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昭和の男（猫）が食した物、「猫食追想記」

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★老猫の皆さん頑張って！ ： 昭和の男（猫）が食したもの、「猫食追想記」
「お犬殿！お猫様には勝てますまいゾっと」SERIES

すべてのペット達、長生きして欲しい・・・願いを込めて！

我が家の老猫・・・「食の推移と傾向」段階別

1 _ベビー時代 2 _お子様時代 3 _元気ハツラツ青春時代 4 _成人病ご注意時代
5 _そろそろ自覚書状、「老い」の始まり
6 _老猫1年生 7 _老猫上級生（歯が痛い、口内炎がある）

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■各々の個体によって差があります
が、妙に青みの魚、焼きたての香り
に作動します。若いとき、焼き魚に
興味がなかった子が、ドライも、レ
トルトも何一つまともに食べられな
くなって、床に伏せる状態・・・

■それなのに、（病院の薬の力もこ
の際、使って栄養補給）薬が最も効
いているタイミングを利用すると、
痛いから食事はイヤダ・・・モード
の猫が、缶詰と異なる、魚らしい魚
の香りに、いてもたってもいられな
くなり、なぜか、ガツガツ。運が悪
いと、相当痛くて、のたうちまわる
こともあります。一口、二口、大丈
夫。三口目は・・・！人も一緒に飛
び上がる。食事がロシアンルーレッ
トのごとく。人も精神的に相当苦し
い。苦しめているような錯覚さえし
てしまう。

それでも、栄養を摂取できる唯一の
チャンスは逃すわけにはいかない。

スープ状態に、抵抗を示す子
水っぽいものがイヤ！

■流動食になれてもらうために、
水っぽいものがダメのままでは長生き
してもらうにはとても難しい。

■初め、鰹節パウダーをムースに混ぜ
て泡だて器で、さらにフワフワにして
与える。お好み焼き用の粉末を
買ってはいけない。
めんどうでも良い鰹節を自分ですり鉢
で、粉にする。その作業の間、若手の
猫達が大騒ぎしてくれるので、その声
で、臥せったままの老猫にも良い
効果となる。おいしいものの予感？

茹でてみてはじめて判る
刺身用海老の良し悪し

いつもマーケットで購入している海老。
もちろんお刺身用を選ぶ。近海、生が
無いときは仕方なく、解凍モノの
比較的値段の高い良さそうなものを
選んでは食べていました。

・・・が、お刺身用を茹でた経験は、
それまでなかったので全く気付いて
いなかった。茹でると、薬剤系と
思われるクリーム状の綺麗な白い
泡が延々取っても取っても出て来る
モノがある。おそらく、保存剤とか、
消毒系とか、よくわかりませんが
・・・。近海と書いてあっても、コレ
が出ることもタマにある。

新鮮なモノの場合、けっしてこんな
泡ではなく、海老味噌色っぽいし、
延々同じようにきめ細かいクリーム
状の泡なんて出たりしません。
ネコは敏感。店頭に並ぶ商品でツヤ
が良く、高価なモノを買って帰って
も失敗だったとコレで判る。

犬、猫、
みんな同じ。みんな大好き。

おすすめのフード
・・・ごめんなさい。
沢山ソートしてません。

猫によって好みが様々。
猫ちゃんのお好みを！

好きなもの、若いうちに沢山見つけ
ておく。いいものみつけたら、
ラストカードに順番に使ってゆける
手順、構想を考えながら、美味しい
ものを小出しにして与える。若いう
ちは、あまり喜んでくれなくても、
オーラルケア系もMENUに加えてみる
のも良いかもしれません。

10才以上

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8 _長老クラス（グルメ黙認、我がまま公認）
たとえ、何であっても、お召し上がり頂けましたら光栄です・・状態
9 _末期（要半介護） 10 _末期（要完全介護）
11 _「お願い！少しでいいから、何か摂取して！」飼い主の懇願状態（実は強制給餌）

猫食年表

8__長老クラス（グルメ黙認、我がまま公認）

若い衆にはガマンして
もらう食品が増える。
家は介護モード。

長老
たとえ、何であっても、
お召し上がり頂けましたら
光栄です・・状態

◆すでに、薬漬けになっている子がほとんど。薬の力
で痛みを緩和。食べてもらわないことにはどうしようもない。
◆若い時、成人時代の嗜好が影響している。良いものが嫌いなまま育った子はこの時期・・・長くは難しい。

長老になってくると・・・原因不明の口内炎

いかに柔らか仕立て商品でも、この時期に入ると、繊維が痛いらしい。

大好きなカツオブシの香りに反応し、辛そう。口にへばりつくから、痛い。
のたうちまわる・・までいかないが、相当暴れる。爪で取り去ろうとして、ますます口内を傷だらけにしてしまう子もいる。

音をたてて、食べる。だが、さっぱり上手く口の中に入っていかない。
舌の使い方が奇妙だ。よくこぼす。器を傾斜させて、声をかけながら与える。

薬の力、しかたない。栄養摂取のために、薬とのかけひきで繋ぐ。

反省その1（生き延びた子と、そうでない子）

そうでない子
初老期、既に歯が悪く、食べられなかった。
嗜好性が強い子で、一般のドライフード、缶詰、レトルト、若い時から食べられるものが随分限定されていた。好きなものを、すり鉢、茶漉しでペーストにして与えるが、極少量でも食べてくれる時期は短かった。

歯に限らず、口全体が炎症。水まで痛い。

強制給餌で、栄養補給食品。辛そうなのがよくわかる。ミルク系の嫌いな子だったが、強制給餌で与えるミルクは浸透圧の関係で、水より痛みはマシ。それでも強制されるイヤな時間に他ならない。
海老鰹のスープ作戦をこの頃、まだ実行していなかったのです。相当好きな香りならば、体力が衰え尽きる前、痛くても、ネコはTRYする・・・このことを知らなかった時期の子でした。
･・・・・・・・正常な意識で暮らせる日々は永く続かなかった。

生き延びた子

◆手製スープを用い、早期に「介護食」らしきものに
慣れてもらった。・・・22歳まで頑張った。要介護は約3年。途中で失明。
それでも自分で室内を歩き、用便も正しく、トイレを探し、きちんと済ませた。
盲目の彼が、ついに倒れた。運動機能アウト、完全介護、それからも、意識は正常。人が帰宅すると、ニャー！と呼ぶ。8ヶ月頑張った。

彼のそれから・・・

昭和の男が食したもの

22歳で他界。昭和生まれ、最後の猫。
一つの時代が幕を閉じた。よく頑張った。

現在も彼の後輩が1匹、このスープで頑張っている。

9_末期（要半介護）

基本はこれだった。
現在の後輩もコレ

段階1 ：歯が悪くても食べれる美味しいシーバ。歯で噛まなくても、上あごの力だけでシャキシャキ。それがもうできなくなった。食べたいのだが、そのカケラすら痛い。噛まずにのみこもうとするが、ついうっかり噛んでしまう。飛び上がる。与えないようにするしかない。隠してしまう。若い衆には気の毒だが、同居する以上禁止。一方他のドライフードは隠さなくても大丈夫。食べられないモノとして自覚ができてるようだ。若いときにすきだったドライでも大丈夫。シーバだけは、猫にきいたわけではないので断言できませんが、「なんとかなりそうだ！」と思うのか、うっかりガマンできず、TRYしてしう。

段階2 ：小粒タイプ、仔猫用ロイヤルカナン。喜ぶ。丸呑みできるドライにめぐりあって、暫くの間快調。摂取量が少なくても、子猫用は栄養価が高いから、こんな時老猫に役に立った。

