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HHH インド人、ジャパンの競馬をHelpします! [ 河野 啓 ]価格:2,200円(税込、送料無料) (2026/7/31時点) 楽天で購入 氷点下10℃の夜明け前から働いて、月給20万円。母国の家族に送金し、手作りカレーでささやかな宴。そんな中でもニコニコと明るく、いい加減でズルい一面があるかと思えば、意外な才能の持ち主もいた(つまりインド人も日本人も同じ。国籍なんか関係ない)。そんな彼らと、彼らを迎え入れた日本人たちの友情と傷心と希望のノンフィクション! 本書は、日本の競馬産業の現場で働くインド人労働者たちと、彼らを受け入れる日本人たち、彼らを支援・派遣する組織「HHH(北海道ホースヘルプ)」との交流を描いたノンフィクション。著者は北海道放送(HBC)出身の放送ジャーナリストで、北海道の馬産地という著者の地元に根差したテーマを、普遍的な人間ドラマへと昇華させています。外国人労働者問題を、政策論ではなく「個人のドラマ」として描いており、異国で働く人々の苦労や孤独、受け入れる側の戸惑い、そこから生まれる友情やすれ違い、そして希望が、悲壮感だけではなく生き生きとしたエピソードとして語られています。厳しい労働の現実を背景にしながらも、インド人と日本人が支え合い、ぶつかり合い、理解し合っていく姿を通して、「国籍ではなく人間を見ること」の大切さを感じさせるノンフィクションです。【満足度】 ★★★★☆
July 31, 2026
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AI×家事 毎日バタバタな3児ママがAIを使ってみたら、一人で悩む時間が消えた。 [ 宮崎真理 ]価格:1,760円(税込、送料無料) (2026/7/30時点) 楽天で購入 1000日間使い倒して厳選した、60の活用例。献立アイデア、おでかけルート検索、家電のエラー、購入候補の比較、子どもの宿題フォロー。NHK『週刊情報チャージ!チルシル』日テレ『DayDay.』に著者出演で話題沸騰! 本書は、生成AIを「ビジネスの道具」としてではなく、日々の生活を支える「頼れる家族の一員」や「優秀なコンシェルジュ」として使いこなすための実践ガイドです。著者が1000日間、実際にAIを使い倒して得た知見が凝縮されています。活用例として、「献立のアイデア出し」「おでかけルート検索」「家電のエラー対応」「購入候補の比較」「子どもの宿題サポート」…など、身近で具体的な使い方が中心で、生活の中での活用事例集として読むと理解しやすい実用書です。【満足度】 ★★★★
July 30, 2026
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夜明けのハントレス [ 河崎 秋子 ]価格:2,035円(税込、送料無料) (2026/7/29時点) 楽天で購入 新人ハンターとして歩む主人公の前に、一頭の熊が現れ…。ある女性ハンターの誕生と葛藤、そして熊との真剣勝負を描いた、狩猟エンターテインメント。 大学生のマチが出合った狩猟の世界。新人ハンターとして歩みを進める彼女の前に、一頭の熊が現れる…。ある女性ハンターの誕生と葛藤、そして熊との真剣勝負。 本書は、大学生の主人公マチが狩猟の世界に足を踏み入れ、ハンターとして成長していく姿を描いた作品で、単なる「狩猟体験記」にとどまらず、命を奪うことの重圧、自然の峻厳さ、そして野生動物との魂を賭けた対峙を、圧倒的なリアリティで描き出しています。狩猟という極限の営みを通じて「人間とは何か、生きるとは何か」を問いかける作品でもあり、クライマックスの一頭の熊との真剣勝負では、熊は単なる「倒すべき敵」や「怪物」ではなく、知性と生命力にあふれた畏怖すべき存在として描かれ、人間と獣、どちらが「狩る側」で「狩られる側」なのか、その境界線が曖昧になるほどの緊張感ある死闘は、本書の大きな見どころです。【満足度】 ★★★★
July 29, 2026
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僕たちは伝統とどう生きるか (講談社現代新書) [ 小倉 ヒラク ]価格:1,056円(税込、送料無料) (2026/7/28時点) 楽天で購入 日本酒、味噌、ワイン、民藝…。材料がない、儲からない!それでもつくり続ける理由とは?発酵の専門家が見た「伝統」の驚きの裏側。 本書は、伝統とは何かを、発酵という身近で奥深いテーマを通して考える一冊。著者は、もともと「新しさ」を追うデザイナーでしたが、そこから発酵の世界へと大きく転じ、「新しいもの」と「古いもの」、「革新」と「伝統」という対立軸そのものが揺らいでいく経験をする中で、日本各地、さらには世界各地を旅しながら出会った「小さな伝統」の姿を描いています。発酵学、文化人類学、進化生物学、デザイン論…と、複数の領域を自然に横断しながら、「伝統とどう生きるか」という問いに多角的に迫る内容で、文化論として読み応えがありました。【満足度】 ★★★★
July 28, 2026
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病気と死をまねく「超加工食品」 (幻冬舎新書) [ 渡辺雄二 ]価格:1,056円(税込、送料無料) (2026/7/27時点) 楽天で購入 正式に病気と診断されていなくても、体調不良が続いたり、検査で異常値が見つかる人は多い。そんな人が「超加工食品」を毎日摂っている場合、やめると体調がよくなることがある。実際アメリカでは「超加工食品」が大問題になっており、いくつかの州では学校給食から排除する法律が成立している。海外の専門誌に発表された研究論文では「超加工食品」が糖尿病、心臓病、がん、認知症、うつ病を増加させることが明らかに。そこで本書では日常にあふれる「超加工食品」の影響や、それらを避けて「病気にならない食生活」を送るための秘訣を紹介する。 本書は、科学ジャーナリストである著者が、現代人の食生活に深く浸透している「超加工食品」のリスクを警告し、健康を取り戻すための具体的な指針を示した警鐘の一冊。まず「加工食品」と「超加工食品」の違いを明確にし、超加工食品とは、単に保存性を高めた食品ではなく、着色料、香料、乳化剤などの添加物を大量に使用し、工業的なプロセスを経て作られた「食品のようなもの」を指します。身近な例として、スナック菓子、カップ麺、清涼飲料水、大量生産されたパン、冷凍食品などを挙げ、安価で手軽、かつ依存性が高い一方で、本来の食物が持つ栄養素や食物繊維が欠如している点からの影響についてまとめています。海外の専門誌に掲載された最新の研究論文を引き合いに出し、超加工食品の過剰な摂取が単なる体調不良にとどまらない深刻な病気を引き起こす可能性を詳述しており、糖尿病、心臓病、がん、認知症、うつ病の発症リスクを高めるというデータも示しています。著者は、すべての加工食品を一切排除するという極端な立場ではなく、「超加工食品の摂取頻度を意識的に下げる」ことが現実的な第一歩であるし、完璧主義に陥るのではなく、日常の食品選択の中で「より加工度の低いもの」を選ぶ意識を持つことの重要性を繰り返し強調しています。【満足度】 ★★★★
July 27, 2026
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ブライト・ノアの逆転マネジメント術 アムロでもシャアでもない男が、最高の結果を出し続けた秘密 (星海社新書) [ 鈴木 博毅 ]価格:1,375円(税込、送料無料) (2026/7/25時点) 楽天で購入 子どもの頃、あなたが憧れたのはアムロやシャアではなかったでしょうか? しかし、年を重ね社会人になって部下を率いる立場になった今、共感できるのはブライト・ノアだった、という人が多いのではないでしょうか。彼は、単独で戦局を変えるような能力はありません。彼は、部下と共に宇宙世紀を生き残り、成果を出し続けてきました。彼の武器は、与えられた目標に対して部下の力を最大限に引き出す、卓越したマネジメント力です。本書は、ブライト・ノアの初期の失敗から成長の軌跡をたどり、チームで成果を出す方法を解き明かし、部下・後輩を持つすべての社会人が成果を挙げる実践的方法を解き明かします。 本書は、『機動戦士ガンダム』シリーズに一貫して登場する艦長ブライト・ノアを題材に、現実のビジネスシーンに応用可能なマネジメント論を展開するユニークなビジネス書。ニュータイプでもエースパイロットでもない「普通の人間」であるブライトが、いかにして天才的な部下たちの力を引き出し、幾多の戦いを生き延びてきたのか。その軌跡を追いながら、チームリーダーとしての実践知を抽出しており、各章では、ブライトの具体的なエピソードを起点に、現実のマネジメント課題に対応する形で議論が展開されています。扱いにくい天才型部下(アムロ)とどう向き合うか、反発する年上の部下や異なる価値観を持つメンバーの統率、限られたリソースで最大の成果を出す…など、ガンダムの物語をビジネスの文脈に翻訳する手腕は面白かったです。【満足度】 ★★★★
July 26, 2026
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粉瘤息子都落ち択 [ 更地 郊 ]価格:1,870円(税込、送料無料) (2026/7/24時点) 楽天で購入 上司のパワハラで退職し、アパートに引きこもっていた野中。ある時、大学時代の友人・忍から「毎月10万渡すからスト6の対戦をしてくれ」と謎の提案をされ…。異形の“底辺青春小説”。『すばる』掲載を単行本化。 上司のパワハラで退職、無職生活を送る野中。実家への“都落ち”が近づくある日、自販機に貼られた意味不明な文章が印字されたテープと出会う。粉瘤の血が飛び散ったそれを【呪物】として出品すると、すぐに買い手が現れて…第49回すばる文学賞受賞作。 本書は、現代の息苦しさ、働くことのしんどさ、行き場のない若者の不安を鋭く描いた作品。物語は、パワハラによって精神を病み退職、再就職もままならず貯金も底を突いた主人公が、東京での生活を諦め実家へと引き揚げる「都落ち」を目前に控え、自暴自棄な日々の中、街中の自販機に貼られた、意味不明な怪文書が印字されたテープを発見し、自身の背中で破裂した「粉瘤(ふんりゅう)」の血をそのテープに付着させ、悪ふざけ半分に「呪物」としてフリマアプリに出品すると、社会から疎外されていたはずの彼の日常が、思わぬ方向へと転がり始める…というストーリーですが、現代の空虚さを独特の文体で表現した作品です。【満足度】 ★★★★
July 24, 2026
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ぬすびと [ 寺地はるな ]価格:1,870円(税込、送料無料) (2026/7/23時点) 楽天で購入 かつて喫茶店で働いていた鳴海は、菓子メーカーの創業一家・南雲家から子守役として雇われる。そこで出会ったのは、気難しい少年の栄輝と、美しい年上の奥様・彌栄子だった。次第に心を通わせていく三人だったが、ある出来事をきっかけに、彌栄子から「二度と会わない」と鳴海は突き放され、関係が途絶えてしまう。それから二十年。大人になった栄輝から、ある日突然「母がそちらに行っていませんか」と電話が掛かってきて…。傷も時間も刻んだ体でどこまでも自由に踊り出すための物語。 本書は、人と人とのあいだに生まれる親しさ、執着、喪失、そして再生を静かに描いた作品で、過去に深く結びついた三人の関係が、長い時間を経て再び動き出すことで、心の傷や人生の重みが少しずつ浮かび上がります。物語の中心にいるのは、かつて南雲家で子守役をしていた鳴海、気難しい少年だった栄輝、そして美しくも複雑な存在感をもつ彌栄子。この三人の関係を軸に、失われた時間と、そこからなお続いていく感情が丁寧に描かれます。人が人に惹かれること、離れること、そして長い時間を経て再び向き合おうとすることの痛みと尊さを、著者ならではの静かで確かな文章で描いた作品です。【満足度】 ★★★☆
July 23, 2026
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東京大学で教わるゲーム学入門 [ 吉田 寛 ]価格:1,980円(税込、送料無料) (2026/7/22時点) 楽天で購入 ゲームを知ることは、人間を知ることである。ゲームはどのように作られ、遊ばれ、人と社会に影響を与えてきたのか? いま世界のゲーム人口は30億人。もはやゲームを抜きにして、人類を語ることはむずかしいのかもしれません。ゲームを知ることは、人間を知ることなのです。本書では、著者が東京大学で実際に受け持つ講義をそのまま収録するのではなく、ふだんの講義では理論やトピックを解説する際の事例という「脇役」になりがちなひとつひとつのゲームを、あらためて「主役」の座に据え、再構成しました。各章は具体的なゲームタイトルになっており、一般の読者にもゲーム研究の意義や面白さがわかりやすく伝わってくる作りになっています。 本書は、東京大学で「ゲーム学」を教える著者が、学問としてのゲーム研究を一般向けに書き下ろした入門書。ゲームを題材にしながら、話は心理、社会、文化、歴史へと広がっていき、「このゲームは面白い」で終わらず、ゲームが人間社会の中でどんな意味を持つのかまで考えさせられます。昔はゲームや遊びが「子どものもの」「暇つぶし」と見なされることも多くありましたが、本書では、遊びこそが人間にとって本質的な活動であり、そこには価値観、ルール意識、創造性、共同性などが表れると考えます。学問としてのゲーム研究の面白さを、具体例を通して分かりやすく伝えており、ゲーム好きにも、教養として読みたい人にも薦めやすい一冊です。【満足度】 ★★★★
July 22, 2026
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地域と人口減少の経済学 スマート・シュリンクという選択肢 (中公新書) [ 小峰隆夫 ]価格:990円(税込、送料無料) (2026/7/21時点) 楽天で購入 「人口1億人目標」「東京一極集中の是正」「コロナショックで人の流れは変わった」…人口減少と地域問題にはびこる通説・俗説や、問題含みの地方創生政策をエコノミストが覆す。人口が減ってもウェルビーイングを損なわないための処方箋として、スマート・シュリンク(賢く縮む戦略)を提唱。行動経済学やマーケットデザインなどの理論、豊富な経年データにもとづき、多くの地域で応用できる「共有型」モデルを打ち出す。 本書は、元経済企画庁のエコノミストの著者が、長年日本経済を分析してきた視点から、人口減少と地方創生をめぐる「不都合な真実」を直視し、現実的な解決策を提示した一冊。政府が掲げてきた「人口1億人維持」という目標について、出生率を劇的に回復させなければ達成不可能なこの目標は、政策として現実味が薄いだけでなく、「人口が減ること自体が悪」という前提そのものが問い直されるべきだと著者は指摘し、重要なのは人口の「数」ではなく、住民一人ひとりの生活の質(ウェルビーイング)であり、人口が減っても豊かさを維持・向上させる道筋はあるという立場を鮮明にしています。本書ではスマート・シュリンクについて提唱しており、人口減少を「食い止めるべき危機」ではなく「適応すべき現実」として受け入れたうえで、縮小する社会の中でいかにウェルビーイングを維持・向上させるかを考える戦略で、具体的には「インフラ・公共サービスの集約と共有化」「規模の経済への対応」「限られた資源(医療、交通、サービス)を、いかに効率的かつ公平にマッチングさせるかというマーケットデザインの視点」…と、方向性が示されています。【満足度】 ★★★★☆
July 21, 2026
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天狗岳怪死事件まとめファイル~登山サークル男女6人失踪の謎~ [ SCRAP ]価格:1,870円(税込、送料無料) (2026/7/20時点) 楽天で購入 資料の違和感を探しながら事件を追う体験型フェイクドキュメンタリー小説。 本書は、「天狗岳怪死事件」の真相に迫る過程を、関係者の証言や資料をもとに週刊誌記者がまとめた記録集です。事件を追う中で、記者は数々の“違和感”に直面します。その違和感は本書の中で穴埋め形式の設問として提示されており、読者は「そこに何が当てはまるのか」を考えながら読み進めることで、記者とともに調査を追体験できる構成となっています。一つ一つの違和感を解きほぐしていくうちに、事件を覆う霧は次第に晴れていき、やがて驚くべき真相が姿を現します。あなたは、その結末をどこまで予測できるでしょうか。 本書は、リアル脱出ゲームの制作で知られるSCRAPが手掛ける「体験型フェイクドキュメンタリー小説」で、架空の凄惨な遭難事件「天狗岳怪死事件」を題材に、週刊誌記者が集めた証言、写真、公的書類、遺留品などの資料を読み解きながら、読者自らが事件の真相を突き止めていく、極めて没入感の高いミステリ。「本を読む」という行為そのものを謎解きイベントに変換するという野心的な試みであり、書籍というメディアに見事に翻訳された一冊で、推理小説ファン、謎解き愛好家はもちろん、「フェイクドキュメンタリー」というフォーマットに惹かれる読者にはオススメです。すべての違和感を解き明かし、最後の真相にたどり着いたとき、「読了」ではなく「クリア」という達成感を味わうことができ、読書を楽しみながら謎解きができる面白い作品です。【満足度】 ★★★★
July 20, 2026
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鳥は飛びながら眠る 超小型センサーで覗く野生動物の私生活 (中公新書) [ 渡辺佑基 ]価格:1,232円(税込、送料無料) (2026/7/18時点) 楽天で購入 サメは横に傾いて泳ぐ、アザラシは一晩に4000回狩りをする…。超小型センサーやカメラを装着するバイオロギングという手法で覗いた野生動物の面白い事例を紹介し、そうした不思議な進化の起こった理由や道筋を解説する。 サバンナを歩き、極地の海に潜り、大空を飛んで渡る野生動物たち。彼らは、どのように食べ、逃げ、眠り、子を育てるのか?本書は、生き物に超小型センサーやカメラを装着するバイオロギングという手法で謎に迫る。「ヒヒは多数決で行き先を決める」「アザラシは一晩に四千回も狩りをする」などの発見から、厳しい環境を生き抜く進化のメカニズムが明らかに。そこから見えてくる、ヒトの身体や行動に潜む進化的な意味も探る。 本書は、国立極地研究所の准教授であり、動物行動学者である著者による、最新のテクノロジーを駆使して野生動物の「驚異の日常」を解き明かす、サイエンス・ノンフィクション。従来の動物行動学は、研究者がフィールドに出て肉眼や望遠鏡で動物を追う方法が主流でしたが、この方法には本質的な限界があり、人間が行けない場所では観察できず、人間の存在が動物の行動を変えてしまい、動物の「内側」の状態——心拍数、体温、加速度、潜水深度などは外からは見えません。そこでバイオロギングという手法を紹介し、加速度計、GPS、深度計、温度計、小型カメラ、心拍センサーなどを組み合わせた超小型記録装置を動物に取り付けることで、データが、秒単位・分単位で蓄積され、この技術革新がいかに動物行動学の地平を塗り替えつつあるかを、具体的な研究事例を通じて描き出しています。データに基づく緻密な科学書でありながら、著者の動物に対する温かな眼差しと、未知の真実に出会った時の興奮が紙面から伝わってくる一冊で、知的好奇心が満たされる一冊です。【満足度】 ★★★★
July 18, 2026
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手の言語学 [ 松田俊介 ]価格:2,420円(税込、送料無料) (2026/7/17時点) 楽天で購入 「動き」で伝える日本手話から、言語の世界に迫る!日本手話のひみつを知ると言語がもっと面白くなる。 本書は、日本手話を入り口にして、「言語とは何か」を考える内容で、手話を単なる「身振り」ではなく、独自の体系を持つ一つの「言語」として捉え直すことで、私たちが当たり前だと思っている言葉の本質を浮き彫りにします。手話における手の形、動きの方向、位置、表情・口の動き(非手指要素)といった要素が、音声言語における音素に対応する最小単位として機能していることを示し、一見すると一つの滑らかな動作に見える手話表現が、実は複数の弁別的な要素の同時的な組み合わせで成り立っているという発見は、言語の本質について深い気づきを与えてくれます。手話の仕組みを知ることで、私たちが普段使っている言葉の見え方まで変わってくるのが大きな魅力で、手話に興味がある人はもちろん、言語そのものの面白さに触れたい人にもおすすめできる一冊です。【満足度】 ★★★★
July 17, 2026
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どうせ死ぬなら北極で [ 角幡 唯介 ]価格:1,760円(税込、送料無料) (2026/7/16時点) 楽天で購入 極地旅行家・角幡唯介が、グリーンランドの世界最北の村・シオラパルクでの長期滞在での様子や犬橇についてはもちろん、妻や子供のこと、引っ越しのことなど、日本での日常についても綴る。『BE-PAL』連載を加筆修正。 本書は、極地探検家であり、ノンフィクション作家としても知られる著者が、40代という人生の転換期において、自身の生と死、そして探検の本質を綴ったエッセイ集。過酷な極地での経験と、日常の家族愛が交錯する、極めて個人的で思索的な一冊です。「人は何のために困難に挑むのか」「死を意識したとき、生はどう輝くのか」という根源的なテーマを、極地という極限状況から照射した人生の記録でもあり、北極という場を通して、自由、定住、家族、老い、死、生きる実感について静かに考えさせるエッセイです。【満足度】 ★★★★
July 16, 2026
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地方が溶ける ふるさと再生の光と影 (光文社新書) [ 神山典士 ]価格:1,012円(税込、送料無料) (2026/7/15時点) 楽天で購入 全国各地で「ふるさと作文教室」を主宰し、自らもトカイナカ移住生活を送る作家が記す、今日の地方をめぐる光と影。 地域社会やサービスはどのように「溶けて」消失するのか。人々は町に何を残し、何を受け継いで、何を変えようとしているのか。一政治による分断(広島県安芸高田市)、国を活用する「町づくり」の戦略(北海道東川町)、民間とのチームワーク(宮崎県小林市)、炭鉱の町の現在(福岡県直方市)、「書くこと」による子どもたちの変化(埼玉県越生町)、災害の記憶の継承(宮城県女川町)。全国各地で「ふるさと作文教室」を主宰し、自らも移住二拠点生活を経験した大宅壮一ノンフィクション賞作家が記す、今日の地方をめぐる光と影。 本書は、大宅壮一ノンフィクション賞作家である著者が、日本各地の「地方」が直面している存続の危機と、そこから再生しようとする人々の営みを多角的に描いた渾身のルポルタージュ。「地方が溶ける」という言葉は、人口減少や過疎化によって地域社会の機能やサービスが形を失い、消失していく現状を指しており、著者は全国各地を歩き、単なる「衰退」の記録ではなく、人々が何を失い、何を必死に守り、あるいは新しく作り出そうとしているのかという「現場の体温」を浮き彫りにします。紹介文にあるように、政治の分断、行政戦略、民間との連携、産業の衰退、教育、災害の記憶の継承など、テーマはかなり幅広く、「地方創生とはこうすればうまくいく」という単純な成功法則を示す本ではなく、地域ごとに事情も課題も違うことを丁寧に伝えています。単なる移住促進や補助金頼みの施策ではなく、そこに住む人々が自らの意志で町をどう定義し直すか、地方の「光」だけでなく「影」の部分にも深く切り込み、真の再生とは何かを問いかけており、地方の衰退を「仕方がない」で終わらせず、そこに生きる人々が何を守り、何を変えようとしているかを描くことで、読者に深い問いも投げかけます。画一的な解決策を提示するのではなく、各地の「現場」にある葛藤と希望を丁寧に掬い上げた地方に住む人こそが考えなければならない問題提起をした一冊でもあります。【満足度】 ★★★★☆
July 15, 2026
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退職クロスロード [ 安藤 祐介 ]価格:2,035円(税込、送料無料) (2026/7/14時点) 楽天で購入 ある部長が定年を迎える朝。清掃員との縁を起点に、5年前の「事件」の顛末が炙り出されていく…、気鋭が放つ人間ドラマ! 年度末の3月31日、総合メーカー・万屋カンザキ本社ビル。清掃員の守田守は、早朝から退職や異動でごった返す社内を掃き清める作業に追われていた。就職氷河期の挫折を経て、派遣先で粛々と仕事に臨んできた守田は、この日で定年を迎え、会社を去る窓際部長の佐和山義男から突然朝食に誘われる。守田は5年前、図らずも佐和山の自死を阻止した「命の恩人」だったというのだ。バブル期入社の剛腕営業マンで、親分肌と慕われた彼に5年前、何が起きたのか。立場も世代も異なる二人の人生に、佐和山の同期や部下の願いと、因縁のライバル達の思惑が交錯する中で解き明かされる、封印された驚愕の真実とは…。 本書は、総合メーカー「万屋カンザキ」の本社ビルを舞台に、たった一日・年度末の3月31日という限られた時間の中で展開される企業小説。清掃員の守田守と、この日で定年退職を迎える窓際部長・佐和山義男。立場も世代もまったく異なる二人の交わりを軸に、一つの企業の中に渦巻く人間模様と、封印されていた過去の真実が明かされていきます。退職、異動、定年といった節目が一気に重なる日に、過去の出来事とそれぞれの人生の痛みがあぶり出されます。万屋カンザキという一つの会社の中に、忠誠心と裏切り、恩義と打算、出世競争と保身、連帯と孤立が凝縮されており、同期の絆、上司と部下の関係、ライバルとの因縁…など、これらが年度末の一日に噴出する様は、日本の企業社会そのものの縮図でもあり、日本の企業社会が抱える世代間格差、非正規雇用の問題、組織の中での個人の尊厳といった重層的なテーマを、エンタメとして見事に昇華させた作品です。【満足度】 ★★★★
July 14, 2026
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DANGER [ 村山 由佳 ]価格:2,530円(税込、送料無料) (2026/7/13時点) 楽天で購入 世界的振付家・久我一臣にインタビューをすることになった、記者の長瀬一平と編集者の水野果耶。彼が語り始めた過酷な戦争体験は、思いがけない縁を掘り起こしていき…。『週刊新潮』連載を加筆修正。 本書は、世界的振付家・久我一臣という架空の人物へのインタビューを軸に、戦前から戦後にかけての日本バレエの歴史と、戦争がもたらした深い傷と再生を描いた物語。戦前戦後の日本におけるバレエの受容と発展が、フィクションの中に自然に織り込まれており、バレエという「最も美しい芸術」を目指す若者たちが、戦地という「最も醜い地獄」へ送られる残酷さ、人間の創造力と痛みを超えて他者と繋がる力への信頼を作品として描いています。【満足度】 ★★★☆
July 13, 2026
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最新 ワインの科学 芳醇な香りと味わいはどのように生まれるのか (ブルーバックス) [ 鈴木 俊二 ]価格:1,430円(税込、送料無料) (2026/7/11時点) 楽天で購入 ワインの味の違いはどこからくるのか? ビオワインとは何か? 様々な疑問が科学的にわかって、飲むのがより楽しくなる一冊! ブドウと発酵がつくりだす奇蹟のマリアージュ。多くの人に楽しまれ、日本でもいまや日常的な飲み物となったワイン。有機ワイン、オレンジワインなど、多様なワインを楽しめるようになりました。そのかげには、ブドウ品種の多様化、醸造技術の進化があります。また、気候の温暖化はブドウ栽培にも影響をあたえていますが、新品種を取り入れたり、栽培技術の最適化などによって、品質を保つ工夫がされています。AIの導入によるスマート醸造システム、ゲノム編集ブドウの研究など、日進月歩のワイン科学の世界をのぞいてみましょう。 本書は、ワインを「おいしい飲み物」として楽しむだけでなく、その味や香りがどんな科学で支えられているのかを分かりやすく解説した内容で、ブドウの品種、発酵、醸造技術、気候変動、AI活用まで扱っており、ワイン入門と最新科学の橋渡しをする一冊といえます。ワインの複雑な香りや味わいが、ブドウの成分と発酵のプロセスによってどのように生成されるのかを解説しています。感覚的な「美味しい」という体験を、有機化学や微生物学の視点から紐解くことで、ワイン選びやテイスティングがより深いものになります。近年注目を集める「有機ワイン」や「オレンジワイン」についても、科学的な裏付けをもって紹介されており、地球温暖化という大きな課題に対し、ブドウの栽培技術の最適化や新品種の導入によって、いかに品質が守られているのかという現場の試行錯誤も描かれています。ブドウという農産物から、酵母による発酵、熟成、そして最新技術の導入まで、ワインが実は非常に多くの要素の上に成り立っていることがよく分かり、飲んで楽しむだけでなく、知ることでさらに面白くなるワインの世界を開いてくれる一冊です。【満足度】 ★★★★
July 11, 2026
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幸せな結末 大滝詠一ができるまで [ 萩原 健太 ]価格:1,925円(税込、送料無料) (2026/7/10時点) 楽天で購入 「死後公開」を約束に、福生の仕事場で行われたロングインタビュー。カセット・テープに録音されて30年以上封印されていた「軽妙洒脱な語り」をそのまま活かし綴った、POPの頂点を極めた大滝詠一の知られざる素顔。 「まあ、これが遺作だな。死後公開だ」一目惚れから始まった一生の恋、細野晴臣の家に集い作曲を学んだ「はっぴいえんど」前夜、ポップス好き少年に原点回帰した「ロンバケ」の大ヒット、ビデオ・デッキで埋め尽くされた伝説の部屋、放送直前に完成した完璧なドラマ主題歌…30年以上封印されていた音声をもとに描くPOPの頂点を極めた大滝詠一の知られざる素顔。 本書は、音楽評論家の著者が、大滝詠一の福生の仕事場で行ったロングインタビューを基に構成された一冊で、このインタビューが「死後公開」を条件に収録されたもので、評伝や研究書というより、大滝本人の語り口や思考の流れを味わえる内容となっています。岩手県江刺での少年時代、アメリカン・ポップスとの出会い、はっぴいえんど、ナイアガラ・レーベルの設立と苦闘、そして『A LONG VACATION』(1981年)での大成功…と、その道のりが、本人の言葉で語られ、音楽的方法論の形成過程、フィル・スペクターやブライアン・ウィルソンからの影響をどのように咀嚼し「日本語のポップス」に昇華させたか、その思考の核心に触れることができます。日本の音楽史を塗り替えた名曲たちがどのようにして生まれたのか。彼が何を考え、どのような音楽的背景を持って制作に挑んでいたのかが、本人の口から詳細に語られ、ファンにとっては必携の一冊といえます。【満足度】 ★★★★
July 10, 2026
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最後の皇帝と謎解きを [ 犬丸 幸平 ]価格:1,760円(税込、送料無料) (2026/7/9時点) 楽天で購入 1920年、中国。日本人絵師は、溥儀に水墨画の師として雇われる。2人は紫禁城で起こる謎を解き明かし…。第24回(2026)『このミステリーがすごい!』大賞受賞。 1920年、中国。北京在住で日本人絵師の一条剛は、紫禁城に住む廃帝・溥儀に水墨画の師として雇われた。しかし溥儀には、城に眠る水墨画を贋作にすり替えて真作を秘密裏に売却し、清朝復興のための資金を調達する目的があったのだった…。使用人の宦官のひとりが密室で不審死を遂げた事件を皮切りに、龍の絵に何者かの手で描き加えられていた眼、ある時を境に感情をなくした宦官など、一条はさまざまな謎を少年廃帝とともに解き明かすことになる。立場を超え、ふたりの間には徐々に友情が芽生えていくが…。2026年第24回『このミステリーがすごい!』大賞大賞受賞作。紫禁城で起こる密室殺人事件に溥儀と日本人絵師が挑む!身分も国も超えた人々の友情×歴史ミステリ。 本書は、激動の1920年代の中国を舞台に、実在の歴史的断片とフィクションの本格ミステリを鮮やかに融合させた歴史探偵小説。外部と遮断された「紫禁城」という巨大な密室を舞台に、水墨画という文化的な題材を軸にしながら、密室事件や奇妙な人物の変化、絵に残された違和感など、次々に現れる謎を追っていく構成になっています。歴史小説・美術ミステリ・バディものという複数のジャンルの魅力を一つの物語の中で見事に共存させ、紫禁城という唯一無二の舞台を最大限に活かした歴史ミステリです。【満足度】 ★★★★
July 9, 2026
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神都の証人 [ 大門 剛明 ]価格:2,585円(税込、送料無料) (2026/7/8時点) 楽天で購入 突然父親を奪われた少女。事件の謎は戦前から令和まで引き継がれる。社会の歪みと戦う者たちの行き着く先とは。「冤罪」ミステリ。第16回(2025年)山田風太郎賞受賞。 本書は、第16回山田風太郎賞を受賞した「冤罪」をテーマにしたミステリ小説。物語は、父親を突然奪われた少女を軸に、戦前から令和に至るまでの長大な時間軸の中で、一つの事件の謎が世代を超えて引き継がれ、歴史の闇と、それに翻弄される人々の執念を描き出しています。時代ごとに断片的に提示される情報が、読み進めるにつれてパズルのように組み合わさっていく構成力は圧巻で、単なる犯人探しではなく、冤罪、権力、差別、歴史の継承といった重いテーマを真正面から扱っているのが特徴です。エンタメとしての謎解きのおもしろさと、社会への鋭い視線が両立しており、読み応えのある一冊です。【満足度】 ★★★★
July 8, 2026
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教養としての新宿・歌舞伎町 立ちんぼから半グレまで、裏社会の現在地 (朝日新書1058) [ 久田将義 ]価格:957円(税込、送料無料) (2026/7/7時点) 楽天で購入 インバウンドで賑わい、楽しげな酔客の数メートル先に、立ちんぼがたたずみ、トー横キッズがたむろし、ヤクザが潜む。普通の人と裏の住人が、奇妙な磁場で混じり合う「雑」な街・歌舞伎町。住人たちの肉声を辿り、街の今と過去を掘り起こす。書き手が明らかにする街の深淵。日本人が知るべき教養がここにある。 あなたの知っている歌舞伎町は、この街の表層でしかない。きらびやかなネオン、楽しげな外国人観光客、酔って笑うサラリーマン。その横で立ちんぼがたたずみ、トー横キッズがたむろし、ヤクザが潜む。私たちが知るべきは、彼らの背後にある街の深層だ。なぜ、少女たちは路上に立つのか。なぜ、若者たちは集まってくるのか。ヤクザはどこに潜み、半グレとはどう関係するのか。そして、この街の混沌(カオス)は、一体何なのか。本書は、徹底した現場取材で歌舞伎町の深層に迫る、新しい形の“教養書”である。 本書は、アンダーグラウンド系メディアの編集者として長年にわたり裏社会を取材してきた著者が、歌舞伎町という街の「表」と「裏」を立体的に描き出したルポルタージュ。インバウンド需要で華やかに見える歌舞伎町の数メートル先に広がる、もうひとつの世界の関係者たちに丹念に取材し、その肉声を通じて街の構造と変遷を浮かび上がらせています。ホストクラブの内幕、トー横キッズの実態、暴力団の勢力図の変遷など、当事者でなければ語れない証言を引き出し、そこから街の構造を読み解いており、日本社会の矛盾や歪みの縮図ともいえる歌舞伎町の歴史と現在が立体的に伝わります。【満足度】 ★★★★☆
July 7, 2026
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ごちそうモンゴル!大草原が息づく暮らし (わたしの旅ブックス 68) [ 鈴木 裕子 ]価格:1,650円(税込、送料無料) (2026/7/6時点) 楽天で購入 元・在モンゴル日本国大使公邸料理人が体感した、モンゴルそして日本の凄さ。草原料理の鍋は家畜自身の皮!遊牧民は仔羊を食べない?!世界で一番、人がまばらな国?草原の中で遊牧民が育んだ文化。 本書は、元・在モンゴル日本国大使公邸料理人である著者が、現地の暮らしに深く入り込み、その食文化と遊牧民の精神を瑞々しく描いたエッセイ。モンゴルでの生活を通して著者が出会った、食べもの、遊牧民の知恵、草原での暮らし、人々の価値観などを紹介しており、遊牧文化の「なぜ」を丁寧に解きほぐしてくれて、「食べることは、命をいただくこと」という当たり前の事実を、モンゴルの圧倒的な大自然を背景に再認識させてくれる一冊です。【満足度】 ★★★★
July 6, 2026
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銀座ママと任俠たちの伝説 昭和のアウトレイジ [ 影山 昭裏 ]価格:1,980円(税込、送料無料) (2026/7/4時点) 楽天で購入 美女、仁侠、財界人、政治家、人気芸能人が織りなす知られざる裏面史!語られざる裏社会の真相。金と女と拳銃の純情と野望。ストイックに生きた昭和の日本人の暴発するエネルギーと哀しみを活写! 美女、財界人、任侠、芸能人が織りなす裏面史!書き下ろしノンフィクション。大阪、銀座の高級クラブの美人ママ民子、組員1500人の柳川組会長柳川次郎(竹内力主演「実録 柳川組」のモデル)、勝新太郎、大阪の夜の商工会議所といわれたクラブ・ジュンのママ塚本純子(ドラマ「ぬかるみの女』「水の中で」のモデル)、小佐野賢治(国際興業グループ創業者、ロッキード事件)、東声会会長町井久之、その後援者児玉誉士夫(政財界の黒幕、ロッキード事件)、梶原一騎(『巨人の星』『あしたのジョー』『タイガーマスク』等の作者)など昭和の闇と裏社会のスターたち。著者は民子ママをはじめとして数多くインタビュー。 本書は、昭和という時代の「表の歴史」の裏側で、美貌のホステス(ママ)たちと任侠・財界・政界の大物たちが織りなした人間ドラマを、著者が当事者への直接インタビューをもとに描き上げた書き下ろしノンフィクション。昭和という時代が生み出した「光と影」を、クラブのママたちという独自の視点から描いたユニークな裏面史で、教科書には載らない人間関係の網の目と、その中で生き抜いた女性たちのしたたかさ・凄みが最大の読みどころ。「昭和アウトレイジ」というタイトルが示す通り、激しくも妖艶な時代のエネルギーが詰まった一冊です。【満足度】 ★★★★
July 6, 2026
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海峡の向こうの隣人たち 稚内市役所からサハリンへ、駐在員の軌跡 [ 三谷 将 ]価格:2,420円(税込、送料無料) (2026/7/3時点) 楽天で購入 2022年、稚内市役所から「サハリン課」が消えた。サハリン課で対岸を見つめ続けてきた駐在員が綴る、苦渋と祈りのドキュメント。 これは、外交の空白を埋める当事者の記憶である。北海道から最も近い外国、ロシア・サハリン。2022年、これまで20年にわたって交流を続けてきた稚内市役所から、「サハリン課」の看板が外された。コロナウィルス、ウクライナ侵攻、そして断絶。積み重ねてきた人と人とのつながりは、あっけなく引き裂かれる。それでも思い返して胸に浮かぶのは、何気ない日々の尊さだった…サハリン課で対岸を見つめ続けてきた一人の駐在員が綴る、苦渋と祈りのドキュメント。 本書は、北海道・稚内市役所の職員としてサハリン(ロシア)との交流に心血を注いできた著者が、変わりゆく国際情勢の中で揺れ動いた「現場の真実」を綴った切実なドキュメント。約20年にわたって積み重ねられてきた自治体レベルの国際交流が、コロナウイルスのパンデミック、2022年のロシアによるウクライナ侵攻を経て断絶に至る過程を、現場の当事者の視点から綴っていますが、自治体職員としての実務、現地でのやりとり、人間関係の積み重ねが丁寧に語られ、国際交流が実は非常に地道な努力の上に成り立っていることがよく分かります。大きな事件を劇的に語る内容ではありませんが、その分、現場にいた人間にしか書けない実感が強く伝わるノンフィクションです。【満足度】 ★★★★☆
July 3, 2026
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アニータの夫 [ 坂本 泰紀 ]価格:1,870円(税込、送料無料) (2026/7/2時点) 楽天で購入 「誠意を持って真実をお話しします」。新聞社に勤める記者のもとに、一通の手紙が届く。差出人は青森県住宅供給公社から14億5000万円を横領し、そのうち少なくとも8億円を妻アニータに送金した千田郁司だった。なぜ、千田は公金を自在に動かすことができたのか。なぜ、その金は海を越え、チリへ送られたのか。青森からサンティアゴへ、地球の表と裏を往還しながら、記者はふたりの数奇な人生を追う…巨額横領事件の渦中にいた夫婦の深淵に迫る圧巻のノンフィクション! 本書は、2001年に発覚した「青森県住宅供給公社巨額横領事件」の核心に迫るノンフィクション。14億5000万円という途方もない公金横領と、その大半が地球の裏側・チリへ送金されたという事件の異様さを。新聞記者である著者が、千田本人からの手紙をきっかけに取材を重ね、事件の全貌と二人の人生を丹念に描き出しています。当時のセンセーショナルな報道とは明確に一線を画しており、ワイドショー的な「悪女に騙された男」という単純な構図を退け、なぜこの事件は起きたのか、二人の間に何があったのかを、事実の積み重ねによって再構成しており、事件の陰で一人の男が何を失い、何を守ろうとしたのか、そして事件の奥にある人間の複雑さと、事件を深く掘り下げています。【満足度】 ★★★★
July 2, 2026
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新装改訂版 お店の解剖図鑑 [ 高橋 哲史 ]価格:1,980円(税込、送料無料) (2026/7/1時点) 楽天で購入 カフェ、パン屋、書店、ジム、ホテル…etc.人を集める仕掛けがマルわかり! 寸法感のわかる鳥瞰イラストだから「売れる」お店のつくりや仕掛け、人の動きもマルわかり!飲食店だけでなく、雑貨店やセルフジム、ライブハウス、キャバクラまでインテリアデザイナーの著者ならではの内装や家具、ちょっとした小物のセレクトアイデアも満載です。店舗設計や経営の参考にはもちろんのこと、作画資料やドールハウス、ゲームやマンガの参考にもなる一冊です。 本書は、インテリアデザイナーである著者が、さまざまな業態の店舗を寸法入りの鳥瞰イラストで「解剖」し、その設計思想・演出・デザインの工夫を解説する一冊。単に「おしゃれな店づくり」を紹介する本ではなく、「なぜその配置なのか」「なぜその演出が効果的なのか」「人がどう動き、どう感じるのか」まで含めて説明されていて、経営戦略に基づいた仕掛けを解説しています。店を「つくる人」にも「使う人」にも「描く人」にも、それぞれの角度から新たな気づきを与えてくれる一冊です。【満足度】 ★★★★
July 1, 2026
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青のナースシューズ [ 藤岡 陽子 ]価格:1,980円(税込、送料無料) (2026/6/30時点) 楽天で購入 岡崎成道は看護師を目指して大学に進学する。覚悟はしていたものの看護業界は女性中心で、講義も実習もトラブル続き。思い悩む成道は、ある患者の担当になり…。医療×青春小説。『小説野性時代』連載を加筆修正。 シングルマザーで働き詰めの母に代わって車椅子の弟の面倒を見てきた岡崎成道は、看護師を目指して大学に進学する。40人のクラスに男子はたった5人。覚悟はしていたものの看護業界は女性中心で、講義も実習もトラブル続きだ。自分は必要とされていないのではないか。思い悩む成道は、ある患者の担当になり…。頼られ、応える。ぼくは命と寄り添う看護師になる。 本書は、男性看護師を目指す主人公の成長を描いた医療青春小説。シングルマザーの母のもとで車椅子の弟を支えてきた主人公が、看護師を志して大学に進学し、学びと葛藤を重ねながら「自分にしかできない看護」を見つけていく姿が丁寧に綴られています。「男子学生」が直面する看護界のリアル、「ヤングケアラー」としての背景と葛藤がリアルに描かれ、「ケアする」とはどういうことかを、一人の青年の目線から問い直す物語にもなっています。【満足度】 ★★★★
June 30, 2026
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あしたの肖像 [ 岩井圭也 ]価格:1,980円(税込、送料無料) (2026/6/29時点) 楽天で購入 自画像をライフワークとする美大三年生の小滝英哉は、教授からアルバイトを頼まれる。それは学内の事故で亡くなった彫刻科四年生・樺沢穂香の両親からの依頼で、肖像画を描くというものだった。故人を描くという難題を前に、穂香を知るため不可解な事故の原因を探ろうと小滝は関係者に話を聞く。その頃、周囲から天才と呼ばれていた同級生で、小滝の恋人でもある宇野ひなたが行方不明になっていた…。 本書は、「才能」と「他者を描くこと」の難しさを軸にした、静かだけれど引き込まれる青春ミステリ。美大生の小滝英哉が、亡くなった同級生・樺沢穂香の肖像画を描くために彼女の人となりを追いながら、同時に行方不明の恋人・宇野ひなたの謎にも向き合っていくストーリーで、美大を舞台にしながら、「人を描くこと」と「その人を理解すること」の距離を丁寧に感じさせてくれます。読み進めるほど、登場人物たちの抱える思いや迷いが少しずつ見えてきて、気づけばこちらも一緒に考え込んでしまいます。とくに、才能や努力、憧れや嫉妬のような感情が、派手ではないのにとても生々しく響きます。「肖像画を描く=人を知る」という構造がそのままミステリーの謎解きになっていて、芸術の問いに魅入られた若者たちの息詰まる自問と葛藤が読み応えがありました。【満足度】 ★★★★
June 29, 2026
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ラバウルの迷宮 [ 鈴木 智 ]価格:2,200円(税込、送料無料) (2026/6/27時点) 楽天で購入 終戦直後、ラバウル基地には10万人の無傷の日本兵がいた。彼らが収容された第九収容所では、密かに暴動の噂が広がった。一方、潜入した元情報士官に下された命令は。GHQに禁じられた忠臣蔵を上演せよ、というもので…。 収容所での芝居上演計画の謎。陰謀、殺戮、友情、そして祈りが交錯する。横たわる地下迷路。ジャングルに、雪は降るのか?終戦直後、日本軍最大の前進基地ニューブリテン島のラバウル基地には、10万人の無傷の日本兵がいた。彼らが収容された「第九収容所」では、密かに暴動の噂が広がった。一方、潜入した元情報士官に下された密命は、本土でGHQに禁じられた「忠臣蔵」をこの地で上演せよ、というものだった…。日本人の誇りと戦後の希望を賭けた、大舞台の幕がいま上がる!!実話に基づく感動のヒューマンサスペンス。 本書は、GHQに禁じられた「忠臣蔵」を、南国の捕虜収容所で上演せよ…という史実に基づく前代未聞の密命をめぐり、陰謀・友情・暴動が交錯する、歴史ヒューマンサスペンス。物語の舞台は、終戦後10万人の日本兵が取り残された南洋の前線基地ラバウル。芝居の幕が上がる瞬間と暴動計画が交差するクライマックスの緊張感、そして「戦争が終わったとき、いかに生きるか」という普遍的なテーマが融合した重厚な一作です。【満足度】 ★★★★☆
June 27, 2026
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ヘンな道路標識 [ 後藤 欣樹 ]価格:1,760円(税込、送料無料) (2026/6/26時点) 楽天で購入 アッと驚くようなデザインや、ちょっとヘンな道路標識の世界を紹介するとともに、その魅力をわかりやすく解説します。 道路を通っている限り出くわす標識。全国に620万本以上もあり、交通安全になくてはならない存在だ。その設置方法やデザインは基本的に決まっているが、中にはそれを逸脱したものも多い。妙な場所に立っていたり、アッと驚くようなデザインだったり、ちょっと異様なものだったり…。本書はそんな深淵なる道路標識の世界を紹介するとともに、その魅力をわかりやすく解説。当たり前のように存在しているけどよく見れば面白い道路標識を、じっくり観察してみませんか? 本書は、妙な場所に立つもの、思わず笑ってしまうデザイン、違和感たっぷりの配置など、全国各地で見つけた「ヘンな標識」を紹介する一冊。「ヘンな案内標識」「ヘンな警戒標識」「ヘンな規制標識」「ヘンな指示標識」「ヘンな補助標識」「その他・番外」の6章構成で、巻末には「標識の基礎知識」も収録されています。著者が全国各地を歩き回って発掘した珍標識の数々を、標識の種類ごとに分類して紹介する写真ビジュアル読本でもあり、単なる珍スポット紹介にとどまらず、道路標識の基礎知識や分類の仕組みも丁寧に解説。読み進めるうちに、標識の"見方"が変わり、日常の街歩きが発見の連続になります。【満足度】 ★★★★
June 26, 2026
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ぼくの本屋ができるまで [ キタハラ ]価格:1,870円(税込、送料無料) (2026/6/25時点) 楽天で購入 祖父の書店が残された、地元の商店街に戻った三角詠太郎がはじめたのは…。“書店の裏側”が詰まった本屋小説。出版流通の基本などを紹介するコラム、書店・出版用語集も収録。 “書店の裏側”が詰まった、新感覚の本屋小説。祖父の書店が残された、地元の商店街に戻った主人公の三角詠太郎がはじめたのは…。ひとつの本屋の物語から、書店をはじめるための知恵と裏側、すべてわかります。本屋さんを愛するすべての人へ。 本書は、書店の裏側が描かれる、本屋好き必読の物語。祖父の書店をきっかけに、主人公が商店街で本屋を作っていくストーリーで、過程には、棚づくりや仕入れ、店を続ける知恵が自然に織り込まれています。書店ができるまでの過程が日常の中に落とし込まれながら書かれており、書店や出版に関する専門用語には解説も収録されています。棚づくり、仕入れ、販売方法、SNS施策、売れ行きを見守りながらの判断……など、表には見えない書店の日々の試行錯誤を追いかけながら、昔の友人との再会も交えて物語は進んでいきますが、書店の臨場感も感じる作品です。【満足度】 ★★★★
June 25, 2026
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晴れの日の木馬たち [ 原田 マハ ]価格:2,310円(税込、送料無料) (2026/6/24時点) 楽天で購入 病に倒れた最愛の父を支えるため、倉敷紡績で働く少女すてら。社長の大原孫三郎の知遇を得、贈られた雑誌〈白樺〉で見たゴッホの絵と武者小路実篤のゴッホについての批評に心打たれたすてらは、「ゴッホが絵を描いたように自分は小説を書く」と、自身の道を定める。 病に倒れた最愛の父を支えるため、倉敷紡績で働く少女すてら。社長の大原孫三郎の知遇を得、贈られた雑誌〈白樺〉でゴッホの絵を見て心打たれ、「ゴッホが絵を描いたように小説を書く」と、自身の道を定める。衝撃的な出来事をきっかけに岡山を去ることになったすてらは、東京へと向かい…。星という輝ける名前を与えられた少女が、数奇な運命に導かれ、明治・大正を生きる! 本書は、単なる時代小説ではなく「芸術との出会いが一人の人間の運命を変える」物語。主人公すてらが倉敷でゴッホの絵に衝撃を受けてから、岡山での試練を経て東京で小説家の道を切り拓いていくまで、明治・大正の時代の空気とともに描かれています。ゴッホ・白樺派・大原美術館など、近代日本のアート史が物語の中で生き生きと描かれ、逆境の中でも夢を諦めない主人公の成長物語としても読みごたえがありました。【満足度】 ★★★★
June 24, 2026
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野馬追で会いましょう 相馬の馬文化と震災後の日常 (集英社新書) [ 星野 博美 ]価格:1,210円(税込、送料無料) (2026/6/23時点) 楽天で購入 馬との暮らしが失われる中、福島県相馬地方で続く祭事「相馬野馬追」。日本の馬文化のいまと震災後の日常を描くノンフィクション。 海外で土着の馬に乗り、「馬の地」が紡ぐ歴史と人々の営みをたどる旅をしてきた著者は、2021年夏、福島県相馬地方で行われる祭事「相馬野馬追」を初めて訪れた。馬との暮らしが失われる中、祭りはどのように維持されているのか。日本の馬文化のいまを知りたい―。浪江町で出会った「平本家」のメンバーは東日本大震災でほぼ全員が被災し、全国に散らばって生活していた。かれらの語り、一人一人の選択から原発事故の影響がいまだ続く現実が見えてくる。日本の馬文化の現在地と震災後の日常を描くノンフィクション。 本書は、世界各地で土着の馬文化を取材してきたノンフィクション作家の著者が、2021年夏に、福島県相馬地方の伝統祭事「相馬野馬追」を初めて訪れたことをきっかけに書かれた作品で、「馬文化の現在地を知りたい」という純粋な動機から始まった取材は、やがて東日本大震災・原発事故によって今なお分断されたままの人々の「その後の日常」へと深く分け入っていく、馬と人の歴史、そして災害と共に生きる人間のリアルを丁寧に編み上げた、静かで重みのあるノンフィクション。馬文化という切り口から相馬という土地に入り込んだ著者が、そこで生きる人々と時間をかけて向き合うことで、震災後の日本社会が抱える傷の深さと、それでも日常を営み続ける人間の強さの両方を静かに照らし出した一冊です。【満足度】 ★★★★
June 23, 2026
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なぜ日本人は、それを選ぶのか? データで読み解く時間とお金の使い方 (朝日新書1055) [ 株式会社インテージ ]価格:1,045円(税込、送料無料) (2026/6/22時点) 楽天で購入 消費者はいま何を求め、どう動き、どこにお金を投じているのか。そして、その背後にある「見えない欲望」とはなにか。さらには「未来のトレンド」の予測に至るまで、アジアNo.1のマーケ調査企業・インテージの豊富なデータから読み解く。 毎日なにかを選びながら生きている、われわれ。その”選択の軌跡”から、「私たちの物語」を紡ぎ出す。何を買うか。何を信じるか。何に時間を使い、何にお金を払うのか―何気ない日々の選択の連続は、私たちの価値観を映す鏡である。アジアNo.1調査会社として、60年以上、日本を測り続けてきた企業・インテージ。本書では、丁寧に収集した膨大な生活者データという”選択の軌跡”を元に、表には表れない「生活者の本音」と「静かな変化の潮流」を読み解く。 本書は、日本人の消費行動や価値観を多角的に分析した一冊。取り上げられるテーマは、「グミを食べているのは若い女性だけではない」「令和の肉野菜炒めは野菜の数が減少」「日用雑貨は売上が伸び続けている」「日本で電気自動車が流行らない理由」「若者のSNS離れが始まっている」 など、日常に密着した視点でデータから読み解いており、現状の分析にとどまらず、2030年の消費者心理も予測しており、そのキーワードとして「多様化」「賢堅消費」「個人最適化」「リキッド消費」を挙げています。難解な統計の本ではなく、グラフや具体的な事例を通じて誰でも楽しく読み進められる構成になっており、自分自身の「選択の意味」を客観的に見つめ直すきっかけにもなる一冊です。【満足度】 ★★★★
June 22, 2026
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鶏まみれ [ 繁延 あづさ ]価格:2,420円(税込、送料無料) (2026/6/20時点) 楽天で購入 リストラ失職した夫が「養鶏しようかな」と言う。では最後は肉か、と資格取得のため食鳥処理場に通い始めた。感謝や驚きとともに、さまざまな“なぜ”も湧きあがり…。命をめぐり、考え、生きた日々の記録。 命をめぐり、考え、生きた日々の記録。リストラ失職した夫が「養鶏しようかな」と言う。では最後は肉か?と資格取得のため食鳥処理場に通い始めた。夥しい数の鶏と働く人々。私たちの肉はこんなふうに支えられていたのか。感謝や驚きとともにさまざまな”なぜ”も湧きあがる。ある日、同僚に訊ねようと顔を覗き込んだとき、何かちがう気がした。この問いは社会に向けるものではないか…。 本書は、スーパーに並ぶ鶏肉は、どのようにして「食べ物」になるのか…。その現場に飛び込んだ女性写真家の著者が、約4年にわたる食鳥処理場での体験と、夫婦の養鶏という生活の変化を、飾らずに綴った渾身のルポルタージュ。夫がリストラで失職し、「養鶏しようかな」と言い出したことが出発点で、養鶏をするなら、産卵率の落ちたニワトリを最後は肉として売りたい。そのために必要な資格を取ろうと、著者自身が食鳥処理場に通い始めます。取材ではなく、自身が養鶏場を営むために必要なことであり、殺すこと・さばくこと・育てること・売ること・食べること、そのすべてが当事者として記されたルポルタージュでもありますが、働くということ、家族というもの、すなわち社会のすべてが描かれ、著者の苦悩や焦りなどを隠さず描いているため、すごくリアルで大変さが文章を通じて伝わってきます。【満足度】 ★★★★
June 20, 2026
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動物たちの「増え過ぎ」と絶滅を科学する(1) (ミネルヴァ・サイエンスライブラリー) [ 齊藤 隆 ]価格:2,200円(税込、送料無料) (2026/6/19時点) 楽天で購入 クマは「増え過ぎ」なのか? 動物たちはなぜ絶滅しそうになったり、増え過ぎたりするのか? 人間と野生動物の関わり合いの歴史を背景に置いて、個体群生態学の基本的な考え方や発展の過程を解説する。 シカ、クマ、イノシシなどが、かつて絶滅が心配されていたことをご存じだろうか。エゾシカは「幻の動物」と言われ、ヒグマも地域個体群が絶滅に追い込まれようとしていた。それが今、郊外ではシカの飛び出しに注意し、森に入るときにはクマ鈴が欠かせない。動物たちはなぜ絶滅しそうになったり、「増え過ぎ」たりするのだろうか。人間と野生動物の関わり合いの歴史を背景に、個体群生態学の基本的な考え方や発展の過程を見ていく。 本書は、なぜ動物は絶滅しそうになったり、増えすぎたりするのか…その仕組みを、歴史と科学の両面からわかりやすく解き明かす一冊。具体例も多く、天塩川流域でのオジロワシの数が、そこに収まるナワバリの数で決まることや、苫小牧演習林でのエゾヤチネズミの調査からわかったメスの生存戦略など、著者が研究する道内の事例が多く語られていることが本書の魅力でもあります。なんとか増やすことに成功したシマフクロウも、生息地が分断されているため近親交配のリスクが高く、いまだに絶滅の危機にある一方、より狭い西表島にいるイリオモテヤマネコは、内陸部に原生的自然が残されているためか、それを免れているというような比較も興味深い内容で、科学的な視点と歴史的な文脈で分かりやすく書かれています。【満足度】 ★★★★
June 19, 2026
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ディープ・ニッポン (集英社新書) [ アレックス・カー ]価格:1,540円(税込、送料無料) (2026/6/18時点) 楽天で購入 日本人は自国を狭いと考えがちだが、日本列島は総面積で見るとイギリスの1.6倍もの広さ。定番観光地の「奥」や「裏」には、豊かな自然と文化が残され、いまもなお、ひっそりと物語を紡いでいる。半世紀以上にわたり日本を見つめてきたアメリカ生まれの東洋文化研究者が、北海道から九州まで、奥深い魅力にあふれ、インバウンドが押し寄せない、心静かな六つの聖地へ読者を誘う。文章と写真の美しさが呼応する日本秘境紀行。 本書は、50年以上にわたり日本の美学を見つめ続けてきた東洋文化研究者の著者が、オーバーツーリズムとは無縁な「本来の日本」を再発見する日本秘境紀行文。北海道から九州まで六つの「聖地」を選び出し、そこに息づく自然・文化・物語を、文章と写真の双方から浮かび上がらせ、日本を「狭い島国」という固定観念から解き放ち、広大な列島に眠るディープな魅力を、美しい写真とともに描き出しています。自国の「知らなかった奥行き」を外部の眼を通じて再発見するという、知的にも感性的にも刺激的な読書体験ができ、外国人の日本論にありがちなエキゾティシズムの消費ではなく、長い歳月をかけた当事者的理解に裏打ちされている点が、魅力的な一冊です。【満足度】 ★★★★
June 18, 2026
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友だち以上恋人未満の人工知能 言語学者のAI倫理ノート [ 川原 繁人 ]価格:1,980円(税込、送料無料) (2026/6/17時点) 楽天で購入 AIと人間の“会話”はどこまで本物か? 対話型AIについて懐疑的だった言語学者が、日常にありそうなAIに関する疑問に向き合い、健全に付き合うために考えたことを、会話劇の形式で紹介する。 ちょっと堅苦しいことばを使うと、本書はAI倫理についての本です。「倫理」と言うと道徳の授業みたいに堅苦しいもののように聞こえるかもしれません。でも、たとえば「子どももAIを使っていいの?」とか、「AIに恋してしまったらどうするの?」みたいな、日常にありそうな疑問に向き合うことが本書で扱うAI倫理です。 本書は、気鋭の言語学者である著者が、急速に普及するAI(人工知能)と私たちの「新しい関係性」について、身近な問いから解き明かした、非常に親しみやすくも深い洞察に満ちた一冊。AIは単なるプログラムですが、対話を重ねる中で、私たちはそこに「心」や「人格」を感じ取ってしまうことがあり、この「ことばによって生まれる錯覚」が、人間とAIの境界線をいかに曖昧にしているかを、専門用語を避けながら平易に解説しています。「子どもにAIを使わせても良いのか」「AIを罵倒することは悪なのか」「AIに恋をしてしまったら?」といった疑問を起点に、教科書的な道徳ではなく、自分自身の感覚で「より良い向き合い方」を考えるためのヒントが詰まっています。【満足度】 ★★★★
June 17, 2026
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高額療養費制度 ひろがる日本の〈健康格差〉 (集英社新書) [ 西村 章 ]価格:1,155円(税込、送料無料) (2026/6/16時点) 楽天で購入 セーフティネットが毀損されている?治療のため制度を利用しているジャーナリストが複雑な高額療養費制度の全貌を明らかに。 医療費が高額になった場合、自己負担額を一定に抑える「高額療養費制度」。自己免疫疾患の治療で長年この制度を利用してきたジャーナリストは、2024年冬に政府が発表した「改悪」案に不安と憤りをおぼえ、取材を開始する。疾患当事者や研究者、政治家などの証言が浮き彫りにしたのは、健康に「格差」がある日本社会の現状や、セーフティネットとして十分に機能せず、〈世界に冠たる〉とは到底いえない医療保険制度の姿だった。複雑で入り組んだ高額療養費制度の問題を、一般書として初めて平明かつ多面的に解明する! 本書は、名前は聞いたことがあっても、その仕組みや問題点を深く理解している人は少ない「高額療養費制度」について、自己免疫疾患の当事者でもあるジャーナリストの著者が、2024年冬に政府が打ち出した制度「改悪」案をきっかけに取材を開始し、この複雑な制度の実態と日本社会に広がる「健康格差」の深刻さを正面から描いたノンフィクション。一見、手厚い制度に見える、高額療養費制度の「穴」と「限界」を丹念に掘り起こし、なぜ制度が複雑になったのか、財政との綱引きの中でセーフティネットがどう歪められてきたかが明らかにされています。高額療養費制度は計算方法・所得区分・多数回該当など、仕組みが非常に入り組んでいますが、この複雑さを一般読者にわかりやすく整理・解説している点でも貴重な内容で、制度改悪の議論が続く今読まれるべき一冊です。【満足度】 ★★★★☆
June 16, 2026
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人文知は武器になる (文春新書) [ 山口 周 ]価格:1,210円(税込、送料無料) (2026/6/15時点) 楽天で購入 世界のエリートはなぜ歴史を学ぶのか?「意思決定の質」が変わる。人類社会の「傾向」を知ろう。日本の強みはセンスにあり。ベストセラー『人生の経営戦略』などの著者と「歴史を面白く学ぶコテンラジオ」MCの初対談。 本書は、「なぜ歴史や哲学を学ぶのか?」の問いに対して、ビジネスの実践現場から正面から答えようとした対談本。なぜ数字やデータだけでは判断を誤るのか、人文学的素養がいかに「問いの立て方」や「価値観の軸」を鍛えるかを、具体的な歴史事例やビジネスの現場を交えながら解説しており、対談形式ならではの「思考の化学反応」も面白く、歴史・哲学・文学などの人文学は、効率や数値では測れない「判断の質」「センスの深さ」「問いの鋭さ」を磨く最良のトレーニングであり、それこそが不確実な時代に求められる本当の「武器」だという主張は、思考の幅も広げてくれます。【満足度】 ★★★★
June 15, 2026
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絶滅しない環境学 (朝日選書1058) [ 石井徹 ]価格:1,760円(税込、送料無料) (2026/6/13時点) 楽天で購入 40年ちかく環境問題を取材してきた元朝日新聞記者が、個別の環境問題がどのようにつながるのか、迫る危機を回避する方策を、現場を踏まえて捉える見取り図、「基本図書」の決定版。 公害の原点と言われる水俣病は地球環境問題とつながっている。メチル水銀が脳の中枢神経をおかすだけではなく、プラスチックも脳を汚染する。大量の「ごみ」であるプラスチック、大気汚染、有害化学物質を経済システムから考え直すときがきた。世界が直面する最大の危機、地球温暖化を国際会議と社会から見るとどうなるか。人間の暮らしを支える水、食料、エネルギーは他の動植物から得ている。生物多様性が失われた大量絶滅時代の到来の危機―。いま私たちにとって、きわめて身近な地球の健康、人の健康、動植物の健康はもれなく関連しあうのだ。40年ちかく環境問題を取材してきた元朝日新聞記者が、個別の問題がどのようにつながるか、迫る危機を回避する方策を、現場をふまえてとらえる見取り図、「基本図書」決定版。 本書は、元朝日新聞記者として約40年にわたり環境問題を取材し続けてきた著者が、水俣病からプラスチック汚染、地球温暖化、生物多様性の喪失まで、一見バラバラに見える環境問題の「つながり」を一本の線で描き出したノンフィクション。化学物質汚染、プラスチック問題、大気汚染、地球温暖化、生物多様性、ワンヘルス…と、それそれのテーマ別に分かりやすくまとめられています。【満足度】 ★★★★
June 13, 2026
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集中力を爆上げするカフェインの教科書 [ 田原 優 ]価格:1,760円(税込、送料無料) (2026/6/12時点) 楽天で購入 体内時計や時間栄養学など科学的な根拠に基づき、最適なカフェイン摂取のタイミングや摂り過ぎたくない時の代替案など、自分にあったカフェイン摂取で、仕事の集中力・パフォーマンスを最大化する活用術を解説。 コーヒーや緑茶、エナジードリンクなど、現代人の生活に欠かせないカフェイン。しかし、摂取のタイミングや量を間違えると、生活リズムの乱れや疲労感の蓄積など逆効果にもなりかねません。本書では、「仕事のパフォーマンスを最大化するためのカフェイン活用術」を徹底解説。特に、体内時計(クロノタイプ)や時間栄養学の観点から、カフェインを摂取する最適なタイミングを提案します。また、カフェイン以外にも、集中力やエネルギーをサポートする飲食物、短時間で効果的な「パワーナップ(積極的仮眠)」や「コーヒーナップ」など、科学的根拠に基づいたパフォーマンス向上テクニックも紹介。自分の生活リズムや仕事スタイルに合わせた「最強のパフォーマンス戦略」が手に入ります。 本書は、時間栄養学・クロノバイオロジー(体内時計研究)の専門的知見をベースに、カフェインを「科学的に正しく使う」方法を一般向けにわかりやすく解説した実践書。カフェインがなぜ眠気を覚ますのか、その作用を脳内の「アデノシン受容体」との関係から解説。摂りすぎると依存・耐性が生まれ、効果が薄れる。適切な量・間隔の目安が具体的に示されており、「リセット」の方法にも言及しています。具体的なアクションが豊富に盛り込まれている点が最大の強みで、カフェインを「なんとなく摂る習慣」から「戦略的に使うツール」へと変えたい人に、お薦めしたい一冊です。【満足度】 ★★★☆
June 12, 2026
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世界史の食べ歩き方 [ 陶山健人 ]価格:1,980円(税込、送料無料) (2026/6/11時点) 楽天で購入 「国境のご飯」はなぜ世界一美味いのか?歴史と文化の交差点で食べ尽くす!旅の常識を覆す、熱量高めのリアルな旅エッセイ。 登録者30万人超の人気旅行系YouTube「SU channel / 旅行家」初の書籍!誰も行かない地方都市こそ、新しい体験と学びがある。旅の醍醐味である「歴史とグルメ」を堪能したいなら、国境へ行こう。旅をする場合、たいてい「歴史(史跡)」を選ぶか、それも、「グルメ」を選ぶか、に悩まされる。本当はどちらも楽しみたいけど、どちらかを選ばざるを得ない。世界各国を巡った著者は、どちらも妥協しないで旅をしている。旅のテーマは「国境」。当初はただただ国境に惹かれるままに、その地を訪れていた。でも、よく考えてみると、「国境で食べるご飯が世界一美味しい」ことに気づいた。なぜなら、「国境」は当事国にとって歴史そのものであり、文化の交差点である。だからこそ、「歴史」と「グルメ」が共存共栄しているのだ。本書はそんな「国境マニア」が現地へ赴き、ひたすら食べ歩いたリアルを描いている。人はなぜ国境に惹かれるのか? なぜそこで食べるご飯がひたすらおいしいしのか?新しい旅の醍醐味を提案する、新感覚・旅エッセイの登場。 本書は、旅系YouTuberの著者が、「世界史を味わい、地元飯も味わう、欲ばりな旅」をコンセプトに、日本人がほとんど訪れない場所を自らの足で歩き、その土地の歴史と絶品グルメを体当たりで記録した旅エッセイ。世界各地の「国境地帯」「文化の交差点」をめぐり、その土地で食べた料理を入口に、民族・宗教・交易・戦争など、複雑に絡み合う歴史の背景を紐解いていきます。旧満州国時代の日本の影響が色濃く残る中国東北部、北朝鮮が目の前に見える国境の街、シルクロードの要衝地・新疆ウイグル自治区、戦時下のロシアとウクライナ、そして宗教の聖地エルサレムまで、多彩な世界史の舞台が登場し、現地へ行かなければ知り得ない事実が書かれ、迫力も感じるリアルな旅エッセイでした。【満足度】 ★★★★
June 11, 2026
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新書 世界現代史 なぜ「力こそ正義」はよみがえったのか (講談社現代新書) [ 川北 省吾 ]価格:1,320円(税込、送料無料) (2026/6/10時点) 楽天で購入 なぜ世界はここまで急に揺らぎはじめたのか? 共同通信社の国際ジャーナリストが、混迷する国際政治の謎を解き明かす。 世界はなぜ突然壊れ始めたのか?プーチン、習近平、そしてトランプ権威主義者たちを突き動かす「失地回復」への妄執。今を生きるための「冷戦後」の世界史。 本書は、共同通信社の記者としてベルリン、ワシントン、モスクワなどの最前線を歩んだ著者が、冷戦終結から現在に至るまでの「失われた30年」を問い直し、なぜ国際社会がふたたび「力こそが正義」とされる混沌とした時代へ逆行してしまったのかを解き明かす一冊。プーチン・習近平・トランプという一見異質な三者を「失地回復」という一本の補助線で繋ぎ、個別の地域情勢や指導者論として語られがちな現代の国際政治を、冷戦後という時間軸の中に位置づけ直すことで、「なぜ今、同時多発的に秩序が揺らいでいるのか」という問いに対する構造的な回答を試みています。現在進行形の国際情勢を歴史的文脈の中で理解しやすくまとめています。【満足度】 ★★★★
June 10, 2026
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絶対に見たことがあるアレの正体、聞いてみた [ 井上 マサキ ]価格:1,980円(税込、送料無料) (2026/6/9時点) 楽天で購入 旅館の鍋の固形燃料、スーパーで聞く「ポポ~ポポポ♪」の音楽……作った会社に取材したら、スゴかった!企業努力と日本のモノづくり。 本書は、「名前のない親しみ」を持つモノやコトを作った企業に直接取材し、その誕生秘話と企業努力を掘り起こした雑学的ノンフィクション。著者が実際に企業へ取材しているため、公式サイトや既存の文献では得られない生の声やエピソードが随所に登場し、「当たり前すぎて誰も疑問を持たなかったもの」に光を当てるという視点の妙と、実際に足を運ぶ取材の誠実さで、知的好奇心を満たす一冊です。【満足度】 ★★★★
June 9, 2026
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戦場のベーカリー 戦下のウクライナでパンを焼く [ フェリシティ・スペクター ]価格:2,420円(税込、送料無料) (2026/6/8時点) 楽天で購入 パンはウクライナの食卓に欠かせない。それは爆撃に遭っても、職人が動員されても、材料や設備が不足しても変わらない。食料は戦時下で、命綱であり武器にもなる。小さな奇跡を起こし希望をつなぐパンを巡るノンフィクション。 戦争は命を奪う。パンは命をつなぐ。ロシア侵攻下、電力も物流も断たれたウクライナ各地で、人びとはパンを焼き、前線や占領地、避難民に届け続けた。移動式ベーカリー、即席の窯、料理人や市民ボランティア―戦地で「食」が果たした役割を克明に記録した戦争と日常の境界を描く、第一級のルポルタージュ。 本書は、2022年に始まったロシアによるウクライナ侵攻での、砲撃、避難、物資不足のような極限状況の中でも、ウクライナの人々はパンを焼き続けた事実を丹念に記録したノンフィクション。「食」という極めて人間的な視点から戦争が描かれ、銃や戦略ではなく、小麦粉と酵母と窯を通して見えてくる戦争の姿は、ニュース映像とは異なるリアリティを感じます。職人が動員される。材料が届かない。それでも誰かが焼く。この繰り返しの中に、ウクライナという国の人々の気質と、戦争が日常に何をするのかという真実が凝縮されており、パンを焼く人々の顔と手と言葉を通じて、戦争の中で人間であり続けることの意味を問いかける作品でもあります。【満足度】 ★★★★☆
June 8, 2026
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昭和界隈 写真でタイムトラベル [ 朝日新聞社 ]価格:2,200円(税込、送料無料) (2026/6/6時点) 楽天で購入 「昭和100年」に写真で振り返る人々の暮らしと時代の熱気。朝日新聞の人気連載「朝日新聞写真館」をもとに再構成。 朝日新聞夕刊の人気連載「朝日新聞写真館」をベースに再編集。新聞社のカメラマンが1904年から撮影してきた膨大なフォトアーカイブより、昭和の暮らしやカルチャーをとらえた名作をセレクト。時代のエナジーを伝える写真は懐かしく、面白く、そして新しい。 本書は、朝日新聞が1904年以来蓄積してきた膨大なフォトアーカイブから、昭和の暮らしとカルチャーを捉えた写真を精選し、一冊に編んだビジュアルブック。朝日新聞夕刊の人気連載「朝日新聞写真館」をベースに再編集されており、報道写真という「記録」が、時を経ることで「記憶の装置」へと変貌する過程を読者に体験させる構成となっています。報道写真が持つ「意図せざる豊かさ」が時間の経過によって顕在化し、一枚一枚の写真が昭和という時代の手触り・匂い・温度が伝わってくる一冊で、懐かしさだけでなく、当時の人々の活気や日常のリアルさが伝わり、昭和を「知る」だけでなく「感じる」ことができる一冊でもあります。【満足度】 ★★★★
June 6, 2026
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下積み図鑑 すごい人は無名のとき何をしていたのか? [ 真山知幸 ]価格:1,980円(税込、送料無料) (2026/6/5時点) 楽天で購入 つらいときも絵を描き続けたトーベ・ヤンソン、何でも熱心に学んだ小栗忠順…。偉人たちが世に知られる前の下積み時代をどのように過ごして、自分の道を突き進んだのかを紹介します。 本書は、歴史に名を刻んだ偉人たちが、まだ何者でもなかった「下積み時代」に焦点を当てたユニークな人物伝。ムーミンの生みの親であるトーベ・ヤンソンが、戦時下の苦境にあっても絵筆を離さなかった執念や、幕末の開明派・小栗忠順がどのような環境でも学びを止めなかった姿勢など、彼らが「無名の個人」として抱えていた葛藤や熱量が、等身大の視点で描かれています。本書に登場する人物たちに共通しているのは、結果が出ない時期を「ただ耐える時間」ではなく、「自己を研鑽する時間」に変えていた点で、一見すると遠回りに見える積み重ねが、後の大きな飛躍を支える揺るぎない土台となっていることが、具体的なエピソードを通じて論理的に示されています。【満足度】 ★★★★
June 6, 2026
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世界浴場見聞録 [ こばやし あやな ]価格:2,420円(税込、送料無料) (2026/6/4時点) 楽天で購入 タイの芳香豊かな蒸気浴、ロシア帝政期の階層社会が生んだ灼熱の公衆浴場、日本の下町銭湯…。まだ見ぬ入浴文化を探して50カ国を旅した、フィンランド在住のサウナ文化研究家によるエッセイ。 浴場は、風呂やサウナだけにあらず。ロシアの灼熱浴室に身悶えながらも通い詰め、スリランカで温浴医療を求めて入院を志願し、モロッコの公衆浴場でムスリムと身を寄せ合って垢をすり、メキシコで蒸気浴部屋を司る古代の神々と邂逅する…身一つで世界50カ国を巡り歩いたフィンランド在住サウナ文化研究家の体当たり入浴旅。 本書は、フィンランド在住のサウナ文化研究家である著者が、50カ国に及ぶ旅を通じて「入浴」という行為の奥深さを探求した、知的好奇心を刺激する文化人類学的エッセイ。単なる旅行記の枠を超え、各地の歴史や社会構造がどのように「風呂」という空間に反映されているかを解き明かしています。タイのハーブが香る蒸気浴から、ロシア帝政時代の階層社会の面影を残す公衆浴場、そして我々に馴染み深い日本の下町銭湯まで、著者は「体を洗う」という共通の目的の裏側にある、気候、宗教、そして人々の価値観の違いを鮮やかに描き出し、単なる「体験レポート」に留まらず、現地の生活に根ざした入浴文化の必然性を、研究者らしい鋭い洞察力で分析しています。【満足度】 ★★★★
June 5, 2026
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