さすらいの天才不良文学中年

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おいらの秘蔵コレクション4 マミヤカメラ

祝アクセス数、610,000突破

 3月14日(土)、謎の不良中年のブログアクセス数が記念すべき節目の610,000を突破しました。

 610,000突破は偏に皆様のおかげのたまものです。深く感謝し、有難く厚く御礼申し上げます。


磯田湖龍斎2.jpg


 お礼に、おいらの秘蔵コレクションから、木版画あぶな絵「磯田湖龍斎『ふみ取り』」(後刷り)をお披露目します。

 磯田湖龍斎はそれまでの春画が鈴木晴信の真似の世界であったのに対し、リアリズムを追求することによってその世界を脱皮した真骨頂の浮世絵師です。

 彼は女性の肉付きを良くし、髪の毛一本一本までを鮮明に浮かび上がらせました。通(つう)は、湖龍斎が好きなんだなぁ。

 その湖龍斎が登場して以降、鳥居清長や喜多川歌麿などの巨匠が日本の浮世絵史に登場することになるのです。

 さて、この版画は江戸時代当時、柱に貼り付けることができるようになっており(横のサイズは4寸なので4寸角の柱に丁度収まり、「柱絵」と呼びました。横約12cm、縦約67cm)、当時の庶民はこの絵を今のグラビアのように柱に貼り付けていたのです。

 また、春画(枕絵)と異なり、あぶな絵と云います。アブナイからあぶな絵。アブナイなぁ。


 次回は、620,000ヒットを目指して精進いたしますので、これからもよろしくご指導のほどお願い申し上げます。


2015年3月18日(水)


 謎の不良翁 柚木 惇 記







「古いビデオが生まれ変わる」(前編)

 本日と明日は、関ネットワークス「情報の缶詰」6月号(本日発行)に掲載した「自由人」事始め(その10)をお披露目します(写真はスーパー入り口で見つけた犬)。


ワンコ


 昨年、世田谷から横浜に引越したとき、何が困ったかと言えば、物が多すぎて引越荷物の梱包に手を焼いたことだ。

 中でもビデオテープは約600本もあり、それだけで段ボール箱が7箱になってしまった。正気の沙汰ではない。しかも、ビデオテープは嵩張る上に重いという二重苦である(因みに蔵書は引越に伴い相当処分したが、それでも3,000冊以上あった。段ボール箱で30箱近い始末であった)。

 何せ、引越業者が「このように沢山の本やビデオを持っている人は、初めてです」と腰を抜かしたほどだ。

 次回、引越するときにはこの思いはもうこりごりである。それに、もともとVTRを2台持っていたが、そのうちの1台が昨年の引越時に壊れ、極力ビデオを録るのは止めていた。幸い、退職によって生活の形態が変わったので、新しいリズムを作るまではほとんどテレビを見なくても済んでいた。

 併し、増やさないどころではない。大幅に減らしたいのだ。ビデオの保存方法をDVDに変換すれば場所も取らなくなる。それで「HDD/DVD/VTR一体型レコーダー」を昨年暮れに購入した。爾来、この器械が縦横無尽の活躍をしている。

 使ってみると、ことのほか面白い。ビデオテープをDVDに変換する作業を始めたら、ビデオへの踏ん切りがついて、大胆に棄てることも出来るようになった。

 革命的な変化として、ビデオは早送りしなければいちいち先に進めない(当たり前だ)が、DVDはチャプター処理(面倒ではない)さえしておけば、ボタン一つでいくらでも前に進める。しかも、パソコンで簡単に再生することが出来る。ラップトップ(携帯用)のパソコンさえあれば、何時でもどこでも好きなときに好きなDVDを観ることが出来るのだ。今は、もっと早く買っておくべきだったと悔やんでいる。

 さらに、お宝のビデオの山である。考えてみたら、最初のビデオレコーダーを購入したのは20年以上も昔の話しだ。いずれ年を取ったらゆっくりと観ようと思ってそのころからビデオを撮りだめしていた訳だから、お宝がないわけがない。

 ちょっと探しただけで、寺山修司、永井荷風、太宰治、宮沢賢治、三島由紀夫、川端康成、壇一雄、吉行淳之介、筒井康隆、山田風太郎、横尾忠則、藤田嗣冶、楳図かずお、塩野七生、白洲正子、吉永小百合、夏目雅子、由美かおる、壇ふみ、美空ひばり、竹中直人、立川談志等の古いビデオが出てきた。
(続く)


「古いビデオが生まれ変わる」(後編)

