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きのう、今日は経営品質関係の勉強会に行ってきた。今回は、かなり、がつ~~~ん!!と学びになった気がする。エリック・バーンのTA(日本でいうと交流分析)を使い、自己に気づくところから組織開発を始めていく。交流分析を書籍などで学んで以来、自分が不適切なトランザクション(交流=コミュニケーション)である「ゲーム」に陥っているな~と思うことがたびたびあったが、今回は無意識にゲームを行っているということを、ズバリ指摘していただいた。相手を素直に受け入れればいいものを、ついつい、からんでみたり、反発してみたりしたくなる。なんでなんだろうか?仕事をするとき、私のまわりの9割は男性だ。最近の男性はとても親切で紳士的な人が多く、女性にはとても気を使ってくれる。にもかかわらず、女の私はついつい、「チクッ」と蜂の一刺しをしてしまうことがある。わざわざやってるわけではなく、無意識に反発心を感じ、無意識に行動しているのだ。こういう女性心理をユングは「アニムスの剣」と言ったらしい。女性にとって、男性とは何なんだろうか?私の心の中には、「男は強い存在」という幻影が根強くある。男の兄弟がいなかったから、男性の本性を見ずに大人になってしまった。そのせいで、男性に対する幻影が大人になるまで残ったのだろうか。だから、「ダメ男」を見ると腹がたつ。まぬけた顔を出そうものなら、剣でめった切りにしてやりたくなるんだろうか。そうしてゲームが始まるんだろうか。もちろん、「まったくダメな男」というわけではないのだ。普通の人間的な弱さでしかないのに。まったく、腹立てられる男性は気の毒なものだ。「他者をACCEPTすればよい」と、トレーナーの方にアドバイスいただいた。人間関係で自分の意見に固執したり、不毛なことをして関係を悪化させたりするのは、他者をACCEPTできないからなのだろう。組織開発とは組織内でおきている「ゲームをなくすこと」と考えられるそうだ。たしかにそうだと思う。ゲームをやめて、効果的なコミュニケーションの行われる組織になる。それだけで、どれだけ毎日が変わるだろう。組織開発を真剣に考えるには、まず、私がゲームをしない人間に変わらなくてはならない。
2007.08.25
今日は経営品質関連のインストラクション勉強会に行った。少数性でかなり濃い内容だった。全国の商工会議所等で創業塾や経営革新塾の講師を務めており、経営関連講座を担当するのは、当たり前のようになっているが、今日の勉強会に参加して、まだまだ自分の理解が不十分であると感じた。けれど、もっと学びたい、という気持ちが湧くとともに、やっぱ、経営が好きなんだな~、とあらためて感じた。経営を学び始めたときのあのワクワクした気持ちは今になっても消えていない。経営者が経営のプロであるのは当然のことだが、経営コンサルタントも別の意味で、経営のプロでなくてはならない。経営コンサルはよく、「専門分野は何ですか?」と聞かれる。IT、財務、マーケティング、人事など、さまざまな分野があるが、当社の専門は「組織」である。「戦略は組織に従う」「組織は戦略に従う」両方真理であるが、前者のほうが強いと私は考える。いくら学んでも、いくら実践しても、底知れない面白さがある。経営をドメインに置くことで、毎日が輝く。新しい発見が日々起こる。こんなものに出会えるのは、本当に幸せなことだと思う。
2007.07.20
村が日本経営品質賞を受賞したことを書きましたところ「いったいどんなことしたのか?」とのメッセージをいただいたので、少々解説します。まず、日本経営品質賞では何を評価しているかというと、組織が「良質な経営」を目指して、変革していることを評価しています。「変革」ってなんだ?ということなんですが、常に自分たちのやっていることを見直し、変わろうとすることです。そのためには、見直せて、変われる組織になってないといけないですよね。見直せる組織、変われるってどんな組織?ということなんですが、一人ひとりが意識や思考を変え、みんなでよい「対話」ができることです。社内で深い対話が行われることで、みんなが「考える経営」をし、はじめて人が動き、組織の質が良くなっていきます。「良質な経営」ってなんだ?については、経営品質では、以下の4つを基本理念にしています。・顧客本位・社員重視・独自能力・社会との調和「経営」ってなんだ?については、構想(ビジョン)を描き、それを成し遂げるための設計図を考え、実行すること。ということになります。昔の中国で生まれた用語だそうで、「経」は「縦糸」「営」は「建物」を表わすのだそうです。