「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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ちょっといい女
ちょっといい女のお話
あの日、勤務先近くのファーストフード店で、空腹を満たすだけの
昼食を取りながら、麗子は、物思いに耽っていた。中学の頃から、
病気がちだった姉が、他界して、幾日かしての事だった。麗子は、
姉の死に目には、遭えなかった。前日、せっかく会いに行ったのに、
苦しそうな、姉の姿を見ているのが辛いばかりに、姉の傍に、ずっと
いようとはしなかった。姉が死んだと、知らせがあったのは、翌日、
会社にいる時のことだった。麗子が結婚前、姉の看病をしていた頃も、
毎日、神に祈るようにして、看病していたにも関わらず、その甲斐なく、
日に日に、病状は悪化するし、時々、興奮しては泣き出す姉の傍に、
いたたまれず、しばしば病室を出て、ロビーにいたことを、思い出した。
母は、麗子が中学三年の時の、一月の吹雪の中、黙って家を出て行ったきり、
そのまま帰らぬ人となった。母は、失踪したその日のうちに、河に身を投げ、
自殺したのだった。麗子の中学卒業式の日、学校に連絡があり、父は卒業式
の途中で、慌てて帰って行った。河で見つかったらしい母の、その日は通夜
となった。不景気で、自営業が捗々しくいかず、家計のこともあったかも
知れない。重病にかかって治る見込みのない姉が、原因だったかも知れない。
母に対する思いやりに欠けていた、父や祖父母が、原因だったかも知れない。
受験勉強にかまけて、母に構わなかった麗子も、原因だったかも知れない。
母は、家族1人1人の心に、重い罪悪感を残して死んでいった。麗子が高校を
卒業する頃には、父は再婚を考えていたようだった。それと同時に、お家継承
の役割が、病気の姉の看病も含めて、姉から、麗子へと移行した。しかも、
進学校の為、当然、大学進学を考えていた麗子であったが、姉の病気のことも
あり、経済面でも難しく、就職を余儀なくされた。
近くの会社に、事務員として入社するが、もともと希望していた道とは違い、
疑問を感じていた麗子は、1年足らずで、その会社を辞め、学習塾や、家庭教師、
化粧品の営業、ウエイトレスなど、職を転々とした。
麗子が二十歳の時、父の再婚が決まった。継母は、二人の子供を連れてきた。
継母は、母の自殺の事を知らなかった。麗子に、あまりに詰め寄るので、愚かにも、
麗子は正直に答えてしまった。その日、麗子は多分、殺されるかも知れないと思う
くらい、父に殴られた。麗子はこの頃、父がある意味、気が狂っているのではないか
と思っていた。亡き母に対しても、父は、怒り出したら何をしでかすかわからなかった。
母は生前、父によって、二階の窓から外へ、幾度となく、突き落とされそうになった。
姉が重病にかかった頃、母は、父が連れて行った妙な宗教に狂った後、うつ病となって
しまったのだった。母の死後、父は、姉の看病疲れと、ストレスのはけ口として、度々、
麗子に暴力をふるった。相談相手もいない孤独な苦しみの中で、麗子は、何度も死のうと
思った。父が再婚した途端、それまで父がしていた姉の看病は、麗子に任された。姉は、
元気だった頃とは違い、ひどく我侭だった。麗子は、姉の我侭や要望を一方的に聞いて
やるだけだった。
病気の姉は、神経が高ぶりやすく、すぐ泣き喚いたりした。時には、思い通りにならない
ことに苛立った姉は、父に、麗子の事を悪く言い、麗子は、病院で、何度も父に殴られた。
一方、前妻の娘の麗子がいるから、家庭円満にいかないと考えた父が、麗子を、明らかに、
疎ましく思っているのが、麗子にはわかった。継母が来てから、いっそう麗子への暴力が
ひどくなっていった。麗子は、今すぐにでも出て行きたかったが、そうしなかったのは、
父に、給料の全てを取り上げられていたので、できなかったからだった。そんな中、麗子の
結婚が決まり、麗子は、晴れて家を出ることができた。麗子が出て行って、さぞかし家族円満
に暮らしているかと思えば、継母は、時々電話をかけてきて、麗子にこぼしてばかりいた。
時折、涙ながらに。麗子が嫁いだ後は、継母の前夫の息子達、つまり義弟達に、その矛先は
向けられた。
―――あの人は、私の給料を全部取り上げるから、子供にノートの1冊も買ってやれない。
この前、あの人が子供を殴って、子供が大ケガをした。
私を、飾ってある日本刀で殴った。
子供と逃げようと相談しているが、あの人は、必ず見つけ出すだろう。
見つかったら、今度こそ、殺される。
子供が高校を卒業するのを待って、逃げようと思っている。―――
数年後、義弟達は高校を卒業した。だけど、給料を取り上げられているからなのか、
一向に逃げようとしない。麗子が、「まとまったお金、貸そうか」と言ったら、
「もう少しがんばってみる。」と継母は言った。なのに、また電話がかかってきて、泣きながら、
「あの人は気違いだ。」と言っていた。 父は、家庭円満にいかないのは、自分自身が原因だと
わかっていなかった。
結婚して、ようやく幸せになれると思っていた麗子も、相変わらず、苦難は続いていた。夫は、
生活費を入れてくれなかった。夫に、生活費を入れてくれるように頼むと、何故か、舅と姑が
出てきて、
「金のことを言う人間は、最低だ。」
と、麗子を罵倒した。一人目の子を妊娠していた麗子は、就職もできなかったので、内職での
わずかな収入を、生活費に充てていた。それを舅は、
「お前なんかの金くらい、何の足しになるんや。」
と罵った。一人目を出産後、二ヶ月半で、麗子は、仕事を始めた。職場に、子供を連れて行っても
いいように、条件をつけた。その時も舅は、
「そんな所、手間あたるんけ。」
と、軽蔑したように言った。その後、麗子は、収入面で条件の良かった、英会話スクールに転職した。
英会話スクールの、営業と講師を、自ら兼務した。もともと努力家の麗子は、毎日、深夜まで、
休日も惜しまず働き、その努力の甲斐あって、営業成績が、会社でトップになった。麗子は、昇給と
昇進を繰り返し、収入は、夫を遥かに上回った。でも、その時ですら、仕事に没頭し、夜も昼も
休みもなく働く麗子に、舅と姑は「普通の事務の仕事ができないのか?」と罵った。二人目の子の出産と
育児のため、麗子は英会話スクールを退社した。舅の経営する事業が破綻したのは、それから間も
なくしての事だった。
それまで生活費も入れず、貯蓄もせずにいた夫と、それまで散々、麗子を罵倒してきた舅と姑は、
いけしゃあしゃあと、麗子に金を貸してくれるよう頼んできたのだった。(離婚するか、金を貸すか・・・)
決断の時だった。果たして、その決断は・・・
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