 昨日の続きである(写真は近所の人気者)。


わんこ


 映画で珍しいものを挙げると、

(邦画)ATG「初恋地獄変」、「竜馬暗殺」、名作「幕末太陽伝」、「私は貝になりたい」、深作欣二監督シリーズ、今村昌平監督シリーズ、黒澤明監督シリーズ(七人の侍、羅生門(いずれも英文字幕入り))、日活もの(渡哲也、松原千恵子、吉永小百合)、市川雷蔵もの(炎上等)、私が捨てた女等

(洋画)AFIアメリカ映画協会編集「アメリカ映画ベスト100」もの、マルクス三兄弟もの、バスター・キートンもの、フェリーニ監督シリーズ、レイモンド・チャンドラーもの(さらば愛しき人よ等)、NHK衛星放送「アラビアのロレンス特集」等

 美術系では、NHK衛星放送「世界美術館紀行」、「日本美術館紀行」、「日本の国宝100選」、「ルーブル100選」等

 ドキュメンタリー系では、世界七不思議もの、731部隊(帝銀事件)や竜馬・ケネディ暗殺等ミステリーもの等
エンターテイメント系では、11PM総集編、「(初期のころの)タモリ倶楽部」、「今夜は最高」、「夜も一生懸命(逸見正孝、(あの)杉本彩が司会)」、「(たけしの)元気が出るテレビ」、「アサヤン」等

 また、変わったところでは、「豊田商事事件の当日のNHKニュース9」、「細川首相退陣表明当日のニュース・ステーション」、「ニューヨーク9.11事件当日ニュース」等各種

 等、今観ても充分見応えのあるビデオが続々と出てきており、かなりの量のビデオがDVDに変換出来た(このDVDへの変換基準は、市販されていないビデオを中心としている。ビデオ屋に行って見れるものは、ビデオ屋に行けば良いからだ)。

 「HDD/DVD/VTR一体型レコーダー」購入のお陰で、古いビデオが単にDVDに生まれ変わっただけではなく、新しいお宝に変身したのである。今までは齢を取ったらゆっくり愉しみながら観ようと思っていたのだが、それが今では簡単にDVDになるものだから、これはもうタマリマセンなあ。

(付録)ワン・ポイント・アドバイス

<1>新たに購入するレコーダー
 ビデオをDVDに変換するだけなら、比較的廉価のVTR/DVDレコーダーでも良い。併し、DVD変換にあたって編集作業をすれば、自分の思うようなDVDを創ることが出来る。この編集作業には効率が求められるため、編集作業がスムーズとなるHDD(=パソコンと同じ)入力可能の「HDD/VTR/DVD一体型レコーダー」をお勧めする。なお、HDDレコーダーは、録画の仕方が革命的で、従来のGコードと違いテレビ番組表から簡単に予約が出来る。長生きはするものである。

<2>ダビングの仕方
 従来のビデオでのダビングは、ダビングを繰り返すことによって画質が落ちたが、HDDレコーダーの場合は劣化しない。したがって、上記のように一旦HDDへ変換し、その後DVDに再変換してもほとんど画質が変わらない。これには唸る。

<3>DVDディスク
 DVD書き込み用ディスク(DVD-R)は日本製を奨める。安いものだと台湾製で1枚39円というのもあるが、不具合のあるものが多く、結局、高くついてしまう。

<4>ビデオの奴隷
 いくら面白いからと言って、ビデオをDVDに変換ばかりしていると、結局ビデオの奴隷となって、本末転倒となる。ご用心。


消えるDVD-Rの謎

 業界筋に聞いた話しによれば、「DVD-Rに書き込んだDVD」は10年程度経過すると、映像(データ)が突然消えてしまうことがあるという。


可憐花


 え~、聞いていないよう。

 それじゃあ、市販している映画のDVDも消えてしまうことがある訳? しかし、これは消えることがないという。理由は、プレスしているからだそうだ。

 DVD-Rが経年により消えてしまうというのは、カラー写真の色あせによって最終的に画像が消えるようなものなのか。

 だけど、これまで記録にとってきたビデオテープをDVDにダビングし直しても結局消えてしまうというのでは、何のためにDVDに書き込んだか分からないではないか。

 DVD-Rの仕様書や説明書きにそんなことは一切書いていない。果たして本当なのだろうか。

 読者諸兄よ、誰か本当のことを教えて欲しいよぅ。


続 消えるDVD-Rの謎

 昨年末に「消えるDVDの謎」として書き込みをしたら、早速、おいらの敬愛するHさんから、貴重な助言をいただいた。

 このHさんは只者ではない。博覧強記、ファイト満々、神出鬼没、年齢不詳の好紳士である。以下は、そのHさんに教わった内容である。Hさん、ありがとうございました。


百合


 DVD-Rに書き込んでも何故消えることがあるのか。それは、要するに、DVD-Rの記録方法に問題があるからなのである。

 DVD-Rは記録面(層)に色素が使われているのだ。そして、その記録方法は、色素にレーザーを照射して化学変化を起こすことによって記録しているのである。

 つまり、色素による化学変化であるため、データが永久保存とはいかないのである。最低10年程度、長期に渡ると70年程度で記録が消えてしまうというのは、そういう理由だからだ。