つまり「こういう建物をたてよう、という構想(ビジョン)を考え、その設計を縦糸で行った」というところから来てるんだそうです。あ~、難しい話ですみません。要するに、経営って何?と考えると、あらゆる組織に経営があることが分かります。「こんな地域社会を作りたい」はとても大切なビジョンですから、村に経営はあってしかるべしですね。良い経営のために、良い組織をつくろうと、日々、変革し続けていますね、ということで、賞が与えられたわけです。具体的にはこんな表彰理由(要旨)が、生産性新聞に載っていました。------------滝沢村役場は、厳しい環境下にある地方自治体にあって、「行政は経営である」という基本認識のもと、自らを行政主体から住民・コミュニティ主体という新しい自治への変革を推進するエンジンと位置づけている。これを実現するために、お役所仕事、縦割り行政といわれる自治体固有の風土・文化の打破をめざした長年にわたるトップ主導の徹底した組織風土改革によって、職員一人一人の意識や思考が変わり、住民への価値提供のための部門間・職員間の強い連携がはかられ、職員中心の組織風土造りに結実している。さらに、徹底した住民との話し合いを通じて住民協働による事業を展開するなど、住民・コミュニティ主体の自治への変革にむけた独自の活動が着実な成果をあげていることが高く評価された。(生産性新聞2006年11月15日より)-------------なんか、難しいですけど、こんなんでいいでしょうか。。。。
2006.12.05
今日は朝から、水天宮のロイヤルパークホテルで、JQA(日本経営品質賞)の表彰式があった。受賞組織の代表者の話を聞くのが毎年おもしろい。今年もそれが楽しみで行ってきたけど、今年の受賞組織はなんとも嬉しい。一つは福井キャノン事務機(株)もう一つは岩手県滝沢村両方とも、大企業でもないし、東京の組織でもない。村ですよ、村。村が日本経営品質賞を受賞しちゃう時代なのだ。滝沢村の前村長の柳村さんという方のスピーチは地元のイントネーション(方言)そのままで、なんとも味がある。伝わってきましたよ。「歴史的使命を持っていないといけないですよ」の言葉が一番心に残りました。これからは、いろんな人たちが生かされる時代になる。都市に近いとか、規模が大きいということは関係のない時代になる。地方も中小企業も、非常に高い能力を発揮する時代がやってきた。そんな気がして、とても嬉しかったです。
2006.12.01
きのうは、経営品質協議会が今年から新たに開催しはじめた人材育成コースの「経営革新の基礎コース」というのに行ってきた。7時間のコースだったけど、とっても内容が濃くて眠くなる暇なんかないくらい充実していた。ファシリテーターの鬼澤先生もすご~くいいかんじにリードしてくださり、受講者を精神的に良い状態に保ってくれた。けっこうこれが大切だと思う。笑ったり、う~んとうなったり・・・・そんな感情を伴った研修は学びを高める効果があると思う。今回のコースを受けて、時代が変わってきたよな~としみじみ思った。経営においても、今や心理学知識は必須になってきた。ぶ厚いテキストをいただいてきたけれど、内容は昔のように、経営理論から人事管理、マーケティング、財務、運営管理などのいわゆるマネジメント知識や理論だけではない。いかにして自分をみつめ、自分を知り、自分を変革させるか。これなくして、経営を変えることはできない。そのためには、臨床心理などの知識が必要になってくる。そのことが具体的にテキスト中に反映されている。経営に興味をいだき、追及していくと、人間研究になってくる。すると自然と心理学系へと興味が移っていく。それで私も、独立以来ず~~っと心理系を学んできたけど、その方向性は間違ってなかったんだと思う。もっともっと学びたい。そんな気持ちになった研修だった。この夏はものすごく仕事が忙しい。毎日毎日、インプットとアウトプットを続けている。けれど、この大変さをとおして、きっと自分や自社が一回り大きくなれると信じているよ。
2006.08.11
来年の正月に、会津若松に行くことになりました。会津若松というのは、日本における経営品質発祥の地、と言われるくらい、経営品質が盛んです。私の経営品質の師匠のS先生の話によると、会津若松には、たった1人でやっている小さな焼き鳥屋さんがあって、そこでも、経営品質を取り入れているのだそうですよ。経営品質では、最初に、自社の歴史や理念を確認したり、自社のお客様が誰かを確認したり、自社のライバルやビジネスパートナーを確認したり、経営資源を確認したりします。次に、8つのカテゴリーという切り口で自社をさまざまな角度から見て行きます。見ていく中で、自社の活動のさまざまなシーンでPDCAが回っているか、さらには、そのPDCAを見直すチャンスを持っているか、などを確認していきます。こうすればよい、というお手本のようなものは何もなくて、自社を常に、「これでいいのか?」と見直すためのきっかけとなる切り口だけが、決められています。一番大切なのは、経営品質の持っている基本理念です。顧客本位社員重視独自能力社会との調和この4つの理念は、会社を永続的に成長させるために最も大切な4つの考え方です。こんなふうに言葉にすると、とても難しいです。うちの会社では、経営品質の考え方を基礎におきながら、もっと易しく、分かりやすく、この考え方を小さな会社に伝えていきたいと思っています。たった一人の焼き鳥屋さんだって、取り組める。そういうものでなくては、本当に社会の役に立たないですよね。会津若松に行ったら、その焼き鳥屋さんに行ってみたいです。うちの会社だって、経営品質取り入れているっていえば、取り入れているんですよ。起業する際、経営品質が心に叩き込まれていたので、一番最初にやったことは、企業理念を作ることだったんです。そのときには、自然な気持ちでそこから始めたのですが、周囲の人たちを見ていて、コンサルタントとして独立する際、そこを考え抜いている人は少ないのでは、と思いますよ。理念を最初に考え抜いたおかげで、当社では、今、いざというとき、ブレないでいられます。ただ、少しずつ、理念も変化している。ミッション、バリューは変わらないけど、ビジョンが少しずつ、変化している。というよりは、少しずつ、はっきりしてきました。ビジョンって、一つをクリアすると、また目の前に訪れる。そんな感じに現れてくるんだな、と感じています。面白いですね。
2005.10.05
今日は日本経営品質賞の審査員研修に行っておりました。あさってまでの3日間の日程です。経営品質賞の関係で出かけると本当に女性が少ないことに、おどろきます。たぶん、5%くらいしかいないですよ。診断士だって、最近は10%くらい女性だと思うんですが・・・。経営品質の場合、けっこう、大企業から派遣されている人が多いのです。ということは、やはりビジネスの現場で、経営にかかわっていくなどの面で期待されている女性は非常に少ない、ということなんでしょうね。なんだか、日本社会の縮図みたいで、イヤですね・・・。とはいえ、今日はとても良いことに気づかせていただきました。ひとつは、「アダプテーションとアダプタビリティ」の違いというものです。アダプテーションとは、現在の環境に適応している状態です。アダプタビリティとは、環境変化に適応して、生存していくことのできる能力です。このふたつは違う概念だったんですね。ここを深く考えたことはなかったです。初めて気がつきました。でも、よく考えてみるとわかります。たまたま、時代の波に乗ってしまうと、会社はうま~く行きますよね。これはアダプテーションが高い状態です。でも、時代が変わってしまった時、その会社がまだ生きていけるかどうかは別の問題です。環境変化に対応する方法のひとつには、未来を予測するというものもあるのでしょう。ですが、実は本質的には、アダプタビリティ、すなわち環境適応力の高い組織を作るというのが、組織が永続するための、最高の方法なのだと考えます。アダプタビリティを高く保つためには、顧客接点を持つ現場の社員が、市場変化を素早く読み取ることができ、それを経営に素早く生かせるような組織にしておく。こんなことがキーポイントになるんじゃないか、と思います。じゃあ、アダプタビリティの高い組織を作ろうよ。というのは、簡単なんですが、これをやろうとするとけっこう矛盾にぶつかるのです。すなわち、アダプテーションの高い状態とアダプタビリティの高い状態を共存させることが難しい。現在の環境に適応した状態をとことん作りこんでしまうと、変化しづらくなる。よく、組織風土とか企業文化というのは、一度できあがると素晴らしい力を発揮するが、一方で消去困難性を持つと言いますよね。消去困難だから、変わりにくくなるわけです。でも、価値観を共有するということは、権限委譲が有効に働くための条件になっていたりして、スピード経営が大切な現代においては、とても大切なのです。だとすると・・・・。アダプテーション、すなわち環境適応力を考える時、今の環境に対応することにばかりに視点が向けられてはいけないのだ、ということがわかります。今の環境への対応ができる組織風土を作るのではなく、どんな環境であっても、変化に素早く気づき、対応できる組織風土を作れ。考えてみれば、当たり前のことなんですが・・・。じゃあ、どうするのか?この答えになりそうなのが、さかさまのピラミッドという概念なのかなあと思います。現場の人たちを経営幹部が支援する関係。なんか、今日の話は難しくなっていますね・・・・・。わかりやすいが、当社のモットーなんですけど・・・・。自分でもよくわかんなくなってきました。そろそろ、眠くなりました。明日に備え、もう寝ます。
