2004年10月
レ・フィエフ・ド・ラグランジュ(1999)
2004/10/18 自宅にて メドック格付け3級 、 サントリー が出資していることで有名な シャトー・ラグランジュ のセカンドワイン、レ・フィエフ・ド・ラグランジュの1999年が今日のワインです。 平均年間生産量は3万ケース。 セパージュは、カベルネ・ソーヴィニョン75%、メルロー20%、プチヴェルド5%程度。 フィエフは、シャトー・ラグランジュの樹齢15年未満の葡萄を使って醸されますが、実はこのシャトー・ラグランジュ、サントリーの手が入って大々的に葡萄の植え替えを実施しており、事実上サントリーのメガネにかなった葡萄で作られているワインが、このレ・フィエフ・ド・ラグランジュなわけです。 サントリーが植えた葡萄も年々その樹齢を増し、それに伴ってワインのポテンシャルも上がってきていますので・・・ここ数年のフィエフはそれはそれは素晴らしいのです。(^^) さて、今日のワインですが・・・ コルクはいつもながらなかなか上等です。 (ただ、やや痩せてるかな?) 開栓すると、ふくよかな果実香と上品で落ち着いた樽香がします。 色は、流石にややオレンジのニュアンスが出始めてはいますが、依然紫の残る澄んだ黒赤色です。 グラスに溜まる香りは、赤・黒混在した複雑な果実香とスミレのような花、そしてメルローが熟した若干の厩臭(でも、決して不快なものではなく、むしろ腐葉土やトリュフ様)、そして上品に香る樽香と杉。ピーマン様のスパイシーさもあります。 口に含むと極めてシルキーなタンニン。 そして心地よくとろ~りと甘い酸味・・・ 時折現れるカカオ、深いローストのコーヒー・・・ いいですねぇ。(^^) HP:9- 自宅でこれだけ楽しめればもう何も文句はありません。(^^) 1999年、そしてラグランジュ(いや、むしろとしのすけ、フィエフの方が好きかも)・・・ 最高でございます。 |
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クラレット・リッチネス(1994)
2004/10/20 自宅にて まるき葡萄酒株式会社「MARQUIS WINERY」 お勧めの赤、クラレット・リッチネス(1994)が今日のワインです。 樽熟成されたメルロー種とカベルネ・ソーヴィニヨン種をブレンドしたワインで、国産だけでなく、輸入ワインもブレンドに使われています。 コルクは4.5センチの上質なものです。 面白いのは、刻印が縦書きなのと、角の部分が面取りされているところ。 丁寧な仕事なのか、何か理由があってのことなのかは不明です。(^^;) ちょっとブショネっぽい香りがありますが、まあ許容範囲内です。(^^;) 開栓直後の香りはちょっと複雑です。 乾いた果実と枯れた茎、そして樽っぽいニュアンス。 酸味の強い果実の香りもします。 色はエッジにオレンジが現れた透明感のある熟成したボルドー風です。 やや薄いかも。(^^;) 口に含むと腐葉土、ナメシ皮、 マディラ 等々、複雑な味が去来します。 (一歩間違えば雑味ですが、ギリギリ踏みとどまっている感じ) フィニッシュは、強い酸味と舌の両側に絡みつくような腰の弱いタンニンが印象的です。 HP:7 うーん、やはり日本のワインはこうなのかなぁ・・・ どうも洗練度とスッキリしたフィニッシュに欠けますね。 樽香もちょっと不自然というかカビ臭い感じだし・・・ でも、94年でもまだまだ飲めそうなのは立派です。 あと5年くらいは何とか持つかも。(^^;) 頑張れ~日本ワイン~ |
シャトー・ロジエール(2000)
2004/10/22 自宅にて 新樽タル赤4本セット に入っていた サンテミリオン です。 「除草剤を使わず、有機肥料にこだわるシャトー・ロジエールは限りなく オーガニック 。そうして健康的に育ったぶどうから造られるのは、たっぷりとしたおおらかさと繊細さを併せ持つ、魅力的なワインです。 コンクールで優勝 の確かな実績! 」 とは ヴェリタス の解説。 シャトー・ロジエールは、サンテミリオンの南東約3キロ、 シャトー・ヴァランドロー の4つの畑のうちの、サンテミリオンから遠い2つの畑のちょうど中間辺りに位置する粘土石灰岩の地質にあります。 コルクは上等な5センチ級。 開栓すると、所謂「樽チョコ」の香りです。(笑) 強い新樽と若々しいストロベリーフレーヴァーのチョコの香りを嗅ぐと・・・ほんとクラクラ。 としのすけの「ストライク・ゾーン」でございます。(^^) 色はオレンジの欠片もない若々しい濃赤紫色で、見るからに重いボディーと強靭なタンニンを予感させます。 口に含むと、まだまだ丸まっていないフレッシュな赤系の果実とスパイス(ナツメグ、焦がした胡椒、オリエンタルスパイス等)が口いっぱいに広がり、樽チョコと相まってなかなかの複雑さを醸しています。 フィニッシュもなかなか秀逸で、スキッと切れる酸味と強靭なタンニンが葡萄の出来の良さを物語っていますね。 HP:9- ミッシェル・ロランのプロデュースと言われても納得しそうな、としのすけにとっての「上物」です。(^^;) 十分な骨格と華やかな芳香を併せ持った逸品。 「ボルドーのコンクールで優勝、デカンターで三ツ星評価。そしてPちゃんもいいワインとして評価を与えています。」とのことですが、さもありなん?(^^;) 9点にマイナスがついたのは、味が少し酸味に傾いているところ。 (ある意味優秀なんですが・・・ここまで他が凄いと甘みももう少しパワーが欲しいと思いました) ま、独断と偏見ですから。(笑) |