 では何故、保存年限に開きがあるのか。それは、記録層を光(特に紫外線)にさらすことによって、データが読み取れなくなるからである。

 なるほど、そういうことでしたか。

 したがって、良い保管方法とは、いかにしてDVDを光にあてないかにある。ディスクをプラスチック・ケースに入れ、さらに保管ケースに入れて暗室に保管するのがベストである。

 この世界でも整理をして保管すれば長持ちするということなのだ。ハイ、大変勉強になりました。

 なお、DVD-RW(DVD+RD)とDVD-RAMの記録面は金属であり、熱による相変化(結晶と非結晶)による記録となる。データの繰り返し録画(記録)が可能である理由とはそういうことであるが、長所は弱点でもあり、熱に弱く、データが消えるリスクが高いようだ。これも頷ける話しである。

 結論。記録するディスクは、DVD-Rとし、保管は整理し、暗室とする。付言すると、少々コストが高くても信頼性の高い日本製のディスクにした方がよさそうである。


祝アクセス数、230,000突破

 4月19日(火)、謎の不良中年のブログアクセス数が記念すべき230,000を突破しました。栄えある230,000達成者は、「69.171.*.*」さんでした。ありがとうございます。

 230,000突破は偏に皆様のおかげのたまものです。深く感謝し、有難く厚く御礼申し上げます。


マミヤ


 お礼においらの実家の秘蔵コレクションから、「マミヤカメラ『MAMIYA35S2<f2.8>』(1959年)」をお披露目します。

 おいらの弟が実家の2階を整理していたら出てきたものです。

 マミヤのHPを拝見しますと、このカメラの仕様は次のとおりです。


発売: 1959年5月 (昭和34年)

価格: ¥14,300
(カメラ ¥13,000 ケース ¥1,300)

型式: 35mm判 レンズシャッター式カメラ

画面サイズ: 24×36mm

レンズ: セコールT 48mmF2.8 (3群3枚構成)
(新種ガラス使用)

ファインダー: 一眼三つ窓式ブライトフレーム入り連動距離計

倍率 0.6

焦点調節: 二重像合致式距離計、直進ヘリコイド

パララックス修正マーク付

基線長 46mm

有効基線長 24.8mm

最短連動距離 1m

シャッター: レンズシャッター コパル・SV

シャッタースピード: 機械制御 B・1~1/500秒ボディレリーズ セルフタイマー付

等倍系列等間隔目盛り

巻き上げ: 一操作レバー式(操作角190度)自動巻き止め、 フィルム枚数計順算式(S手動セット)

シャッターはフィルム巻き上げで自動セット
(セルフコッキング)、二重撮影防止

シンクロ: M・X接点内蔵(フルシンクロ) B型ターミナル付

サイズ・重量: 76×131×68mm・644g



 このカメラ、親父が愛用していたものです(なお、当時の大卒公務員の初任給を調べてみると約11,000円なので、当時のカメラの価格は結構高かったようです)。

 それを中学生になったおいらが高校時代まで自分のもののように使わせてもらっていたものです。ピント合わせはオートフォーカスなどではなく手動式です。カメラの絞りやシャッタースピードも自分で決めていたので、カメラの扱い方が自然と身に付いていました。

 それでも、今から思うと使い勝手の良いカメラでしたなぁ。手に取ったときの感触も良く、今ではインテリアとしても充分通用するものではないでしょうか。


 次回は、240,000ヒットを目指して精進いたしますので、これからもよろしくご指導のほどお願い申し上げます。


 2011年4月22日(金)


謎の不良中年 柚木 惇 記


 本日から大晦日まではお休み

 本日から大晦日までは、お休みをいただきます。


120711産経新聞掲載記事.jpg


 今年の掉尾を飾る写真は、7月11日付産経新聞(神奈川版)に掲載されたおいらの「スカイツリー」です。


 それでは、皆さまにとって来年も良いお年でありますように。


平成24年12月29日(土)


 謎の不良中年 柚木惇 記す





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