2005.06.16
今日は、クライアント先の経営品質事務局の打ち合わせをしてきました。その会社では、社員が定時ぎりぎりに出勤。服装は乱れ、挨拶もなく、社内にはホコリがたまり・・・・・。とにかく、しつけがユルすぎる。自由な社風はいいけれど、それにしても・・・・会社においでくださるお客様のことを真剣に考えてるのかな~、という感じでした。いつか社長に言わなきゃなあ、と思ってました。「社長、30分前に出勤してくださいよ」・・・・というのは、社長も出勤するのがギリギリでしたから・・・・。で、経営品質事務局メンバーとそのことについて、かねがね話していたのです。そうしましたら、今日ついに、事務局長が社長に言ってくれたのです。「社長、頼みますから、出勤時間30分かかると思って8時半にきてください。社長の後姿を見て、早く来て仕事の準備をしようと思う社員が出てくるかもしれないんですよ」(社長の家は会社まで歩いて3分なのです)社長は、なんとな~く恥ずかしそうな顔をしながら、納得してくださいました。よかった!!それに、会社を自分たちの手できれいにして、前の公園まで掃除をするような会社にしたい、と言ってくださった。ホント、嬉しかったな~。でも・・・・。これからが大変。前の公園まで掃除できるような会社を、これから外部専門家の立場で一緒に作っていきたいと思います!!おまけに・・・・。「新評価制度検討委員会」のリーダーを、承ることになりました!管理部門が弱い弱いと、心配していた会社です。ESのもとである人事制度に手を付けさせていただけるのは、コンサルタントとして本当に嬉しいことです。なんたって、ESなくしてCSなしですから・・・。とにかく、やるぞ!!
2005.06.15
今日は昼間、私に初めて日本経営品質賞を教えてくださった先生の講演があったので、千駄ヶ谷まで出かけていました。今日の講演のテーマは先生がこの3月にアメリカで視察したNational Quality Award(国家品質賞 = マルコム・ボルドリッジ賞)の報告会=クエスト会議についてです。先生が撮影された写真を御紹介いただきながら様子を伺い、ワシントンでの生々しい現場を拝見することができました。日本では社会経済生産性本部という団体が音頭をとっている日本経営品質賞。審査もほとんどボランティアに近い形で行われています。一方、ご本家アメリカでは、大統領が受賞企業の表賞にあたるのだそうです。写真を見せていただいたのですが、やっぱ、感動ですよね~。日本もやればいいのにね……。総理大臣でも天皇陛下でもなんでもいいので、優れた経営を行ったことを国家的に表賞すると、やる気もアップするし、日本経済も活性化するんじゃないかなあ……。経営品質賞に触れていつも感じることは、「まじめさ」「短期的に儲ける」だけの目先のノウハウとは全く違う奥深いものを感じます。もちろん「儲ける」ことは素晴らしいことなんですよ……。アメリカにおいても国家品質賞の報告会にはきっちりした服装のまじめなビジネスマンばかりが集まるのだそうです。受賞企業の方々が心の奥に持っているものは「誇り」 と 「社会への貢献意欲」このように感じました。経営は自社の組織内で完結してしまうものではないんですよね。自分がやっていることが、世界を変えていく!!自分達の経営が国家品質賞をとり、社会的に評価されたことで、社会に情報発信する勇気を持つ。情報発信したことが社会を変えていく、みんなを勇気づけて世界を変えて行く……。こう考えていくと、いきつくところ、大半の企業の経営の最終ビジョンは世界経済の変革、になるのでしょうか……。私の設立する会社のビジョンは、やはり世界的な希望のあるものにしたいと思います。
2004.07.17