1歳まで

生後4ヶ月迄の超ミニ粒

段階3
口内炎が悪化する。超小粒は呑みやすいが、歯と歯茎の間などにはまると、飛び上がる。ペースト状のあらゆるレトルト、缶詰を与えるが好みにあわない。若い頃好きだった缶詰をすり鉢でペーストにしてもだめ。
「ふんわりムース」そのまま与えると、舐めてみるが、ツルツルしていて
今までにない食感なので、はじめ少々とまどう。しかも舌の使い方が変になってきているので、努力してもすべる。

▼
きれいなムースを泡だて器かすり鉢対処。
少々もったいないが、こうなると仕方ない。

空気が入って、表面のツルッとした感じの部分が
生クリームのような微粒子状態になる。
舌で舐めるとちゃんと、舌にへばりつくので、
案外簡単に食べ始める。

段階4

それもできなくなってきたら、香りスープで釣る。
人間用食材登場
猫は、犬と異なって、冷たいお水よりも、少々温めが好き 。
入れたての綺麗な水のみ無視して、金魚鉢の水をなめたりするのは、そのせいです。
生態的な事柄らしいのですが、詳しい事は専門家さんにお任せ。
割愛させていただきます。
香りスープは熱いうちに猫の近くに持っていく。香りで刺激しておく。さます。
「つくりたてのアツアツ」の・・・そのまた、「さましたてのホヤホヤ！」
を与えるのがコツ。ぬるめというよりも、人間の感覚ではちょっと気色悪いぬるさ。冷めたスープというより、逆に暖かい所に放置した水がぬるくなったようなぬるさになるまで、冷ます。鼻炎を患う子には、もう少しだけ温度がさめすぎないよう注意。
鼻がダメでも、 口の周り（下側）もで香りを察知できる。

我が家の「猫用香りスープ」

近海物の新鮮海老、鰹節の厚削り
・・・・海老については、右サイドバーをご参照下さい。 茹でたら判る、海老のよしあし 。

◆特性スープ

手順1 ：海老の卵があれば完全に取り去る。相当新鮮なものなら、頭もついたまま良く洗ってから茹でる。ダシをとる。出がらしの海老は・・・人が食べる。
手順2 ：海老ダシが仕上がる頃に、カツオブシ。荒削りタイプのほうがいい。鰹節は、煮立ったら、当然火を止める。いつもやっているのと同じ。
手順3 ：すぐ、こし器でろ過する。海老もカツオも取り去る。鰹節でさえ、口には痛くなってることを忘れない。
手順4 ： 海老＋鰹節の濃厚スープができたら、この段階でけっして、「ふんわりムース」を混ぜてしまわないこと。
スープのまま、猫の近くへ持ってゆき、刺激する。唾液の分泌を先に・・・。少々温くなったら、すり鉢で少しづつ混ぜてゆく。ポタージュ位の濃度。

10_末期（要完全介護）

段階1
たって歩けなくても、横倒しで寝たままの姿でも、初めのうちは、食事の時だけ、上半身をささえて固定してあげると、どうにか、小さな小皿で舐めて飲む。スープの濃度は、人用にたとえれば、ポタージュ位。特に体調の悪い日は、味噌汁位のスープ主体濃度。

11_お願い！少しでいいから、何か摂取して！」
・・・・・・・飼い主の懇願状態（実は強制給餌）

自分では何も食べません。病院からの「流動食」が基本。でもこれは彼らにとってイヤなのです。ご褒美として、上記同様のスープをシリンジで。一度に摂取できる量が少ない。生まれたての仔猫同様、長時間放置すると、命取り。必須カロリーの最低ラインを毎日割っている。残業おことわりの軽薄人間に変身。飲み会、接待、交友、全部ふっとばして毎日とんでかえる。それでも、外出中のブランクタイムは大きい。相当、蝕まれている・・・。睡眠時間を削る。夜の間に、何回もシリンジで栄養作戦。