『 やられた!ドイツ料理(1日目) 2004年10月1日 』
面倒だから読みたくないって人は
Kimiの大学時代の先輩後輩カップル
(以後H夫婦とするが、決してエッチなわけではない。と思う?。。。未確認。)
が現在南西ドイツStuttgart(シュツットガルト)に住んでいる。
今回はそのHカップルのお宅に訪問して美味しいソーセージとビールを満喫しようという魂胆だった。
ビールとソーセージの前に少しこの夫婦を紹介する事にする。
今年の夏になんとこのH夫婦、タンデム自転車(二人乗り自転車)に乗って遥々イギリスまで
やって来たのだ!
さすがにドーバー海峡を自転車走行は無理なのでフェリーを使った様だか、
それ以外は本当に自転車でえっこらえっこらやって来てくれた。かなり気合の入った夫婦なのだ!
今回は私たちが訪問する番だ~!ということで私たちも自転車で!
な~んて事はしないで、ピュ~ンとひとっ飛び。Gatwick からBonn(ボン)まで約一時間のフライト。
BonnからStuttgartまではライン川沿いをのんびり列車で移動という計画。
ドイツ語が全然分からないので列車の時刻や乗換え駅をしっかりインターネットで下調べをして
おいたのは大正解だった。
もし調べて行かなかったら途中下車して観光する余裕などなかったに違いない。
途中下車で選んだ場所はRudesheim(リューデスハイム)。ライン川沿いの小さなかわいい町だ。
石畳の細い路地には小さいお店が並んでいる。
至る軽食屋さん、ワインショップの前ではショットグラスの様に小さなグラスに入った透明の液体が
1ユーロで売られていた。
何だかよく分からないけどKimiが試してみた。
陽気なお店の人に乗せられて一気させられたKimi 。おいしいかどうかよく分からなかった。
次に私が挑戦。
私はじっくり味わって飲む。 めちゃめちゃ美味しいではないか~!
この飲み物は『ニューバイン』(確かこの発音だった?)といって、出来立ての白ワインだった。
作り立てでまだアルコール発酵がすすむ前なので、もちろんアルコールはほとんど含まれていない。
数日置いておくとワインになるという代物だ。
「 じゃ~ただのぶどうジュースじゃん! 」 って思うでしょ?でも違うんだな~。
どう違うかはうまく説明できないけど、フレッシュなブドウの香りと甘み、
酵母と糖の発酵のはじまりかけの風味というか、とにかくおいしい!
買って帰りた~い!と思いボトルを見ると栓がない。これから発酵が進むから栓が出来ないとの事。
よく見るとボトルにはラベルもないし、ボトルの種類もバラバラ。本当に手作りのワインなのだ。
残念ながら持ち帰りは出来なかった。
ニューバインはブドウの収穫時期にしか飲めない季節限定物。
既にここではほとんど収穫が終わった時期だったのでぎりぎりセーフで味わう事が出来た。ラッキー!
リューデスハイムには小高いブドウ畑の上を通るロープーウェイがあって、
そこからの眺めがまた良かった。広がるブドウ畑、所々に見えるお城、ゆっくり流れるライン川。
同じヨーロッパでもイギリスとは何か雰囲気が違う。そのH夫婦が言っていたが
イギリスにはブドウ畑がないからじゃないかと。ふ~む、そうかもしれない。お城の形も違うぞ。
実は12年前にこの展望台には来た事があった。っていうかリューデスハイムに来ていたらしい。
展望台に着いてから気が付いた。「 あっ、ここ来た事ある! 」
記憶というのは何とも曖昧なものだ。(そんなの私だけ?。。。)
まあ、何度来ても良い所は良いのだからいっか。。。(笑) じゃぁ、忘れるなってか!
そんなこんなで、途中下車の旅を終えてシュツットガルトに向かう。
電車の旅もいいものだ。ライン川沿いを走る列車からはドイツの街並みが見える、お城もたくさん見える、
飲んだくれのオヤジも見れる。
みんな大量にビールやワインを買い込み、列車内は大宴会会場と化していた。
ラジカセからは大音量のミュージック。みんなで大合唱~!
その中にポツリとへんな日本人ふたり。歌えないけどとりあえずビールは飲んどいた。
この時期ドイツは至る所でビール祭りが行われている為、週末はドイツ国民全員が酔っ払いと言っても
過言ではないだろう。
さて、シュツットガルト到着。H夫婦がお迎えに来てくれた。二人とも元気そう。
それから夕飯を食べに連れて行ってくれたお店がまた激うま!感動もの!ドイツバンザ~イ!アイラブユー!
レストランというか、実際の所お店ではないらしい。
一般の農家の人が収穫時期だけ開く食堂。だから看板もないし、外から見たら普通の家なのだ。
ただ竹ぼうきに紙テープみたいな物ををヒラヒラとくっ付けて道路に出しておく。これが目印。
だから地元の人でも知らない人が居るほどのレアな食堂なのだそうだ。
こういった食堂がこの時期各町に何件かオープンしている。しかも一般のレストランより安い!
詳しくは分からないが、税金免除だかららしい。
しかし、レストランの営業妨害にならないようにビールは出してはいけないそうだ。
だからアルコールはワインのみ。
オーダーは全てH夫婦におまかせ。いろんなソーセージや、南ドイツの伝統的な料理をいただいた。
私はマウルタッシェン Maultaschen が気に入った。(南ドイツ風ラビオリかな?)
ドイツ料理がこんなにも美味しいなんて知らなかった~!
やっぱり住んでる人に連れてってもらうレストランが一番!
特に南ドイツの料理は北と比べて美味しいんだとか。
たらふく食べて飲んで幸せな一日でありました。 2日目
も見る。
*ドイツ旅行お役立ちサイト*
ドイツ観光局 http://www.visit-germany.jp/
主要観光都市案内、イベント、交通についてなど日本語で見れる。
Germanwing http://www13.germanwings.com/
ドイツから主要ヨーロッパ都市への格安フライト。
面倒だから読みたくないって人は
H夫婦はチャリ好きだ。それも半端ないチャリ好きだ。
イギリスまでチャリで来てしまう程のチャリ好きだ。
Kimi もかなりのチャリ好きだがその3倍はチャリ好きなのだ。
3倍というのはKimiが2台、H夫婦は6台チャリを持っているからだ。
値段にしたら数十倍のチャリ好きのはずだ。
走った距離にしても数十倍のチャリ好きのはずだ。(もういいですか?)
さて、その6台の中のチャリを借りて4人でチャリチャリと有名なお城を見学に行った。
『 Ludwigsburg Castle 』 という大きくてゴージャスなお城。
ドイツの中でも最も大きなお城の一つなのだそう。
18の建物から成り、部屋数もなんと452もある。ガイド付きの案内でこの城を見てまわったが
1時間以上掛かった。
部屋の中は本当に豪華!ピカピカ、キラキラしていた。
中でも私が気に入ったのは壁や天井の絵。天使が飛んでいたり、低い天井を高く見せるだまし絵とか、
ヨーロッパだな~って感じがして良かった。(ちなみにイタリアの有名な画家が描いたそうだ。)
説明するより写真見て下さい!
このお城、庭もかなり広~い!
子供用のアトラクションがあったりして、ちょっとした遊園地みたい。
今回は広場でパンプキン祭りが行われていた。ハロウィンが近かったからね。
おやつにパンプキンケーキとパンプキンワインを飲んでゆったりとした時間を過ごし、
またチャリチャリとH夫婦のお家に帰宅。
今日の夕飯は今朝、朝市で買ってきた新鮮な野菜と各種ソーセージ、ハム。
これまた激うまでした。特に生ソーセージがお気に入り!
そのままでも美味しいし、パンに塗っても美味しい!
ビールもワインもすすむ、すすむ。ニューバインの赤もこれまた美味しかった~!
そうそう、この日のお昼に食べたものがおもしろかった。
しめさばが挟んであるサンドウィッチ。ドイツでは一般的なサンドウィッチらしいけど、
私は醤油で食べたかった。 3日目
も見る。
面倒だから読みたくないって人は
今回の旅行のメインテーマであるワイン&ビール祭り(October fest )に行くぞ~!
朝から飲むのは気が引けたので、とりあえず朝市へ。
昨日食べたソーセージを買って帰るために街に出た。もちろんチャリ!
肉屋さんは大きなトラックで来ていて、荷台が売り場になっている。
ガラスケースの中には生肉やハムやソーセージが並んでる。どれもおいしそう。
お目当てのドライソーセージは半生状態で天井にずら~とぶら下がっている。
全部同じに見えるが実はそうではない。
右から順に古いというように、全て乾燥状態が違うそうだ。
みんな自分の好きな古さのソーセージを選んで買ってゆく。
ドイツ語を話すH夫婦の助けを借りて私は比較的新しい、柔らかいのを選んで買った。
(ちなみに駅では英語が通じるが、お店ではまったく通じなかった。)
さてそろそろお昼。まずはワイン祭りに行った。
大きなワイン祭りは9月に終わってしまっていたので規模はあまり大きくなかった。
テントの中に10件位のお店が露天を出して、ドイツ料理とワインを飲ませる。
私たちはまたもやおいしいニューバインとツヴィーベルクーヘン(Zwiebelkuchen)という
ベーコンと玉ねぎのオムレツみたいな物を食べた。
数種類のドイツ赤ワインも試してみたが、こちらはどうもいただけなかった。
白は有名なドイツ。でも赤はやっぱりだめなようだ。どうも水っぽいのだ。
ドイツ人でさえディナーに招待されてワインを持って行く時はイタリア、
フランスワインを持っていくらしい。
ワイン好きな私、期待はしていなかったがやっぱりちょっと残念だった。
ランチの後のデザート!
近くのアイスクリーム(ジェラード)屋さんに立ち寄る。
H夫婦の話によると、ドイツ人はアイスクリームが大好き!
どんなに寒くてもアイスクリームを食べるらしい。
どこにでも美味しいアイスクリーム屋があるそうだ。
ドイツのアイスクリームはイタリアのジェラードと似ていた。さっぱりとしておいしい。
特にキルシュ(チェリー)味がおすすめ!
(ドイツにはチェリー味の食べ物が非常に多い。チェリー好きの私たちにはたまらない国だ。)
さて次はメインのビール祭り会場へ。
シュツットガルトのビール祭りは有名なんだそう。かなりの規模らしい。
行ってビックリ!予想以上に半端なく大きい!
公園にはばかでっかいテントが5つ位あり、広場には所狭しと露天が並び、移動遊園地が来ている。
人の数もものすごい!
もしイギリスでこれだけの人が飲んだくれて酔っ払っらう様な祭りが開かれたら、
大乱闘のあげく確実に死人もでるだろう。
そうか!だからビールが有名なイギリスでも大規模なビール祭りはやらないんだ!(ひとり納得。。。)
ここで主なドイツビールについて少し。
* ピルス(Pils) 泡が細かく黄金色、ホップがピリリときいた上品な味が特徴。
* ヘレス( Helles )ミュンヘン地方のビール。淡色で軽い味わい。
* ドゥンケルス(Dunkles) コクの深さが身上の黒ビール。アルコール度も高い
* アルトビア(Altbier )デュッセルドルフ産の上面醗酵ビール。赤褐色でややホップのきいた味
* ケルシュ( Koelsch) ケルン地方のビール。上面醗酵。黄色い淡色であっさりとしている。
* ベルリーナーヴァイセ(Berliner Weisse) ベルリンのビール。酸味が特徴で甘いシロップを加えて飲む。
* ヴァイツェンビア(Weizenbier)小麦から作られているビールで泡が多いのが特徴。さらっとしていて清涼。
今回私たちが飲んだのはピルス、ケルシュ、ヴァイツェンビア。
もともと私はビール党ではないのでよく分からないが、イギリスのエールやビターとは全然違うのは分かった。
あえて言うとヴァイツェンビアは日本のビールに似てるかな~。結構さっぱりしていた。
おいしいドイツ料理の邪魔をしない味という感じですかね~?
結局でっかいテントをはしごして、私は計2.5リットル、Kimi は3.5リットルのドイツビアを飲んだ。
その時食べた シュヴァイネハクセ (Schweinehaxe)豚のすね肉の骨付きグリルが美味しかった!
まるでギャートルズに出てくるマンモスの肉みたいな感じで、見た目もおもしろい。(写真参照)
この後が失敗!
朝からこんだけ飲んで食べたにもかかわらず、ローラーコースター3種、ゴーカートに乗って、
その上逆バンジージャンプに挑戦してしまった!
みなさん、くれぐれも飲みすぎ食べ過ぎの時はバンジージャンプは止めましょう!
その後はご想像通り悲惨でした。。。(泣)
ご迷惑をおかけしたH夫婦へ、ごめんなさい。。。 最終日 も見る。
面倒だから読みたくないって人は
前日の後遺症でまだ乗り物酔い状態の最終日。当分遊園地は行かなくてもいいです。
『 Kloster maulbronn 』に連れて行ってもらった。
古い修道院のある小さな街で、ユネスコ世界遺産に指定されている。
中世のまま時が止まった様な街。自分もtransportしてしまった感覚になる。
かわいい家の玄関先の壁にはブドウのツルが這っていて、最後の実が生っている。
ちょっと摘んでみたりする。
おいおい、人の家に生ってる果物を摘み食いしてもいいのか?
合法です!お腹を空かせた旅人がちょこっと摘むのはOKなんだそうですよ。
街を散策した後ケーキ屋に立ち寄る。急に現代へ戻る。
イギリスではおいしいケーキは食べられない。ケーキ屋自体を見かけない。
今回の旅で絶対に外せない目的達成の瞬間である。
ショーケースの中には色とりどりのケーキたち。(今思い出すだけでよだれが。。。)
全種類食べたい!
でも残念ながら前日の後遺症で胃の調子も良くない。
4人で1つずつ選んで少しずつ味見をすることに。
あぁ~~~~~~~~~~~、至福の時~~~~~。
おっと、今完全にいっちゃってました。
その後、H夫婦にシュツットガルトの駅まで見送ってもらい、一路ケルンを目指す。
3時間位電車にゆられ、ケルン到着。
ケルン大聖堂を見学する。
非常に大きい!すばらしい彫刻。全長95m。見上げすぎて首が疲れた~。
ステンドグラスが好きな私は大聖堂に行くといつも見入ってしまうのだ。あー首が疲れた~。
そろそろ、空港に向かわねば。
ということで、最後に立ち食いスタンドでソーセージドックをかぶりつくKimi。
ほんとソーセージ好きよね。
以上が今回のドイツ旅行。
よく食べ、よく飲み、よく遊んだ!全てH夫婦のすばらしいガイドのおかげです。
ありがとうございました!
ドイツの人たちも意外と親切でびっくり。ドイツ語で一生懸命話しかけてくれてありがと~!
全然分からなかったぞ~!
とにかくドイツ満喫の旅でございました。