アメリカ、マルコム・ボールドリッジ賞の掲げる経営革新のための指針。世界各国で形を変えて、取り入れられています。パフォーマンス・エクセレンスをめざす経営。ちょこっと改善すればいいや、ではなくて、目指すものは、「最高品質の経営」。もちろん、すぐに最高品質にはもっていけないから、少しの改善の積み重ねなんですが……。日本ではマルコム・ボールドリッジ賞は社会経済生産性本部が中心になって、「日本経営品質賞」の形になっています。企業がパフォーマンス・エクセレンスを目指すためには「価値前提に基づく経営」をしなければいけないと考えられています。「価値前提」っていうのは、「事実前提」の対義語です。目の前に起きた事実をもとに対処方法を考えていくのではなく、自分達のあるべき姿=価値観をもとに、進むべき道を進んでいくという考え方です。で、じゃあ、「うちの会社の価値観ってなんなんだ?」って、思っちゃいますでしょ?そうなんですよね。実は、おととい、経営品質事務局メンバーが集まり、会社の価値観について頭をひねっていました。創業60年以上の歴史を持ち、長年働く優秀な(?)社員が数名集まっても、自社の価値観が分からない……。要するに、たいていの会社では、そんなことは考えたこともないことだから、従業員みんなが共通に認識しているなんてことはない、ってことなんですよね。ぐちゃぐちゃ、話し合ったあげく、だんだん自社の価値観らしきものが見えてきた。導き出した価値観は「本物の追求」というものです。価値観が生まれた背景は、長年のメーカーとしての歴史から、ものづくりへのこだわりの精神が培われたこと。また、チャレンジャーとしてのポジショニングから、常に差別化した価値をお客様に提供しなくてはならなかったこと、などが考えられます。価値観が見えてくると、自然と自社のミッション(使命)が見え、ビジョンも見えてくるのですね。<余談>サイモンの意思決定論では、「経営人」は、限られた合理性の中で、価値前提と事実前提にもとづく、満足しうる選択肢を選ぶとされています。これは、アダム・スミスなどの経済学の考え方の基礎となった人間像である「経済人」が「最適の選択」をすることへの対比として、掲げられたアンチテーゼです。経済学苦手なんで分からなかったのですが、「経済人が最適の選択をする」っていう意味は、要するにミクロ経済学で習った、最大効用の考え方と同じ意味だったんですね。やっと分かりました……。
2004.06.29
今日は日本経営品質賞の審査員二次選考の研修に行ってました。三日間のプログラムの一日目です。岡本正耿先生という、日本経営品質賞のエキスパートの先生が研修を担当してくださいました。参加して良かった!日本経営品質賞はやはり素晴らしいと思います。知らない方に説明するのは、とても難しいのですが、経営に対する基本的な考え方をまとめたもので、「考える経営」を評価しようという賞です。賞を取ることを推奨しているのではありません。アセスメント基準書という、自社の経営を推し量る「ものさし」を提供しています。これを利用して社内アセッサーが自社をセルフアセスメントすることを通して、経営革新を促そうとするものです。岡本先生のお話も初めて聞いたんですが、とても奥の深い内容で本当に目の覚める思いでした。中でも、「コンテンツを評価するのではなく、プロセスを評価する」の意味は本当に奥深いものと理解しました。経営革新、経営改善に取り組まれる会社はたくさんあると思います。ですが、ついつい手法から入ってしまいがち。「××をやっています」は落とし穴……これは優れた経営であるかどうかの評価の対称にはならないそうです。たとえば、「早朝勉強会をしています」「クレドカードの読み合わせを行っています」「あいさつ運動しています」これらのことはすべて「コンテンツ」と呼ぶのだそうです。コンテンツには意味はないのです。それに対して、プロセスというのは、コンテンツを導入するにいたった過程を指しています。たとえば、「社内で問題意識を抱えるメンバーが集まり討議をするうちに、価値観共有がどうしても必要だと考えるにいたった。……その手法を探るうちに、早朝勉強会で社内で使う用語についての統一を図ろうという試みが生まれた。」「みんながどうして挨拶をしないのか、社内のメンバー数人が継続して話しあっていた。そのうちに話しあいに参加した数人が積極的に気持ちよく挨拶するよう努力し始めた。それがムードメーカーになって、同じセクションのメンバーも小さい声ながらも挨拶をするようになってきた。」つまり、他社などで成功した「結果」としての「仕組み」を、ただ自社に持ってきても意味がないということです。それよりも、これらの仕組みを導入しようと思うにいたった社内における対話や、対話のできる風土、これらを評価すべきだと考えるのです。難しいですよね~。だって、要するに大切なものというのは見えないものなわけです。でも、まさしく、これが「学習する組織」。私の今年のテーマです。やっぱり、「学習する組織」のテーマは間違っていない。必ず掘り下げて理解する必要のあるテーマだ、と確信でき、とても嬉しい気持ちになれました。
2004.05.27
