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もも父さん161
平成29年9月、ももとの思い出としてラスト日記をアップします。元気だった頃の日常日記をこのまま残します。
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2013/05/14
テーマ： 楽天写真館(356250)
カテゴリ： カテゴリ未分類
いよいよ晴れれば夏日、降れば春先の気温
そんな梅雨の走り状態の陽気になったきました(^_^;)
そんな昨夜はレンタルＤＶＤでノンビリ・・・・
大好きな黒沢作品で唯一見てない映画
「デルス・ウザーラ」です。
２０世紀初頭、帝政ロシアの時代
軍人で地理学者のアルセーニエフはシベリアの奥地の地図作成の任務を依頼される。
深い針葉樹林の山々、そして極寒な気候に悩まされながら数年掛けて行った冒険旅行
原作本「沿海州冒険紀行」です。
２時間２０分の大作
「アラビアのロレンス」と同じく極端な気候での長期間撮影
今みたいにいろいろな機械が装備できる時代ではなかったので大変だったと思います。
２年前に日本で開催された黒沢生誕１００年のシンポジウムでは
スタッフや警備の兵隊の食料などはヘリコプターで運んだとのことなどが(☆_★)
助監督のワシーリエフ氏が語っています。
まあ国営モスフィルムの全資金提供ですから当然ですか・・・・
そのかわりソビエト連邦崩壊のためにオリジナル７０ミリネガが紛失したそうで・・・
そしてネガフィルムもソ連製を使用したために変色しています(^_^;)
そのネガからの起しですから昨夜のＤＶＤも色カブリやムラが激しいですね〜(T_T)
ぜひともデジタルリマスターして欲しいですね〜
そのくらい我が国がお金出してもいいくらいです。
つまらん政策に無駄使いしてるんですから・・・・
そして黒沢作品としては珍しい文明批判の作品
猟師デルスは自然の象徴
それが出会った時に友情も生まれるが大きな運命の中に流され
その文明の象徴が結局はデルスを死なせてしまう
ラスト、デルスの墓の前で泣き崩れるアルセーニエフ
結局大きな自然の中では人間なんて所詮小さな生き物に過ぎない
２年間に渡る素晴らしい自然の撮影
特にファーストシーンの針葉樹林帯の紅葉は見事です。
冷戦時代にもかかわらず初めてのアカデミー受賞
ロシアでは首相の名前は知らなくても黒沢の名前は知ってる
というくらい愛されてる作品だそうです。
黒沢の作品は娯楽アクション編は完璧に面白い
しかし芸術にはしった作品はちょい退屈
その中間に位置するこの作品
見ようによっては予算の都合上日本での製作が困難になった黒沢のラストの
娯楽性と芸術性が合わせて見られる最後の作品といえるのでは・・・・
写真
武蔵野の森公園の菩提樹の丘
今朝の良いお天気で暑いくらいです。
そろそろ朝散歩も暑くて動きが悪くなった我が家のワンコです(T_T)
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