さすらいの天才不良文学中年

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その地その地のラーメン

その地その地のラーメン

 本日は、ラーメンのお話。看病していた病院から少し歩いたところに中華そば屋を発見した。30代の夫婦が店をきりもみしており、繁盛している。広島ラーメンはひどく辛いもので有名だが、ここのラーメンは小魚を出汁にした尾道ラーメン風である。

 ラーメンの三大構成要素は、麺、つゆ、具であるが、若いころはチャーシュー麺が好きで、具にこだわっていた。あのゲゲゲの鬼太郎でのねずみ男はチャーシュー麺に目がないのである。しかし、何時のころかそれは邪道だと気付き、やはり本格ラーメンはつゆに差が出ると悟った。


ラーメン


 そのつゆである。この店のラーメンのつゆは絶品で、単品500円。写真はラーメン餃子セットで800円。この餃子がまたパリッとして美味であった。看病には栄養をつけなければならない。

 やはり、その地その地のラーメンが美味しいと気付く。



 広島帰省考11年7月編(「麺屋」の巻)

 H病院に通うときにささやかな楽しみがある。


麺屋


 それは、「麺屋」で昼食をとることである。

 前にもこのブログに書き込んでいるが(「その地その地のラーメン」、「広島帰省考10月編(番外編その1)」参照)、若夫婦が経営するラーメン店「麺屋」のラーメンはツユが「いりこ(小魚)出汁」風でコクがあり、麺も細いのにコシがあって絶品である。

 一度食べたら、間違いなく病み付きになる。

 伊丹十三の映画「タンポポ」のように、ツユを最後まで飲んでしまいたくなるラーメンである。普通、健康を考えると、ツユは飲んではいけないのだ。しかし、おいらはこのラーメンが好きだねぇ、最後まで飲んでしまい「完食」してしまうのである。

 毎日食べても良い。東京なら間違いなく行列のできるラーメン店である。おいらは世田谷区に長く住んでいたのだが、そこで有名であった尾道風のラーメン店よりも遥かに旨い。


麺屋定食1


麺屋定食2


 写真は、餃子ランチセットと炒飯ランチセット。餃子の焼き方も申し分ない。炒飯は米粒がパリパリで、玉ねぎがシャキシャキの食感。旨い。これで、両セットとも780円だから良心的である。

 この店のご主人は落語好きで、演芸を語らせたら日が暮れるほどである(写真下)。気さくな性格も良い。美人の奥様が写真に写られなかったのは残念。


麺屋マスター


 この「麺屋」の場所は、広島アストラム・ライン「伴(とも)駅」下車(あの有名な「広陵高校」がある)、徒歩5分程度。車であれば、長楽寺の「広島市交通科学館」を北上し、「農免北」交差点を左折するとすぐ左手である。

「麺屋」(広島市安佐南区沼田町伴8180-1、電話082-848-3500)に急げ(この項続く)。



 立ち食いラーメンで思うこと

 二足のわらじで、現在、週4日都心に出ている。

 勤務地が本郷界隈(御茶ノ水近辺)であるので、昼飯はそこで食す。基本的には旨いラーメンを探して食べる。で、本郷界隈の全てのラーメン店を席巻した。


海鮮ラーメン


 この地域は、ラーメン激戦区なのである。約20店舗はあろうか、その中で、「都内の旨いラーメン店を紹介した本」に取り上げられている店が数店ある。流石に粒揃いの店であり、旨いラーメンを食わせてくれる。

 サラリーマンの楽しみは何か。無論、仕事の楽しさもあるが、息抜きで、捨て置けないのが昼飯である。

 若いときは、社食でも良いが、年を取ると、後何回昼飯を食べることになるのか、計算が出来るようになる。後10年生きるとしたら、3650回である。後3年しか生きれないとしたら、約千回である。それ以上は食えない計算である。

 そうだとすれば、昼飯は旨いものを食うべきではないか。しかも、本郷界隈は安くて旨いラーメン激戦区である。放って置く手はない。

 ここでは、ラーメン店の紹介はしない。旨いラーメンの極意は、
(1)麺か、
(2)ツユか、
(3)トッピングか
という「ラーメン道の永遠の課題」を再び取り上げる。

 本郷某店の看板商品に、「海鮮ラーメン」(千円)というのがある。これが滅法旨い(写真)。まず、(3)のトッピングは素晴らしい。北海道の海老やほたてをふんだんに乗せているからである。しかし、(2)のツユも素晴らしい。(1)の麺も勿論合格である。

 では、どれが一番大切か。

 おいらは、過日、勤務先からの帰路、ほろ酔い加減で屋台の立ち食いラーメンを食したのであるが、このとき、ハタと気付いた。何の変哲もない醤油ラーメンである。これが旨いのである。

 この旨さの秘密はツユにあったのである。シンプルなラーメンに出会って初めて分かるのである。コクの効いたツユ。脂がギトギト浮かんで、醤油の旨さを引き出したツユ。思わず、最後の一滴まで飲み干してしまったのである。

 ラーメンの極意は、(2)のツユで決まりだと思った次第である。




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