某県の経営品質協議会が本日あり、ひさびさに参加して参りました。最初は寺沢さんという社会経済生産性本部のコンサルの方の講演が40分。その後、某県の企業の事例紹介が3つありました。県内では優秀な成績をあげてらっしゃる企業の社長さんから、直接いろいろな話が聞けるとあって、私もはりきって聞いてきましたよ。共通して感じたことは、やっぱ、社長が「経営品質活動」に夢中になって、本気で取り組んでいるってことかな。まあ、宗教みたいなもんです。信じてるか、信じてないか……。こんなふうに言うと怪しい…?と思うかもしれないけど、これからの時代は、経営者に経営に対する哲学が必要なんだと思うんです。経営品質というのは、ある意味では、ひとつの経営哲学だと思っています。で、私は経営品質の考え方はとても素晴らしいと思っているんですよ。ちょっと分かりにくいのと、おじさん中心なのが、たまに傷だけどさ……。根本にある考え方、経営品質の基本理念は以下の4つです。・顧客本位・独自能力・社員重視・社会との調和この4つは経営品質の命みたいなもんだ。3年間、経営品質を勉強してるから、この4つはもちろんソラで言えるけど、実はね、最近になって、なぜこの4つなのかがやっと少し分かってきた。マーケティングの言葉で3Cっていうのがあります。Customer 消費者Competitor 競合Company 企業平たく言えば、経営する際この3つを考えろよってことなんです。そうですよね。買ってくれる人、競争相手、自分の会社、これを知らなくちゃ、戦いにも行けない。でね、・顧客本位……Customer・独自能力……Competitor・社員重視……Companyだってことに気がついたんですよ。そうか~、何も新しいこと言ってるんじゃないんだよね。昔っから言われていることと、同じじゃないの。じゃあ、もう一つの・社会との調和これは、どうなるの?そこで考えました……。現代社会の経営において、現れてきた新しい概念がこの4つめの「社会との調和」という概念なのだと思います。この概念が生まれてきた背景はマーケティング・コンセプトの変遷の歴史を考えると、容易に理解できます。 作れば売れる(生産志向) ↓ 良いものだから売れる(製品志向) ↓ お客さんの望むものだから売れる(マーケティング志向) ↓ 社会全体にとって有益なものだから売れる(社会志向)企業の利益、消費者の欲求、社会の利益、この3つのバランスが大切である。こういった考え方が現代においては、普通に考えられるようになってきたんですね。だから、経営品質の理念は3つじゃ不十分なんですよね。4つめが大切。ってことかな……と、私なりに理解したわけです。
2004.05.13
こんばんは~。欠かさず日記を書く……または文章を書くというのは、結構大変なものですね。書こうと思ってもテーマを考えこんでしまったり、頭の中が整理できてなくて、支離滅裂になったり……。昨日はね、日本経営品質賞の審査員試験に行ったんです。(きのうの日記にも書いたけど)行くなり「あ~、また場違いのところにきてしまったのか……」という気持ちに……。だって、おじさんばっかなんだも~ん。ですが、女性や若手の方も僅かながらいらっしゃいました。よかった……。まあ、それはそうと、試験の内容ですよね。3時間めの問題が90分の論述でした。しかも、ほんの4行程度で説明されたテーマについて、勝手に書けという内容の問題。2,000字以内でということでしたが、とうてい2,000字書けませんでした。やっと1,400字で、どうにかこうにかまとめてきました。普段、あるテーマについて自分の考えをまとめて書くという訓練をあまりしていないので、90分以内で考えをまとめて、文章の構成を作って書くというのは、結構ハードな作業でした。ですが、こういう訓練はこれからますますやる必要があるよなあ……と実感。情報収集する ~ 考える ~ 構成を作る ~ 書くこんな感じでしょうか……。この日記では、思いついたことをテキトウに書いているんであまり訓練にはなってないでしょうけど、それでも書かないより書いたほうがいいよね。よし!私も本を出すぞ!!
2004.05.10
経営品質……。概念的な言葉ですよね~。「製品品質」「サービス品質」こういうのだと分かりやすいんだけど……。厳しく言えば、要するに「経営には明らかに品質がある」と断言したものです。経営に正解はないだの、自分の会社は自分にしか分からないんだよ、などの言い訳は見苦しい。ただし、もちろん測定軸は時代とともに変わります。現在、社会経済生産性本部が全国的に取り組んでます。なんのためか……。日本を良くしたいからなんですよ~。だから、素晴らしいと思うんですね。とても素晴らしい経営哲学だと思うので、少しづつ紹介しようと思っています。乞う御期待!
2004.01.29
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