大学教員からのMessage

大学教員からのMessage

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

むむむぽん

むむむぽん

カレンダー

コメント新着

むむむぽん @ Re[1]:iPhone12(05/06) 藻緯羅さんへ 私もスマホよりは8インチぐ…
藻緯羅 @ Re:iPhone12(05/06) 藻緯羅のように手の小さい人には、  昔の…
むむむぽん @ Re[1]:やや重めの風邪(07/14) 藻緯羅さんへ ある程度滞在歴がないと資…
藻緯羅 @ Re:やや重めの風邪(07/14) 無事、回復されたようでよかったです。  …
むむむぽん @ Re[1]:北屯市場(06/16) 藻緯羅さんへ このお店はそうでもありま…
2013.02.20
XML

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
ハーヴェイ,デヴィッド(Harvey,David)
1935年、イギリス生まれ。ケンブリッジ大学より博士号取得。ジョンズ・ホプキンス大学教授、オックスフォード大学教授を経て、現在、ニューヨーク市立大学教授。専攻:経済地理学。現在、論文が引用されることが、世界で最も多い地理学者である。著書『資本の“謎”-世界金融恐慌と21世紀資本主義』で『ガーディアン』紙の「世界の経済書ベスト5」(2011年)に選ばれ、また「ドイッチャー賞」を受賞




本書の目的は,いま世界を揺るがしつづけている,いわゆる サブプライム世界恐慌はどうして生じたのか
この経済的災厄の構造と意義を,広い歴史的,地政学的見地から解明して,そこから代替的未来への可能性を探ろうとする,切実な課題を提示するものである。

ハーヴェイの恐慌論の多原因的接近方法は,地理学を政治経済学的に確信する学問的作業の中で,資本の運動の論理が,各地域の多様な歴史,文化,政治,自然制約などとの関連で,それぞれの国や都市の地政学的空間構造の特性に重要な特徴を与えることを,「共進化」論としての複合的観点で分析してきたことに由来し通底しているところがある。

経済地理学者も地上で観察できる社会的,経済的,政治的諸活動の一見無秩序にみえる混沌の中から,変化の一定の独特のパターンとその長期的徴候を発見しようとする。
資本蓄積の諸法則は,人間の行動が新しい状況に再帰的に適応しながら絶えず進化している。

その結果,二重の意味で深刻な空白が生じている。
第一に, 何がどこで生じるのか,ここでの種々の出来事が他のところにある諸条件になぜいかにして影響するのか
第二に,ということも評価できなくなる。
その結果,恐慌の真っただ中にあってそれについて何をなすべきかに関する理解があいまいになる。
本来ならば,我々は集団的には,意識的行為によって社会的再生産と資本蓄積の諸法則を変えることが可能な潜在的地位にあるというのにである。

また,さまざまな 領土的単位 とその独自の役割についても論じている。
特定の政府(国民国家ないし地方自治体)が「成功」したかどうかはしばしば次のもので測られる。
すなわち,それが資本の流れをとらえ,さらなる資本蓄積に有利な条件をその境界内に構築し,その住民に質の高い日常生活を実現する,その程度によってである。
共進化過程におけるその他すべての活動領域をどのようにある種の機能する全体のうちにまとめるのか,このことをめぐって,国家は不可避的に相互間の競争に巻き込まれる。

新しい社会秩序を構想する際には,国家が人々の問題を処理するのに妥当な社会組織形態なのかどうかではなくて, どのような種類の領土的権力組織であれば,別の生産様式への移行にふさわしいのか ,である。

自然というものが,我々全員がそれに対する平等な権利を持つと同時に巨大な責任も平等に追っている一個の偉大な公共財であるという認識 によって導かれるべきである。

マルクスが支持したのは,資本主義発展の進歩的諸側面に依拠して社会主義と共産主義を建設することであった。これらは,農地改革の運動,政府の民主主義的形態の出現,情報の自由,通信と表現の自由,市民的・法的諸法則の創出であった。

共産党宣言で提示された共産主義者は,いかなる特殊な政党も持たない。
単に彼らはどの時代どの場所でも自らを,資本主義的秩序の限界,没落,破壊的傾向を理解するものとして,さらには,資本家とその弁護人が自分たちの単一の階級権力を永続化させるために作り出す無数のイデオロギー的仮面と誤った正当化論を暴露するものとして規定する。
すなわち,共産主義者とは,資本主義が予示するものとは異なった未来を準備するために絶え間なく活動するすべての者たちのことである。



日本の地理学者が実証しにくいとして手を出さないマクロな資本の流れについての話の謎解きをしていきます。
日本ではどうしても特定の地域を取り上げたミクロで地理的な範囲もローカルな話になりがちです。
本当はそうした特定の地域問題がグローバルな問題といかに結び付いているかを読み解かなければメカニズムが解明したとはいえないのではないか。

地理は(専門的な学問分野として)終わったというが,現在の置かれた地位は別として,その意義はいまだ失われていないと再認識した。
地域固有の問題は偶発性があり状況依存的なのであるが,それらが階級権力によるグローバルな資本といかなる結びつきがあるかに焦点を当てなければ複雑な資本の流れは明らかにできない。
本書では地域による差というものを絶えず意識していて同じパースペクティブを共有できた。
この現在の資本の流れを食い止めるためには,ある領土的単位を有する主体が,何らかの規制をかけなければならないということであろう。
その際に,無尽蔵に使われ,投機対象となる自然に対する態度を改める必要があると主張している。

これらのことは,資本主義を実際に動かす権力をもつ一部の資本家の動きをどうやって制することができるかという難しい課題につながる。
反資本主義者たちはいかなる特殊な政党ももなたいというが,そういう主義主張自体がひとつの権力をともなった組織体となりうるのであれば,戦前にもみられたような自己矛盾に陥る危険性はないのだろうか。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2013.02.21 20:24:58
コメント(0) | コメントを書く
[音楽・テレビ・映画・小説] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: