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苫治安

苫治安

2006.08.01
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カテゴリ: カテゴリ未分類
書名:あやし
著者:宮部みゆき
出版社:角川書店(角川文庫)
発行年月:2003年04月
ISBN:4043611048
本体価格:552円(税込 579 円)

その話が、どういうふうに終わるのか、おまえは、ちゃんと聞いたのか?
どうしたんだよ。震えてるじゃねえか。悪い夢でも見たのかい……。
月夜の晩の本当に恐い恐い、江戸ふしぎ噺――。著者渾身の奇談小説。


いや~………。
私は別に幽霊とか信じないたちだし、妹ほどに想像力豊かじゃないんでその分怖がりでもないんだけど。
怖かったデス(苦笑)。

電話なんかかかってくると、飛び上がっちゃいます(ええ、済みませんね、飛び上がりましたともさ)。

江戸の、お店(たな)を中心とした奇談集。短篇が9本入っている。
どれにも怪異やら異形の者やらが出てきて、どこかしらぞぉおっとするようなうす気味の悪さがある。
この人、こーゆーコワイ話を書かせるとうまいんだよねー。
本来はさほど恐怖を感じるべき対象にはならないものにまで、恐怖を感じさせるところがあって。
それは登場人物に感情移入してしまうからなんだろう。

そして、一本一本がちゃんと人情話にもなっているところが、ミヤベだよねー(文体がちょっと「らしくない」ところもあったが)。
私が好きなのは、「女の首」という一編。かわいい男の子が出てきて、カボチャが出てきて、周りのオトナも温かくて、結末も9本中一番ハッピーだと思う。でもコワイのはコワイ(笑)。

やはりこういう「怖い話」というのは、文字データのほうが映像よりコワイ気がする。
自分の脳が勝手に情景やら空気やらを想像して恐怖感を補間してくれちゃうからさー(笑)。
もちろん、補間機能が働くような、良質の物語や文章でなければならないのだが。

江戸時代の話なのが救いになっている(雰囲気とか……現代でやったら目を背けたくなるかも)。

せっかくだから、夏が終わる前に読みましょう(笑)。

▼この本はこちら
あやし





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Last updated  2006.08.21 13:12:51


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