PIECE OF PEACE

PIECE OF PEACE

視線の先に



あの頃の私たちには行く場所がなくて

涙を流す場所さえなかったね

石垣にはりついて離れない
視線の先に


この冷たさを自分の中に埋めたいって

そうあの子は言ってたっけ

私たちはよくハーモニーを奏でてたけど

視線の先にあるあの人に届いてたのかな

走って

走って

どんなにどろまみれになっても

帰る場所は結局乏しい光の小屋だよ

でもね

そんな場所にも優しさがこもってるってね

どんなに突き放されても

どんなに抵抗しても

ここしかないんだよ

親がくれた百円玉にぬくもりがのこってる

こんな乏しい光の中にも優しさがあるってね

視線の先にあるもの

両手をひろげ

迎えてくれる場所

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