西のテラスからの眺め。晴れていれば、西はブルターニュのカンカル、東は
ノルマンディのグルワン岬、北にはトンプレーヌ小島を見渡せる絶景スポット
ならしいですが、この日は曇りでとても残念。でも霧で幻想的な風景に満足。
修道院付属の教会です。尖塔に聖ミカエルの居るあの建物です。尖塔は、ネオ
・ゴシック様式。11世紀に完成して何度か崩壊しては修復されたそう。本堂は
12世紀のロマネスク様式から15から16世紀のゴシック後期と有るそうです。
列柱廊が囲む中庭。天国を象徴する中庭に面しています。棟の最上階。天空回廊。
円柱をわずかにずらすことで、変化ある視覚効果を生み、周囲を歩くと無限に続く
ような錯覚を覚えるとガイドブックにありました。まさにそんな感じ。別世界です。
中庭から入ったところにあった食堂。見えにくいですが、船底のような丸型天井。
59の小窓から光が差し込むのが、側面の窓から見えないしくみになっています。
いろいろな礼拝堂を抜けた先には、大きな車輪のある通路。修道僧の納骨堂です。
車輪は牢獄時代の19世紀に配置されたそう。このモンサンミッシェル、実は
波乱の歴史を乗り越えて、今に至っています。聖オベール司教が聖堂建築の告知
を受けたのが708年。以来巡礼地として栄えましたが、英仏戦争や宗教戦争で
は、要塞。フランス革命では監獄に。1966年に、修道院は復活。世界遺産に。
フランス革命時に、大事なものは全て略奪されて今現在、価値のあるものは無い
とさえ云われていますが、私はこの質素だけれど素敵なステンドグラスが、とて
も印象的でした。他の場所にも多々あって、楽しめました。また床のタイルにも
素敵なものが多く残っていました。騎士の間で終了。記念品のお店も、有ります。
先ほど上って来た大階段を横目に、下りは実に簡単です。帰り道、サン・ピエ
ール教会にも寄りました。その後は、お土産店を冷やかしながら歩き、誰もが
知っているバタークッキーのお店でお買い物。オムレツの老舗が経営するお店。
缶入りで嵩張りますが、かなりたくさん買われている方もいました。私も少し。
バスに乗って後ろを振り向くと、行きしな霧にほとんど隠れていた修道院が
今、はっきりくっきりと姿を現していました。「おかげ」があったんだなと、
嬉しくなりました。嬉しくて、何度も何度も写真を撮りました。みんなも然り。
バスに乗り込むと、急にまた激しい雨が窓を叩きます。一瞬のことだったみたい
。
憧れのモンサンミッシェルにて荘厳な雰囲気を味わえて、とても幸せな1日でした。
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