シチリアのシャルドネ&キャンティー 2004/10/25 パラッツォ・マンジョーナにて 会社の仲間と仲町台の パラッツォ・マンジョーナ にお邪魔しました。 ちなみに、この「パラッツォ・マンジョーナ」は「食いしん坊の館」という意味らしいです。 ワインは常時60アイテム強を揃えているらしく、セラーが2台鎮座しておりました。 リストは、気軽な値段のものから スキオペッティーノ(フリウ-リ・ヴェネツィア・ジューリア州) や ヴィラ・ディ・コルサーノ ( トスカーナ州のサンジョベーゼ&カベルネ&メルロー )といった結構なレアものまでいろいろ揃っています。 今回いただいたワインは、シチリアのシャルドネとキャンティー。(銘柄はチェックしてません)(^^;) いずれもリーズナブルなお値段(各3500円程度)で美味しくいただけました。 【シチリアのシャルドネ】 水みたいな飲み口の優しい、甘いシャルドネでした。 樽香もなく、フレッシュさを楽しむワイン。 HP:7 【キャンティー】 言わずと知れたイタリアの銘酒?ですね。 スッキリした酸味と軽いボディーは、本当にゴクゴク飲める感じです。(^^;) HP:7+ |
オー・カルル(1998)
2004/10/27 自宅にて シャトー・ロジエール(2000)が意外に美味しかったので、「寒くなってきたし・・・美味しいワインを開けなくっちゃ」(←意味不明)ということで、オー・カルル(1998:最近2001を買いましたが、ちょっと早そうなのでこっちに)を開けました。 フロンサックのミッシェル・ロラン監修ワインでございます。(^^) 産出量800ケース、ほぼメルロー100%、新樽100%、18~20ヶ月熟成、ノンフィルターと垂涎スペックは以前ご紹介したとおり。 6センチの超上質な長いコルク・・・ああ懐かしい・・・そう言えば最近はここまで長いコルクをとんと見かけなくなりました。(^^;) 艶やかで密度も高く、変な話コルクだけ見ていてもウットリしちゃいそうです。(笑) 開栓直後は重厚な黒い果実の香り。(ちょっと醤油系入ってます) そして、新樽臭くない落ち着いた樽香も薫ります。 色は、若干エッジにオレンジを感じさせるようになりました。 このオーカルルは普段のみ用で室温保存なので・・・ちょっと早く熟したかもしれません。(^^;) セラーの中の奴と比べたいところです。 非常に濃く深黒赤色でいかにも「濃い~ぃメルロー」色です。(^^;) 口に含むと、ネットリとしたグリセリン、酸味の残る砂糖無添加のイチゴジャム、浅くローストしたコーヒー豆、皮革、トリュフ、ユーカリ、花等々・・・なかなかのものです。(^^) タンニンも一層まろやかになり、収斂感を残しながら強い酸味と良いバランスを保っています。 フィニッシュも端正な酸味が長~く続きます。 やはり「素晴らしい・・・」ですね (このフィニッシュの長さは異常?とも言える凄さですね。実際、口中の「酸っぱいイチゴ」感は、何分たっても全然消えません!) HP:8+ 洗練されているとは言いがたいですが、「真面目な田舎紳士」の雰囲気を湛えた本当に美味しく飲めるワインだと思います。 熟成も良い感じに進んでいると思われます。 レストランで、それなりの食事に合わせて飲めばHP:9なのでしょうが・・・今日の我が家の食卓は「秋刀魚のフライ」だったので・・・(^^;) マリアージュの影響でのHP:8+でございます。 |
ロゼ・ド・カロン(2001)
2004/10/30 自宅にて コルクは非常に上等です。 が、ちょこっとカビが来てました。 以前も書いたとおり、開栓の瞬間は ロゼのシャンパーニュ を思わせるような軽やかな果実香と発泡香があります。 色はやや熟成感を伴うオレンジがかった印象。 渋みが全くなく、焦げた砂糖のような甘さが印象的なワインです。 フィニッシュにはそれなりに酸がありますが・・・まあ重い赤の好きなとしのすけにはご愛嬌程度に感じますね。(笑) HP:7+ 流石にこうしょっちゅう飲んでいると感動も薄れてきます。 特に目新しいコメントはありません。 悪しからず。(^^;) |
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