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儀式の一部始終


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表現がある程度自由になった今、欲望の満たし方にも、人それぞれ方法がある。それは日常生活から外れない範囲で欲望を解き放つ。中には、解き放たれた欲望が暴走し、その衝動を止められない人間が世の中に存在する。
・・・ハンニバル・レクター
ふと彼の名を思いだした。
彼の行動は、日常の中では狂気の世界なのだが、彼は非日常の中にいて、それがなんの違和感なく、日常と非日常に同居している。
非日常の日常化。たぶん、そんなところだろう。

僕の中にも非日常の日常化している部分がある、同じような人間が集まったとき、それに気づかされたとともに、秘密を共有しているというなんとも言えない気持ちに包まれた。僕らは、その秘密を『お菓子』と呼んでいる。
そう呼ばないと、この世界では生きてはいけない。
つぶらな瞳が人々を癒す、かわいい顔の小さな『お菓子』
同じ人間が集まると、決まってその食べ方に、話が集中する。
頭をもぎ取って食べる、二つに引き裂いて食べる。
人によってさまざまだ。
昔は僕もそんな、性癖は持っていなかった。心の隅に眠るその欲望に気がついてなかっただけなのかもしれない。しかし、その味を覚えてしまった今となってはその『お菓子』を見ると止められない衝動にかられてしまう。

2004年7月10日。
いつもより少し蒸し暑い。
でも暑いのは気温だけでないように感じる。
なぜならば、僕はその『お菓子』を手に入れることができたからだ。

僕は早くバラしたくてしかたなかったが、手に入れていきなりというのも寂しい気がして、そうこうしているうちに、結局、冷暗所に4日間、寝かせてしまうことになってしまった。

意外にやつは大人しいものだ・・・。鳴き声ひとつ聞こえやしない。
あまり寝かせすぎても生が悪くなると思い、僕は冷暗所に向かった。
時間はまもなく、11時になる。
儀式をはじめるには、ちょうどいい時間だ。


オレンジの光りがいつもより神秘的に感じる。



















バーン。
・・・・ひよこ


でかっ!!





ぴよ

ぴよぴよ






ぴよぴよ

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