猫まんなのもこもこ手紡ぎワールド
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いやあ、あったかくなりました。 月曜日には雪が降ったし、火曜日は朝はちょっとだけどマイナスだった。-0.2℃。 だけど、それからどんどんあったかくなって、ここんとこ、夜でも気持ちいいくらいだった。 昨日は金曜日。イースター前の金曜日はキリストが十字架にかかった日ということでGood Fridayと呼ばれてます。なんでGoodなのか。教祖がむごたらしく殺されたというのに、なんで喜ぶのか。へんな宗教だなあ。と思うひとはこのビデオをどうぞ。 このビデオを始めてみたのは去年、サレー市の諸教会が集まってつくったChurch of Surreyという超教派の教会の集まりででした。教会というのは建物のことではなくて、人の集まりのことなので、これも建物があって目に見える教会ではなく、サレー市のクリスチャンがあつまって作っている目に見えない教会、一つの教会です。 でも、グッドフライデーには目に見える教会となって、パシフィック・アカデミー校の講堂で3回にわけておおきな礼拝を行うのです。で、礼拝とかいうと、よくドラマとか漫画とかででてくる、いわゆる「敬虔なクリスチャン」の皆様がしかつめらしい顔して、保守的な服装でしずしずと集まってこられる、というのを想像するかもしれませんが、ぜんぜん違うんです。 セレブレーション(歌うこと)はもう、もう、すごいパワーでどっかーーーーんってくらいに圧倒されます。歌うのは新しい歌ばかり。いつもラジオで聞いてる、最近のヒット曲です。これまた日本にはないんですが、こちらにはクリスチャンのラジオ局があるのね。で、クリスチャンミュージックというのはミュージックシーンというか、音楽の市場ではかなり重要なものなのです。ゴスペルという言い方もあるけど、これ言うとまた日本人にはドゥワップみたいなものと思われてしまいます。でも、そうじゃないのよ。そういうのもあるけど、あまり黒人っぽいものではないです。 そして、みんな立ち上がって手を叩いたり、体をゆすったり、両手を上に上げたり、飛び跳ねたりしてる。 ふと見ると、ステージの右端、コーラスの前に、よれっとした黒のポロシャツのおっさんがいて、タコ踊りみたな踊りを踊ってるんですよ。ポロシャツのボタンは全部はずれてるし、なんか変。年のころ50から60の、白髪頭にヒゲにめがねのふつーのおやじが踊ってる。 いえ、手話の人でした。だけど、このおっさん、跳ぶの。もうぴょんぴょんやりながら踊りながら手話で歌詞を通訳してる。去年もいたんだけど、面白くてずっと見てた。たとえ参加者に一人も聾唖者がいなくてもいいんです。この情熱、みんながっしりと受け止めたと思う。 今回はあまりダンスとかのパフォーマンスはなかったのですが、ものすごいパワーでした。 普通のコンサートののりと違うのは、いろんな年齢の人がいること。赤ん坊もいる。小学生もいる。老人もいる。でもみんなすごいのってる(赤ん坊はどうだかしりませんが)。そして、険悪な雰囲気がない。個人的には斜め前にいる赤紫の髪の毛のピアスばちばちねーちゃんとかは怖い。すぐうしろの120キロはありそうなおばさんの二人組みもこあい。通路の向こうにいるカラヤンみたいなじいさんもガンコそうでこわい。でも、そういう人たちみんなと同じ音楽でのりまくってる、ってのがおもしろい。 最後のほうでは若い人たちが通路とかに出て踊り狂い、もう牧師がお祈りして、みんな解散したのに、それでもステージではまだ音楽は続いていて、お客さんは半数以上は会場を出てしまっているのに、それでもまだステージ前でみんな飛び跳ねて踊りまくってた。こういうの、日本ではないですよ。 アメリカはもっとすごいらしいけど、私にはカナダのちょっとおとなしめの、これくらいのがいいかな。一緒に踊るまではいかないんだよね。だけど見てるのは好き。歌うのも好き。 ああ、来年も楽しみだ。また一年待つのであります。2010年にはバンクーバー近郊の教会をみんな集めて、BCプレースでやるというビジョンがあります。BCプレースってエアドームの巨大なとこです。すげービジョンだ。 Here we come, BC Place!
2007年04月07日
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