さくら
もう今は昔話だけれど
お父さんは 恋をして
ステキな女性に
告白したんだよ…
二人はすぐに
うちとけて
春のさくら吹雪の中
デートしたものだ
そんなささやかな
日々を…大切に思う
いつからか
彼女は去って行き
僕は悲しくて やるせなくて
彼女の裏切りを
許せなくて
この国を出た…
妻を迎えて
またこの地に還ると
風のうわさで耳にした
彼女の最期…
治らない病と
戦って…亡くなったと
この耳で聞いた時僕は…
涙でさくら吹雪が見えないくらい
泣いて吼えた
なぜ 彼女を信じられなかったのだろう？
なぜ 一度のさよならで
手放してしまったんだろう？
答えが出ないまま…
さくら散る・散る・舞い散る
自転車道…
僕は 初めて君のココロが
解ったというのに…
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