に激しく
泣きだしちゃった
けど・・・



でも ​自己否定​ みたいなことは
言わなくなったかな ?












​努力しても
かなわないことってある​
よね。

アタシにもあったよ。
就職活動 だけど。






まったく 努力してなかった友達 が、
棚ボタの 学校推薦 で、
アタシが目指していた 大手企業に
すんなり就職 したときは
ショックだったな。





自分以外の人間が
皆幸福そう に見えたし、
神様なんかいないんだなとも思った。

雑踏の中で
人の流れを見ているだけで、
涙があふれてきちゃうのね。






今思い返すと ​​ 青いな ​​ って思うけど。
22歳だしなあ。(苦笑)








そうやって
自分のことを青かったって苦笑いできる時も、
いつか来るかもしれない。

ずいぶん先にはなると思うけど。








そんな話もした。









次男が
何を思ったかはわからない。



でも泣きじゃくって、
泣きじゃくって、
泣きじゃくって・・・




一時間ちょっと。



声が普通に戻り だして。
少し 落ち着いた かな ?









今回のことは 君の心の底に
ずっと残る かもしれない。


いやきっと残る。





けれど ファスナーを締めて
閉じ込めちゃう の。

閉じ込めて頑張って生きていくの。




それは たまにきっと、
ファスナーを開けて
飛び出してくる と思う。


それをまた
静かにゆっくり閉じ込めて、
前を見て生きていく んだよ。





傷のない人間なんていないんだから。












傷に、
挫折に勝たなくてもいい。
でも ​負けないで。








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  September 8, 2023 07:12:36 PM
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Calendar

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: