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カテゴリ：徳川歴代と枝葉

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2代将軍_徳川秀忠考察＿No.20

「徳川秀忠」人物像
自動修復装置付、サイボーグマシン、情に流されない・・・に至る迄推移

1代目家康（1543～1616）、2代目秀忠本人（1579～1632）

秀忠にとっての乳母「おうば殿」とその周囲＿その4

初めから読む：No.1 前頁から読む：No.19

前述の「保科正之が、聖人のような人物と言われる事柄と、
徳川家綱の補佐兼、育て役として活躍：その関連性」について

保科正之に教育面で影響を受けた4代将軍「家綱」は、こんな事を言ったり、やったり。

或る日、食事に、髪の毛が入っていた。調理場の者か、運び掛の者の手落ち。
しかし、「家綱」は、黙っていた。なぜなれば、言えば、誰かが罰せられてしまうから。
或る日、「家綱」は、父の「家光」に尋ねた。（実際は家臣経由の会話ながら略式表記します。
「お父さん、島流しになった囚人達は、何を食べて暮らしているの？
折角、命を救ってあげたというのに、お腹がすいて死んでしまうのなら、
意味がなくなってしまうよ！！」
実は、それまで、徳川は流人に扶持を与えていない。勝手にせい！知るもんか！
死んだら終わり・・状態。ところが、この言葉に、「家光」は感動した。我が倅の厚意じゃ！
前置き付きで、以来、流人に対して、僅かながら食物援助を開始。

なんとなく・・・「博愛！」漂いますね。

保科正之は、会津藩主時代、家臣の切支丹絡みと思える人物を、随分、
惚けて見逃しています。

さてと、今回SERIESのメイン徳川秀忠に戻ります。
・・徳川初期メンバーに於ける女性感連鎖について

1代目「家康」は、ご存知のとおり、胤撒き豪勢。側室山盛り。飽きたら捨てる。
甲州女性は、恰も戦利品。そのかわり、気に入ったら、大層贅沢させてあげる。
2代目「秀忠」は、そんな父を将軍としての実力を尊敬。されど、倅の間引き作業を
知ってしまった。そこで、断固、お手付きを側室に取り立てない。子もなかなか認知しない。
懸命かもしれないが、サイボーグ的。倅にとっては、赤い血が見え難い。
3代目「家光」は、父の「秀忠」に愛されずに育った。女性観は可愛そうな側面も。
19歳の時娶った正妻孝子とは不仲。家光は屈折。男色に溺れる。
子供が生まれないままでは、困るから、乳母の春日局らが、あの手この手。彼らがセット
した側室「お振の方」が女児を生むは、家光32歳。（中略）
いずれにせよ、待望の男児が生まれるは随分遅い。おかげで、家光死亡の段階、家綱は10歳。
4代目「家綱」は、子が生まれない。将軍継承問題、勃発。徳川は、じわじわ降下線に。
なんといっても、お次の5代目は、ご存知の犬将軍「綱吉」。

秀忠には、側室は居ない。女性問題も実に少ない。父の姿を見て、倅は別の道を辿る。
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秀忠は、悲しみを乗り越えて、己に鞭打ち、情に流されぬサイボーグに化けて頑張ったが、
結局、徳川は260余年と長いわりには、実質降下線到来は、上記のとおり、随分早い。

将軍の義務全うと、親子愛の絡み合い、バランスが取れない。
皮肉なことに、初期徳川に於ける親子愛という点、最も好調の「家光」から「家綱」
移行の後に、早くも、徳川は斜陽の予兆。
されど、この段階では、誰も気づかない。相違う初期三代が、愛憎は複雑ながらも、
必死で仕事を頑張ったから。おかげで、幕府は、システム的に継続できるから続く。

結局、秀忠が、サイボーグに化けて頑張った意味がなくなってしまった！！
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これにて、「徳川秀忠」人物像特集を、一応ピリオドさせて頂きます。

サイボーグマシン！」特集：THE END！！