赤ちゃんがいた

赤ちゃんがいた


二週間以上過ぎた10月2日、結局生理はないまま、また病院へ行った。
「どうでしたかぁ?生理はありませんかぁー・・・」
「はい。ないです。」
「じゃあ基礎体温表見せて下さい」
先生はそれを見て
「大丈夫ですね。もうすぐ生理あるはずです。赤ちゃんは欲しいの?」
「はい欲しいです。」
と答えた。
「じゃあこれからもきちんと体温をつけていって下さいね」
今日はこれで終わりだった。簡単な診察・・・
とりあえず、これで生理がくる事が分かってひと安心して帰った。

それから、もうすぐだと思っていた生理は10日たってもなかった。
ちょっとずつ不安になってきて、医学書とかを読むようになった。今思えば、何でそんな事考えたのか分からないけど、何か別の病気では・・・・と思った。
そして、たどりついた結論は、“子宮がん”
症状にあてはまるものもいくつかあったし、このところ子宮の辺りがチクチク痛い事があったから・・・おかしな出血もそういえばあった。
(あ~あ~、私は子宮がんなんだー。子供も産めないかもしれない。向井亜紀が言った様にきちんと検査を受けなきゃダメなんだー)
思い込んだら止まらなくなっちゃって、気持ちがどんどん沈んでいく。旦那には言っても仕方ないし、親にも言いにくい・・・会社の人に言ってみようかとも考えた。でも、言えなかった。別の病気なら言えるのに、こういった分野の事ってなかなか言えないのよねぇ~。

朝、歯磨きをするときになんだかちょっと気持ち悪い日が続いた。オェ~ッてなるの・・・基礎体温も高温が続きっぱなし・・・まだ生理もない・・・まさかとは思ったけど、一応妊娠検査薬を買ってきた。
その日の夜、お友達がうちに遊びに来た。来たそうそう
「るんばママちゃーん、なんか今日は特別チチがでかくない?」
「そうかなぁ~気のせいじゃないの」
「妊娠でもしてるんじゃないの?」
「んな訳ないって・・・」
と話してから、病院へ行って来た事・子宮がんかもしれないことを話した。
一緒に子宮がん検診を受けようとまで話が進んでいった。
お友達と旦那と私でビールをかなり飲んで、ほろ酔いで私がやった事は、“欽ちゃんとび”。それも何回も何回も・・・・だって誰が一番高く飛べるかって話になったから・・・
夜12時頃、お友達が帰って、旦那がお風呂に行ってる時、(そうだー検査薬でチェックしてみよう)と思ってトイレへ・・・・
まさかとは思ったけど反応が出てしまった。
(あっ!赤ちゃんいたんだー)
と思い、お風呂場まで報告に行った。
欽ちゃんとび、大丈夫???


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