専業トレーダー DaTsU

急騰急落、天井形成


舞うべし。」

 「急に下げたり急に上げたりする相場は天井や底の日柄が読みにくいもので
うまく見計らって手仕舞うべきである。」というものです。急激な変化をした
相場は日柄の判断が難しく、まだ、上がるのか、もう、下がるのか、もう上が
るのか、まだ下がるのか判断に苦しむことが良くあります、そういった相場の
時は「利食い千人力」と言うことでいったん手仕舞いをして様子を見た方がい
いと言うものです。

 「新商い始めてより、段々引き上げ、大騒ぎ出て。天井値段に成り、その日
二俵三分迄出て行き当たり、その日の内に狂い、三俵二三分迄返す。この日の
二俵三分に心を付け考うべし。この米、また一両日のうちに二俵半六分迄通う
ものなれども、二俵三分迄引き立つ勢いなく、クラリ三俵台へ返すものなり。
ここにて売り込むなり。急に二俵三分迄引き上げ候米故、三四俵の内は人気張
り詰めおる故、四俵台へ下がる時は又々三俵へ買い戻すものなれども、自然と
買い手なく、五六俵迄下がるなり。この時、米を考え買い入るるものなり。極
めて三俵台へ上がるものなり。是大通いなり。次の月二俵三分をうち越し一二
分とも上がらば油断なく買い入るべきなり。又次の月、三俵位二俵六七分に上
げ留まり候はば、思い入れに売り込むべし。これ三位の秘伝なり。

 この章は天井形成後の戦術を述べたものです。意味は「安値から大幅に上げ
た相場が天井を付けたかに見えたその日に二俵三分吹き上げて上げ止まり、そ
の日の内に相場つきが変わり三俵二三分まで下げたようなときはこの天井値段
の二俵三分と言う値段を良く覚えておくべきだ。一両日のうちに、いったん二
俵半から六分くらいまで戻すけれども二俵三分までは戻す勢いはなくだらだら
と三俵台に下がってくる。ここが売りのポイントなる。急に二俵三分まで上が
った相場なので三俵四俵台は注目度が高く、四俵台へ下がれば押し目買いが入
り三俵台へ戻すものだけれどもその後の買いが続かず五六俵まで下がるもので
ある。この時に相場つきを見て買いに入ればおそらく三俵台に戻すものである。
これは大きな「ボックス相場」というものである。次の月に戻りがあって先の
二俵三分を一分でも二分でも抜ければすぐ買いに出るべきである。又もし三表
から二俵六七分で上げ止まったのであれば思い切って売るべきである。これも
『三位の秘伝』である。」というものである。これ以上説明のしようもないが、
前の天井を抜けたら、抜けなかったらと具体的に述べてあるのでわかり易いの
ではないでしょうか。また、この数字自体が問題となるのではなく、ボックス
相場についての投資戦術とでも言うべきものなのでこのパターンが当てはまり
そうな相場であるときは値段をよく吟味しながら実践できるのではないでしょ
うか。


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