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苫治安

苫治安

2006.01.26
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カテゴリ: カテゴリ未分類
書名:白骨

出版社:新潮社(新潮文庫)
発行年月:2005年05月
ISBN:4102021132
本体価格:743円(税込780円)

しまった、読了は昨日(1/25)なのに、あまりの吃驚に昨日は他愛ないことを書き込んでしまった……。
というわけでこちらで。

あらすじ:
裁判所から召喚された世捨て人作家コーソは、出廷命令を無視して行方をくらますことにした。元恋人と空路ミネソタを目指すが、空港は大雪で閉鎖。レンタカーで移動する二人は、吹雪で事故を起こし凍死寸前に。やっと見つけた空き家で床板を燃やして一命を取りとめるが、床下からは何体もの白骨死体が―。その家にまつわる身の毛もよだつ驚愕の秘密とは?至高のサスペンス登場。

どうもシリーズものらしい。これの前に2作ほどすでにコーソが活躍する話がある(今度読んでみよう)。


もっとも、各地の警察とはどっちかっていえば敵対関係(笑)にあるようだ。
無実の罪で糾弾されると、怒って相手に「とっとと失せろ」と怒鳴るような勇気(向こう見ずさ?)を持ち合わせた、作家のくせにちょっとしたタフガイだ。かといって正統派ハードボイルド系ほどのタフさはなく、このへんが微妙なバランスで面白いんだろう。

ちなみに出てきた白骨は15年も前のもので、場所も初めての見知らぬ場所(だってほら、逃避行の最中だったから)。
ホームグラウンドならともかく、ただの一般人がいったいどーやってこんな古い事件を扱おうというのか?
と、不審に思っていると、その事件に絡む人物のある特殊性がコーソたちを導き、やがて事件は現在へとつながっていく。
あまり話すとネタバレてしまうのでやめるけど、まぁ、よく死人が出る話だった。
コーソのパートナー(元恋人)のメグ・ドアティの言葉を借りるなら、彼らは行く先々で墓を見ることになる。

いろんな小さな謎が少しずつ解けるようになっていて、なかなか展開のうまい作家かも。
(彼女がどうして彼を殺さなかったかの謎、とか)
最初から最後まで、切れ切れに挿入されるパートが、最初はむにゃむにゃかと思っていたら、なるほどむにゃむにゃだったのね、と、すっきりつながるあたり、うまい。
後半の、本当に佳境の部分に入ると、そのあとの展開がだいたい読めてしまうが、それでも話の求心力は衰えない。このへんは人物造形がいいからなのかな。

もっとも、読み終わって「あ~終わってよかった~」という爽快感はなかった。
「終わった」のは確かに「終わった」けど……「よかった」とは口が避けてもいえない。
なぜかって……それは本書を読んでください。

それもあって、続編には興味津々。すでに2本出ているようなので、機会があればそちらにも手を出してみたい。

▼この本はこちら。5時間。やや読み応えあり。
白骨





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Last updated  2006.01.27 12:55:13


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