専業トレーダー DaTsU

2004年11月24日 松下律氏


本間宗久相場三昧伝、牛田権三郎の三猿金泉秘録はともに相場の真髄を今に伝える古典です。



チャーティストの神様
本間宗久(1717~1803)
酒田照る堂島曇る江戸の蔵米雨が降る本間様には
及びもないがせめてなりたや殿様に
酒田罫線の源流。

心構え、総合的に判断、冷静な態度に重点を置いているのでは。

「相場三昧伝」より、、、
米の高下は天性自然の理にて高下するものなれば、
きわめて騰がる下がると定め難きものなり。この道不案内の人はうかつに
この商いすべからず。
自家撞着・・・??

利食い千人力、鍋に入れる、腹八分目

通い相場で弱気になると、相場二三ヶ月も高下なく、また通いにて
折るときは、10人が10人退屈し、強気の人も弱気に趣き、
売り方の人は図にあたると心得、尚なお売り込み、その後
決して騰がるものなり。  現在のボックス相場???

二つの後悔
高下の節、今五六日待つときは、十分とるべき利を勝ちを急ぎ、
二三分取り逃がし、是は笑うて仕舞う後悔なり。
七八分利運の米、欲に迷い仕舞いかね候内引き下げ損出る後悔、
是苦労致候上の後悔なり。

三位の伝
我一分の了見にて、売買決して致す間敷くなり。
三位の伝を表にし、立羽を極め、売買の内、一方を立ちぬくべし。

材料:ファンダメンタルズ
順位:株価の位置
人気:需給          きちんと見てから決めるべし。

同期
我強気の節は人も強気を思うべし、我弱気の節は人も
弱気に片寄るなり。

悋気は禁物
腹立ち売り、腹立ち買い、決してすべからず、大いに慎むべし。
おっしゃるとおり!!

もうはまだなり、まだはもうなり、ということあり。
ただし、数日最早時分と思い、とりかかるに見計らい
悪しければ間違いになるなり。まだまだと見合わせおるうちに
遅るることあり。

買い方、八分の利なり、売り方二分の利なり。
買いで儲けることを中心に考えるべきだということ?

自己責任原則
何ほど心やすき人にも、売買進めもうしまじきなり。
若し、了見違うときは、恨みを得るなり。すべて、相場高下の
論致すまじきなり。この道を心得る人は、わが了見を立てず、
人の了見にて商いする人はなきはずなり。少々にて図に当たるときは、
募り、了見を立てたがるものなり。是第一慎むべきところなり。

株式売買の目的
トレーディング益狙い
投機目的
投資目的

宗久からトレーディング心得を学ぶ。桃介から投機の心得を学ぶ。
投資は割安に価値ありと心得る。


牛田権三郎(18世紀)
人の行く裏に道あり花の山
野も山もみな一面に弱気なら、阿呆になって米を買うべし

「三猿金泉秘録」より

見ざる、言わざる、聞かざる
太極動きて陽を生じ、動くこときわまりて静かなり。
静かにして陰を生ず。静かなることきわまてまた動く。

逆張りの極意??

試し買い
いつにても、三割下げは米崩れ、萬天元の買い旬と知れ。
いつにても、二割上げては、九分一分千天元の売り旬と知れ。

3割変動は、平均的なリスク、買い売りの目をつける頃合。

ナンピンと利のせの頃合
売買は、5分高下にてならずべし、乗せも同じく五分高下なり
高下とも、五分一割は乗せがよし、中墨(一割五分)
すぎて乗せは馬鹿なり。

5%、10%、15%、30%きざみの相場対処感覚

リスク管理
ふところに、金をたやさぬ覚悟せよ、金は米釣るえさと知るべし
買い米を一度に買うは無分別、二度に買うべし、二度に売るべし。

すばらしい!!

迷ったら半分手仕舞う
売買に、徳の乗りたる商は、半扱商のすくい場と知れ。

買いを主体に
提灯と釣鐘を見よ、売りと買い、買い徳多し、売り損多し。

相場は、かねとものを交換する場、かねから出発してかねに戻る場である。
かねは信用創造で爆発的に増えることができる
(少なくとも一時的には)が、ものの供給には限りがあることが多い。

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