2007年夏、土用明けの 立秋
の日に現場作業に取り掛かり
先月末に完成した納骨式お墓の おさらい
をし、
その基礎工事を中心に記録に残しておこうと思う。
とにかく 猛暑
続きの現場作業で
施主さんは、自営の仕事が忙しくて
現場作業の中身を見ておられなかったけど
その作業工程は、一切の手抜きなし作業でした。
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整地
墓所となる地山の開拓からスタート。
岩盤の地で、とにかく硬い地盤で、難作業だったけど
後々のことを考えれば、頑丈な地盤は最高の立地条件。
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設置場所の確認
整地が終わり、レイアウトの確認をします。
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床掘り
硬い地盤ではあったけど、更に頑丈な基礎造りをするために
床掘り作業を行い、納得の行く作業を進める。
最終的には全く見えなくなってしまう工事だけど
やっぱり、中身が大事だからネ。
綺麗に掘れた床掘りで、地盤の固さが分かる。
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基礎コンクリート打設
お墓の大切な基礎となるレディーミクストコンクリートの流し込み
確実なレベル出しが重要となり
後の作業に大きく影響してくるので確実・丁寧に仕上げます。
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間知石(御影石)並べ
我が家でよく行う間知石使用の工法で、
固まった基礎コンクリートの上に綺麗に並べて行き
裏型板を設置し、裏込め生コン打設の準備を行う。
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栗石入れによる基礎造り
裏込め生コン打設を終え
生コンが完全に固まるのを待って
大切な基礎部分に栗石を入れ、天圧します。
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鉄筋配筋
間知石にドリルで穴を開け、12mmの鉄筋全てを入れ込み
200mmピッチで配筋して行きます。
この施工も後ではコンクリートの中に隠れてしまい
陰の努力?となってしまいます。
でも、施工は確実に陰日なたなくやります。
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基礎
生コン打設
鉄筋の配筋を済ませ、生コン(レディーミクストコンクリート)打設。
お墓の建つ部分はレベルに
その周りは少しの勾配を付け、雨水が溜まらないように
今回は、専門業者に頼らず自らの手で
金コテ押さえの磨き仕上げまで行い
養生期間を設け、その間文字彫り作業などを進め、
生コンが固まるのを待って、墓石の施工工事に入ります。
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本体完成
本体施工は二日間かけて、確実丁寧に
目地の全てにマスキングテープを貼って養生し
コーキング目地が綺麗になるように施工します。
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外柵施工
今回は外柵までの施工契約だったので、
本体の周りに施工することにより
お墓全体が引き立ってくるはず。
土台と柱の一本〃〃に穴を空け
15mmの鉄棒を差し込み、倒壊防止の施工をしますが
これもまた、出来上がりでは確認できない部分です。
でも、【安心・確実施工】中身で勝負だから!
この外柵施工もマスキングテープ貼りなどに時間を要し
二日掛りの作業となった。
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完成
全ての施工が終わり・・・ お客さんも満足!
「この地球上に、またひとつ自分の作品が出来た」
そのことに自分も大満足!
最近、安い値段と見た目だけの設計で営業し、お客さんを引き付け、粗悪な石材を使用し、簡素な基礎工事を行い、適当な施工で商売している石材業者が目立ってきている中、本当に商売しづらい状況が続いているけど、自分は誠心誠意中身にこだわり、いつまでも 【三ばん目の子ぶた】
の気持ちを忘れずにいたいと思っています。