TEA&GARDEN ちょっとひとりごと

TEA&GARDEN ちょっとひとりごと

PR

Profile

朝寝嬢

朝寝嬢

Freepage List

October 10, 2024
XML
カテゴリ: 美術館・博物館
去る​ 3/7​ に行ってきた、



『ブルターニュの光と風展 
      ~画家が憧れたフランスの異郷』​​






​豊橋市美術博物館​ ​にて開催。






前記事

『ブルターニュの光と風展 ~画家が憧れたフランスの異郷 』前編。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)






​​ とっくに終了 ​​ しちゃってるし、
半年も続き書くの 放置 してたけど
(そーゆーのたくさんある。苦笑。 )​、​



今日は 後編


^ ^;​










​Ⅱ ブルターニュに集う画家たち
       −印象派からナビ派へ​



​​ ブルターニュ 土着的 習俗 自然 は、​​
画家 たちに 格好の題材 を提供しましたが、
とりわけ 大きな魅力 である
果てしない海 空の広がり は、
持ち運び可能な画材 を携えて各地を した
風景画家 たちの 心を捉える ようになります。

港町で育ち、
海を 愛した ウジェーヌ・ブーダン
素早く的確に描きとめた の様子は、
印象派に先駆けた自然描写 となりました。

ポスト印象派 ポール・ゴーギャン は、
「原始的なもの」 への 憧れ 異邦 に求めて
最終的には タヒチ まで渡りますが、
その 前段階 として、
フランス国内の異邦 と言える ブルターニュ へ赴き、
1886年には小村 ポン゠タヴァン に辿り着きます。


同地に滞在 していた エミール・ベルナール
ポール・セリュジエ らとの出会い は、
太く明確な輪郭線 平坦な色面構成 を特徴とする
「クロワゾニスム」 を作り上げ、
彼ら 「ポン゠タヴァン派」 の誕生によって、
ブルターニュ 近代絵画史上
その名を刻む ことになるのです。




さらに、
ゴーギャンの教え
セリュジエ がパリに持ち帰ったことは、
ピエール・ボナール モーリス・ドニ らによる
「ナビ派」誕生 へ とつながり、
彼らは 心象的なイメージ を重んじ、
色面 で大胆に表現する手法を
さらに展開することで、

印象派に代わる新たな
表現世界 を作り上げていきました。  






ポール・セリュジェ

『さよなら、ゴーギャン』





セリュジエ ポン゠タヴァン
​​​ゴーギャンの指南 ​​​​ を受け、
それをきっかけに
学友たちと​​ ​「ナビ派」​ ​​を結成。



その セリュジエと
ゴーギャンの別れ を描いた作品。





ちなみにこの作品は、
この17年ほど前に、
ゴーギャン自身が描いた作品、
​『こんにちは、ゴーギャンさん 』​​
アンサーソングである。
​​







モーリス・ドニ
『フォルグェットのパルドン祭』





モーリス・ドニ
セリュジエ らとともに、
​「ナビ派」 ​​ を結成。





ブルターニュ 地方の 伝統的な祭り、
​​ 「パルドン祭 ​​を描いたもの。

ミサ の中で、
聖堂内に置かれた 聖母子像
人々が 触れた り、
口づけ をしている。











ポール・ゴーギャン

『2人の音楽家』​​​​



モネの絵も楽しみにしていたけど、
ゴーギャンの絵も来る って聞いてて、
そっちも 楽しみ にしてたのに、

​こんなとは・・・​​







昨秋 静岡展 には
もう少し​
「らしい」のがきてた ​みたい。



やっぱ
静岡に行くべきだった。(泣)

​ T_T​​











エミール・ベルナール
『リンゴの採り入れ​』​



女性の表情がいい わね、これ。

りんごが豊作なのか、
すごく満足げ。

^ ^










​​​​​​​
Ⅲ 新たな眼差し
   ― 多様な表現の探求​


ゴーギャンが去った後
ブルターニュ で制作に励んだ画家たちは、
パリの美術動向 と歩を合わせるかたちで
様々な絵画表現 を試みました。


1870年代 に誕生した 印象派、
ついで 1880年代 に登場した
新印象派 の様式を特徴付ける 明るい色彩 筆触 は、
ポン゠タヴァン派 の画家たちにおいても 継承 され、
マキシム・モーフラ
フェルディナン・ロワイアン・デュ・ピュイゴドー らによる
風景画 の中で、
さらなる 展開 を見せました。


1880年代 民営化 された サロン では、
旧来のアカデミックな表現を脱した
新たな表現の可能性 模索 されますが、
シャルル・コッテ リュシアン・シモン に代表される
世紀末 に台頭した 「バンド・ノワール(黒い一団)」 と呼ばれる一派は、
ブルターニュ を拠点とし、
ギュスターヴ・クールベ オランダ絵画 からの影響 の下、
暗澹たる風景 を描きました。


20世紀 に入ると、
フォーヴィスム キュビスム など、
さらに 前衛的な絵画表現 が展開されますが、
こうした動向は ブルターニュの画家にも無縁ではなく、
民族衣装姿の女性など、
ブルターニュの典型的なイメージ
新たな様式 で繰り返し描かれ続けたのです





​​

アンリ・ジャン・ギヨーム・マルタン
『ブルターニュの海』
​​






あれぇ・・・


​​ ​  マルタン じゃーん。​ ​​

     ゜o゜




​知らない画家ばかりの展覧会​ で、
知ってる画家 に出会って
ちょっと 嬉しかったり。(苦笑)








​​ ​フェルディナン・ロワイアン・デュ・ピュイゴドー
『藁ぶき屋根の家のある風景』​
​​







この 赤い空 美しく印象的。





フォトスポット になっていた。

^ ^










アンドレ・ドーシェ 
『ラニュロンの松の木』









リュシアン・シモン 
『じゃがいもの収穫』













フェルナン・ル・グ―=ジェラール
『カンペールのテール=オ=デュック広場』



この作品は、
ブルターニュ を主題とする
コレクションの拡充 を目指す、
カンペール美術館からの依頼 で描かれたのだという。








​​
ピエール・ド・ブレ
『ブルターニュの女性』





背景の 港の風景
民族衣装に身を包む女性 の組み合わせは、
​ブルターニュの伝統​ ​理想像 ​​
表しているようにも思われる。








この展覧会、
この 豊橋 のすぐ後、
​広島県立美術館​ へと 巡回。



その後の情報はないので、
コレで 巡回終了 なのかな ?








知らない画家の作品ばかりだったけれども、
​ブルターニュの風土を絵画から感じる、​
なかなか ​良い展覧会​ だったわ。








・・・豊橋、
モネが来てないのだけは残念だったけど。

^ ^;





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  October 11, 2024 12:38:30 AM
コメント(0) | コメントを書く
[美術館・博物館] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Calendar

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: