2003年6月
Ch.グリフ・ド・キャップ・ドール
(1998) 2003/06/04 自宅にて ナイキみたい?なマークの特徴ある(ボルドーワインらしくない?)エチケットのこのワイン、Ch.バランドローのジャン・リュック・テュヌヴァンが畑の管理から醸造まで全て行っていると言い、セパージュもメルロー100%のミッシェル・ローランモード全開!ステンレスタンク1基のみで作るマイクロ・キュヴェとくれば「ミーハーには堪えられない」代物です。今日はエノテカの楽天ショップ(HP)の掲示板にお邪魔したので、エノテカから買ったワインを飲もうとこれを選びました。(^^;) 早速のRES、ありがとうございました。>久保田さん 開栓直後から芳わしい香りが立ち、既にやや熟成感のある濃い色調。昨年は濃厚で青臭くタンニンも固かったのですが、買ってからずっと室温保存だった影響でしょうが、逆にすごく飲み頃になっています。豊潤なコクの中に凛とした筋が一本通っている感じ。ただこのまとまりの良さ、来年までは保たないでしょう。 娼婦と処女が同居する危うさの上のHP:10点満点!(ここのところ、ビンテージのついたワインを飲んでなかったので、ちょっと採点が甘いかも?) |
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ヴァン・ド・ペイ レ・ゾーレリアン トリエンヌ(
1998) 2003/06/05 さくらにて コート・ド・プロヴァンスの地酒で、イノシシのマークが可愛いトリエンヌは、さくらのハウスワインです。 ロマネコンティとデュジャックの経営者が共同で生み出す高水準のヴァン・ド・ペイというのが売りで、自社畑のカベルネ・シラー・メルロを使用し野生酵母による1ヶ月間の長期発酵の後デュジャックの樽で1年間の熟成をするらしいです。 お味は高水準。98年とはいえ熟成感も出ているのですが、酸味がキリッと立っていてピノっぽい味がちょっと「薄い」印象。香りはシラーが支配的です。本当にプロヴァンス? とはいえ、さくらの上品な和食には良く合いました。(^^) 納得のHP:7点(和食に合うカベルネは少ないです) レ・フォール・ド・ラトゥール (1997) 2003/06/05 さくらにて ピノっぽいお味の後はやはり正当派ボルドーをということで、2本目は得意のカロン・セギュールを頼んだのですが、品切れの為急遽これにしました。レ・フォールは本当に完成度が高い!97年でもまだまだ若く感じさせますし、香り・色調・ボディー・甘み・酸・タンニンと、どれをとっても隙がありません。本気で10年後を期待してしまいそう(^^;) 畏敬を込めてHP:9点(10点をつけたらラトゥールの立場が無いから) |
フランジア カリフォルニアン・レッド
(NV) 2003/06/08 自宅にて 近所のスーパーで298円/ボトルのワインを発見!アルコール度11%と軽そうなカリフォルニア、ちょこっと冷やしてグビグビっとやろうと思い購入しました。 お味は・・・恐らくジンファンデルがメインなのでしょうが、コメントの範疇を超える?ワインゼリーのような風味(^^;)。やはり氷を入れて夏の暑い時に「グビッ」が宜しいかと。 水代わりのHP:3点(オンザロックにすると意外と旨いです) |
ロス・ヴァスコス
(2001) 2003/06/09 丸の内線淡路町駅近くの京風おでん屋にて 京風おでん、ざる豆腐、焼き鳥、鮎、鱸の刺身・・・等々、居酒屋の乗りのお料理と共に、ビールの後に頂きました。 紫色を残したフレッシュな赤色で、果実香・樽香共にやや弱いものの、チリワイン特有の土臭さやユーカリ臭さが無く、さすがはラフィット傘下と納得。ボディーは軽めでタンニンもまろやか(弱い)ので、女性にも受けることでしょう。 ただ、京風おでんとのマリアージュはいまいちか?(^^;) 安心のHP:6+。(味的には7点ですが、マリアージュでちょっとマイナスでした) |
Ch.ラ・ラギューン
(1999) 2003/06/12 自宅にて マルゴー村の南に位置し、オーメドックながら3級格付けのラ・ラギューン、地味な存在ながら今まで「外れ」のヴィンテージに出会ったことがありません。 新樽率ほぼ100%を納得させる豊かな樽香。開栓直後から芳醇な純な香りが漂います。少しレンガ色が入り始めていますが、マルゴーを髣髴とさせる絹のように滑らかなタンニンとしっかりしたボディーは感動もの。今からしばらく飲み頃が続きそうです。 これはもう「マルゴー」そのものですね。 文句なしのHP9+(ちゃんとしたレストランで頂きたい代物) |
ベリンジャー・ストーンセラーズ
・カベルネソービニヨン(2000) 2003/06/14 義理の弟宅にて 価格以上の満足をいつも与えてくれるベリンジャーが渾身?の力を出してリリースしてくれたデイリーワインのストーンセラーズです。 コルクも短く、ビンもほとんど上げ底ではありませんので、流石に熟成は期待出来ませんが、フルーティーな香りがグラマラスなボディー(←カリフォルニアの良質のワインは安価でもボディーが凄い)と良く調和していて、肉料理(自家製のダッジオーブンで作る鳥の薫製!)にはとても良く合いました。(御馳走様でした) ベリンジャー・ストーンセラーズ、本当に安心してお勧めできる1本です。 感謝のHP:7+(デイリーワインにこれ以上の何を望むでしょう?) P.S.秘伝の裏技! ベリンジャー・ストーンセラーズ・カベルネソービニヨンを開栓したら、すかさず「出来るだけ高級な木の香りの強い割り箸」をビンに入れ、コルクで蓋をします。 10分程待ったら、割り箸を取り出し、デキャンターに移して平然とサーヴしてください。 至福のひとときを味わえることでしょう。(^^) お急ぎの時は、ベリンジャー・ストーンセラーズ・カベルネソービニヨンをデキャンターに移し、フォアローゼズやIWハーパーといったバーボンを大さじ1杯ほどに加えて頂いても、同じような効果が得られます。 お試しあれ(^^) |
2003/06/12にHP9+をつけた Ch.ラ・ラギューン
(1999)
、ここのところ自宅で飲む機会があまりなかったので、5日間も冷蔵庫の中で私を待っててくれてました。(笑) |
オーパスワン・オーバーチャー(NV)
2003/06/18 自宅にて 兄貴のオーパスワン以上に入手が困難なオーバーチャー、ワイン奉行様のご厚意で4本ゲットしたうちの貴重な1本を開けちゃいました。 上げ底の割には短いコルクで、いまいち意図のわかりづらい造りですが、ラベルのデザインは流石にオーパスワン、シャレています。 が・・・(^^;) お味の方は???、いつものオーヴァーチャーと違うぞ!? 開栓直後は酒麹のような香り、それはやがて貯まり醤油?へと変貌、樽香が強いのでとってもバランスが悪い!この感じは・・・そう、2000年のフィエフの感じ? 色も結構煉瓦色がかっています。もしかして保存に難があったかもしれません。(^^;) あ~あ、いつものミルキーのような乳臭くて甘~いオーパスワンのフレーヴァーを味わいたかったなぁ・・・ ちょっと厳しいですが今日のHPは6点(保存に難があったかも?) |
オーパスワン・オーバーチャー(NV)
昨日少しガッカリしたオーバーチャーでしたが、一晩寝かすと不快な「酒麹」臭さは消えて心地よい味わいになりました。 兄貴分のオーパスワン のお味にはほど遠い代物であることには変わりありませんが、これはこれでなかなかイケル(^^;) 84年とか87年といった「薄い」年のボルドーのブルジョアクラスが熟成したような感じです。 これだからワインは不思議。 これはこれで面白いHP:7点(でもやはり8点はあげられないなぁ) |
フェッツァー
シャルドネ バレル セレクト(2000)
2003/06/20 ロメオにて うかつ、年代見るの忘れたです。(^^;) が、たぶん2000年だと思う。 大御所の赤がお控えになっているため、香りの効いた重めの白をと思いこれにしました。 バレルセレクトを謳うだけあって、樽香がリッチですが、温暖なメンドシーノのシャルドネのポテンシャルをうまく引き出しバランスさせています。 カリフォルニアのディフージョン価格のシャルドネは、本当に安心して飲める定番になりました。 安心・安定のHP:7点 Ch.ムートン・ロッチルド (1997) 2003/06/20 ロメオにて 本日のメインイベント!(^^) お仕事?で3時間以上に渡る打合せの後、慰労ということでか、Hさんが「飲んでください」とくださったもの、本当に飲んじゃいました。(笑) ムートンは本当に大好きなブランドです。アメリカ人には断然スマートなラフィットが支持されますが、「プロジェクトX」好きの日本人なら不屈の燃える闘魂バロン・フィリップ・ロッチルドをつい応援したくなるのではないでしょうか(笑) このクラスになると、味へのコメントは不毛かもしれません。 味わうというより、味わわせて頂く感じがするからです。畏敬の心無くしては飲めません。(^^;) 97と少し若いと言うことか、ロメオのTさんがデキャンティングしてくれました。 色はまだまだ赤く、エッジもさほど黄味が感じられないところなど、保存はなかなか良かったのかなぁと。 香りは、モッタリとした重く甘いムートンフレーヴァー、味は渋いのにまろやか、グラスの底に残った香りはブルーベリージャム・・・極楽です。(^^) 合掌。HP:9+(10年後は更に向上しているはず、ただし97年の濃さから考えると・・・20年は苦しいかも?) |
Ch.ベイシュベル
(1990) 2003/06/23 広尾エノテカにて まずはビールで食欲を増進させた後で、いただきました。 1985のカロン・セギュールも勧められたのですが、ご一緒した方が「このラベルはまだ飲んだことがない」とのことで決定。(^^;) 1990年のボルドーは結構しっかりした年、その上まだエッジまでしっかり赤く、ガツンと来るかなと思いきや・・・こいつは極まろ、まさに「水の如し」。少し酸が立ってきはじめていましたが、大変結構なお味を堪能出来ました。 HP:8+(90年にしては薄い!) P.S. サービスでデザートの後、若いソーテルヌ(1999)を頂きました。フレッシュで琵琶のようなフレーヴァーを楽しみました。ありがとうございました。>Oさん |
ブラゾン・ディッサン
(2000) 2003/06/25 駒込女子栄養大学生涯学習センターにて 勉強会後の懇親会に、虎の子のブラゾン・ディッサン(2000)を持ち込みました。 シルキーなナイスバランスマルゴーの面目躍如、香り良し、お味良しの大満足。 オードブルに出された鮎の薫製、サーモンマリネとのマッチングも最高でした。 安定のHP:8+(普通のコップでも十分美味しいのですがね~、やはりこのクラスはワイングラスで飲みたい!) ヴィーニャ グラシア カベルネ ソービニヨン 2003/06/25 新横浜康記酒家にて 今日は家族の大事なイベントデー、勉強会の懇親会を早々に抜けさせて頂き、新横浜の康記酒家に駆けつけました。 康記酒家は聘珍楼の業態店、お値段お手頃でなかなかのお味が楽しめます。 残念ながら溜池山王の聘珍楼やアンニャとはワインのレベルは異次元ですが、赤だけでも5種類(内グラス2種類)と結構頑張ってくれています。 ヴィーニャ グラシアは所謂チリカベ(マイポヴァレー)のミディアムボディーですが、ドライフルーツの香り、シルキーなタンニンとなかなかのバランスの良い仕上がりの上に僅かですが樽香も感じられ、チリにありがちなエグ味もなく、意外にいいじゃん!という感じ。凄く得した気分になりました。 中華にも非常に良く合います。お勧めかも? 得しちゃった感じのHP:8(このクラスにしては満足度高し!) |
ブエナ・ヴィスタ
・カベルネ・カーネロス(2000) 2003/06/26 横浜シェラトン3Fのバーにて 今日は3年ぶりくらいの久々の同期会でした。 つきじ植むら横浜店で騒ぎ、仕上げにとシェラトンのバーに。 グラスで飲めるワインは2種類だけで、少し残念でしたが、重め指向で、カリフォルニアを選択しました。 ボディーはミディアム~ややフル、樽香は弱め、甘さの中に凝縮したカベルネの味わいを巧くバランスさせた好ましい味わいでした。 グラスが大振りの丸いブルゴーニュタイプだったのも、良い方に働いたと思います。 流石にホテルのバーで出すワイン、納得のHP:8-(折角の雰囲気もグラスワイン2種では少し興ざめ、もう少しハイグレードなものも置いて欲しかった) |
ラ・フルール・ド・ブアール
(1999) 2003/06/28 自宅にて 楽天に日記をつけはじめると、同じワインを飲めなくなってきました(^^;)。 このところ、外で飲む事が多く、自宅で開けていた ストーンセラーズ がやっと空いたので、今日は奮発して久々にラ・フルール・ド・ブアールを開けてみました。 1999年から元アンジェラスのユベール・ド・ブアール氏が完全に管理するようになった最初のヴィンテージとのこと。 ラランド・ド・ポムロールというあまり聞き覚えのないアパラシオンながら、RP先生はかなり高い評価をしたワインです。 1,2年はセラーで寝かせるべしとのRP先生のお言葉ですが、そろそろ熟成具合のチェックもいいかなと。(^^;) 香りは未だ閉じ気味で開栓直後はあまり立ちませんが・・・やはりそこはブアール氏のワイン、15分ぐらいグラスに馴染ませていると絵も言われぬベリー系の香りが、適切な樽香とうまくバランスしながら部屋を満たします。 光を通さない程の濃厚なフルボディー、グリセリンたっぷり、完熟香、僅かなメルローの熟成香・・・う~ん、トレビアン(^^)。 もうちゃんと飲めます。 1年程前さくらで、セパージュのほぼ等しい、かの ル・パン (94)と飲み比べた時は「まだまだだね(テニプリ風)」だったこの ラ・フルール・ド・ブアール が、よくもまあ、成長してくれたものです。 感激のHP:9点(まだ伸びそうです) |
Ch.ベルナドット
(1996) 2003/06/30 自宅にて 一昨日開けたラ・フルール・ド・ブアールでしたが、昨日親戚が集まった際に振る舞い空に。 2日目のブアールも水のようにまろやかで香りも依然豊かだったので、大変楽しめました。 さて今日は何にしようかと思案したあげく、Ch.ベルナドット(1996)を久しく飲んでいなかったことに気づき開栓しました。 ベルナドットは、ポイヤック村のスーパーセカンド、 ピション・ラランド のランクサ夫人が93年から所有するシャトーとして有名、この96年からピション・ラランドが醸造等に本格参入し、「プティ・コンテス」とも呼ばれているようです。(ただし、アパラシオンはピション・ラランドの北西3キロほどの位置、オーメドックです) 濃いしっかりした酒質は、赤黒く染まったコルクからも容易に想像できます。 少し茎っぽい香りはスパイスにカベルネ・メルロ以外のブドウを少量使っているのでしょう。 エッジは僅かに黄味を帯びてきており熟成が進んでいますが、そこはポイヤックの血統、タンニンはまだ健在です。 酸はちょっと立ってきた感じ、香りは閉じ気味(時間をおいてもあまり変化なし)です。 もう少し甘みと香りの華やかさがあればかなり良い線なのですが、惜しいところか。 ピション・ラランドに敬意を込めてHP:8-(カリフォルニアのグラマラスな味が好きなせいか、甘み不足が妙にきになるのと、昨日の ラ・フルール・ド・ブアール の後というのがちょっと不利だったかも) |
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