専業トレーダー DaTsU

吉村達也


温泉殺人事件物語は、本当に自分がその場へ行った雰囲気になります。
全作品読んでいます!!

大江戸温泉殺人事件

昨年の阪神優勝にからめて、 東京のお台場と、後楽園にある2大温泉殺人事件を みごとにリンクさせている。 温泉シリーズの中でも、情緒あふれる地方ではなく あえて首都東京ど真ん中にきりこんだやり方は 斬新で見ていて気持ちの良いテンポで物語りは進んでいく。 今回、いつもの志垣、和久井刑事コンビであるが、 明らかに和久井の刑事としての腕があがっており、 犯人逮捕に向けてかなりの手腕を発揮しているところも 見所であろう。

トワイライトエクスプレスの惨劇
あの有名列車。トワイライトエクスプレスに乗って旅行している ような気がする。


万華狂殺人事件

第一の魔界は京都と香港、第二の魔界は信長の平安楽土。殺人プロデューサーQAZが仕掛けた第三の魔界は一転して、万華鏡が織りなす華麗なる幻想世界へ。高校二年の誕生日に一家惨殺の悲劇に巻き込まれ、ひとりだけ生き残った滝沢英貴は、精神的ショックから当時の記憶を封印したまま、社会と隔絶した万華鏡の世界に引きこもる。三年後、精神分析医・氷室想介は、英貴のカウンセリングを通じて犯人像をあぶり出す依頼を田丸警部から受けるが、青年は団地七階の自室で殺され、犯人とみなされる女は密室状態の部屋から消えた。
魔神降臨。。降りてきた。3作目。非常にたっちゃんの作品は テンポがあって楽しい。 今回のみどころは、インターネット上の掲示板が焦点になっている。 例によって、殺人がおき、そして犯人を氷室想介が追っていくことになるのだが、トリックは、ワンルームマンションの中で一見密室状態に なったとも思える犯行。
2-1=1 ではなく、 2-1=3 というトリックを仕込んだ。 昨今はやりのマジックがあるが、 人間は、変化しないものよりへんかしたもののほうに注意力を 注ぐようにできている。 という心理法則。 これを良く覚えておかなくてはならない。
今回も楽しく読めた。 早く次回作が読みたい。

○なぜ紫の夜明けに
10年後、ぼくはレイプした女に愛された-。透の幸せな婚約生活はマリアという女との出会いから狂い始めた。関係が深まるにつれ過去の因縁が浮かび上がる…。かけめぐる苦悩とエゴイズム。「至上の愛」の物語(ミステリー)。
うまい、やはり一気に読めてしまう。
これほどまでに情熱をもって女性の愛が男性に届くのであろうか。 透を巡る3名の女性。本人の意図しないところで次から次へと 人生の難関が待ち構えている。
ラストは壮絶な切り替えしか。 やっとやっと世界と共に。

○グリーン・アイズ
人気脚本家の榊原奈々子は、引きこもり青年の内藤健介と知り合い、恋におちた。しかし健介は都会の生活を拒み、真冬の高原で別荘を維持管理する仕事に就いた。偶然にも、夏の間に奈々子が買おうとして、不気味な環境に尻込みをしてやめた山荘を住まいとして…。愛猫のシンバを唯一の友として、雪で孤立した高原にこもった健介を待ち受けていたのは、緑色の瞳をした無数の亡霊!異変を察知した奈々子は、健介の救出に白銀の高原へ向かうが、想像を絶する恐怖が彼らに襲いかかった。
ひきこもりの男性を見事に描写している。 壮絶な山奥の湖のある高原に吸い込まれている自分がいる。


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: