ワインヲタ入門生のチラシの裏

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2009年06月30日
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カテゴリ: スペインワイン


ヴィーニャ・アルビナ グラン・レゼルヴァ78。生産者ボデガス・リオハナスはその名のとおりリオハの作り手です。1890年設立と歴史のあるボデガで、こちらはそこの蔵出し古酒になります。
ワインについてもワイナリーについても詳細はあまり分かりませんでした。セパージュテンプラニーリョ、マスエロ、グラシアーノ。価格は写真のお店で6090円。

色はガーネット。透明度も高く、流石に熟成した雰囲気があります。

香りは、熟成感がありつつも甘さも見せます。カツオダシ系の香りや、シェリーっぽさは確かに出ています。しかし、ブラックカラントやイチゴといったフルーツ、ハチミツを思わせるようなニュアンス、それに紅茶や革といった要素も感じられ枯れ果てたような印象は全くありません。また、ミネラル、土、それにスパイスといった要素もまだまだ健在です。

味わいは、熟成によるであろう甘みが最も強く印象に残ります。また、流石に熟成して、ボディはミディアムで、口当たりはまろやか滑らかな岩清水系ですが、なかなかどうして、エキス分はしっかり感じられ、決して儚いというような感じではなく、存在感があります。タンニンも、微かにですが口に残りますね。

もちろん、これだけの古酒ですからパンと最低限の生ハム、熟成したハードチーズなどをつまみにワインだけを楽しんでも大丈夫です。
しかし、酒質がまだしっかりしているおかげで食事にあわせられないこともありません。といっても、ここまで熟成していますとやはりあまりコテコテしたものには厳しいです。鰹のたたきやマグロのあっさりしたステーキ、あるいはヅケなど旨みの強い赤身魚の料理とは相性良しでしょう。後は、鳥肉のバルサミコソテーなどほどほどのコクと、しっかりした旨みのあるものとあわせたいですね。

なかなか面白い体験が出来ました。リオハの古酒らしく酸化のニュアンスバッチリ、というタイプではなく、熟成した中にも力、あるいは若々しさといったものを感じさせてくれるワインだったように思います。





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最終更新日  2009年06月30日 21時28分00秒
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