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数へ日も 今日や極(は)つらむ あらたしき 年人みなに やさしくもあれ (偐家持) 今日で2009年もおしまい。 明日から2010年。新しい年です。 今年1年お世話になった方々、 有難うございました。 そして、本ブログをご愛読戴きました皆さま、 有難うございました。 どうぞ、皆さま、よいお正月をお迎え下さいませ。 新しい年が皆さまによい年でありますように。 来年も偐万葉田舎家持歌集をご愛顧のほど よろしくお願い申し上げます。 2009年大晦日 けん家持
2009.12.31
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偐万葉・松風篇(その6) 本日は、偐万葉・松風篇であります。松風氏の素晴らしい水彩画とともに、偐家持の戯れ歌もお楽しみ戴ければ幸いであります。 偐家持が松風朝臣麻呂に贈りて詠める歌22首冬立つや 龍田の姫も 迷ふらし 行きつ戻りつ 鶴見の岡辺 (もみぢ姫) 大池の つめに家あらば ま悲しく ひとり行く児に 宿貸さましを (鶴見虫麻呂)鶴見風 いたくな吹きそ もみつ葉の 散りやのこせる ゆりの樹あれば 鶴見野の 黄葉(もみ)たふ道や ま愛(がな)しく 今日かもひとり 君が行くらむ鶴見野も 山茶花(さざんか)梅雨(つゆ)と なるやらむ ポプラのほつ枝 暗き雲あり 咲きのこる 青き朝顔 ニシキギの もみつ鶴見野 そこに妹がも (鶴見野虫麻呂)ニシキギの もみたふ道に 妹行かば 青くや咲かむ 朝顔の花 うち日さす 秋のみ園の もみつ日に 母とも思(も)ひし 人は逝きたり大池の 鴎(かまめ)にあらね オヤジらは 飛び立ちかねて 餌(えさ)まくらむか もみつ葉の 道は妹とし 銀輪を 駆けてぞなほし たぐひて行かむ ほらほらと 詩人が骨を 見せている 緑の門の 先に雪山 (幻想交響曲) もみたへる メタセコイアに 昇る日の ここだ照りたる 朝のすがしき うちそろひ 青衣(あをぎぬ)着てや 童(わらは)らも 蹴鞠するかや 黄葉(もみぢ)が原に (ガンバ万葉)白鳥(しらとり)の 舞ひや降りたる 白たへの 布巻きつける 鶴見のかへで 冬されば 白き妖精 腕広げ 吾に笑むらし プラタナスの木妖精の 森となせるや まつ風の 筆にぞ遊べ プラタナスの木古寺(ふるでら)の 庭にぞ咲ける あはだちさう ともにぞ枯れて 秋の風吹く ひたすらに 来しや我妹(わぎも)の この道に しましやすめと 夕風吹けり森深く ナンキンハゼの 白き実の 灯をやともしぬ 冬のま近き うすべにの 薔薇の花かも 朝寒の 風の庭にも なほしぞ咲けりブルガリの 古(ふ)りにし門に 朝日射し 在りにし日々の 思ひぞ立ちぬ 大池は 人目もかれて 水鳥の 集(すだ)ける冬の 景色なりけり<参考> 松風氏のブログ入口-コチラ 偐万葉・松風篇 <その1><その2><その3><その4><その5>(注)掲載の絵画は全て松風氏のブログからの転載です。<追記・注>一部の写真にが横倒しの歪んだ画像になっているものがあったので、2020年11月13日これを復元修正しました。●過去記事の写真が歪んでいたりすること 2020.10.12.
2009.12.28
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Merry Xmas 皆さん、いいクリスマスをお過ごしでしたでしょうか。 小生は今夕、今年最後の謡曲の稽古でありました。稽古の後、先生と弟子のBさんと小生の3人で忘年会。先生が予約して置いて下さった、ル・ジャルダン(Le Jardin)という店で、ゴスペルを聴きながらの忘年会ディナーでありました。まあ、男3人という色気のないディナーでありましたが(笑)。 (アプローチはいづこも同じイルミネーションでありますな。) 元紡績工場であったらしいが、煉瓦造りの建物を改装してレストランになっていて、建物に入ると左が中国料理レストラン、右がフランス料理(?)レストランになっている。 (写真はどれも酔った訳でもないのにピンボケです。<笑>) (ゴスペルを歌っていた女性歌手) ゴスペル歌手は萱原有香理さん。
2009.12.25
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本日は難波に出て、友人のK氏とT氏と3人で忘年会。 お二人共小生よりはかなり若く、一国一城の主として頑張って居られ、世捨人偐家持とは違ってバリバリの現役である。 久しぶりに熱いビジネス世界の意気に触れて、小生も「あわい」の世界から現実の世界に少し立ち戻った気分にもなりましたが、まあ、それは気分に過ぎぬものにて、偐家持にはもはや似合わぬ世界であることには変わりありませぬ。 しかし、熱い男というのはいい。それぞれのその熱き思いを実現して欲しいものと、この若き友人達への心からなるエールを胸の内で送ってもいたのでありました(笑)。 さて、本ブログへのアクセス件数も55555件を超えました。この5並びのアクセスとなった方は下記の通りです。本ブログへのコメントをお寄せ戴いている「木の花桜さん」は一番違いの「前後賞」でありました(笑、残念)。いずれにせよ、多数のご訪問、皆さまに心より感謝申し上げます。555562009-12-21 21:33:06*.e-mobile.ne.jp 555552009-12-21 21:16:0274.125.*.* 555542009-12-21 21:07:18木の花桜さん 本日は、かかる次第にて、関係する写真がないので、以前撮影した写真でもアップして置きます。
2009.12.22
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第50回智麻呂絵画展 本日は第50回智麻呂絵画展であります。今年最後の智麻呂絵画展となります。この一年のご愛顧、ご来場、心より感謝申し上げますと共に、来たるべき新しい年も皆さまにとってより良き年でありますことをお祈り申し上げます。 絵 師 智麻呂 偐家持美術館館長 偐家持 (下仁田葱) (いい夫婦の日のお菓子) 偐家持は、智麻呂邸をお訪ねする際、時々、茶菓子を買って持ってゆくのだが、この日(11月22日)は「いい夫婦の日」ということで、千鳥屋さんの店先に「いい夫婦のお菓子」として、上のお菓子が並べられていた。これは智麻呂ご夫妻にお持ちしなくてはなるまいと、買い求めて持参したら、絵になっていました(笑)。 (明日香風) 若草読書会明日香小旅行の折の風景の絵です。 歌集「若草歌壇明日香2009秋篇」の挿絵として描いて戴いたものです。 (注)「若草歌壇明日香2009秋篇」はネット図書館「河内温泉大学図書館」に アクセスして見ることができます。采女の 袖吹き返す 明日香風 都を遠み いたづらに吹く (志貴皇子 巻1-51)明日香河 川淀さらず 立つ霧の 思ひ過ぐべき 恋にあらなくに (山部赤人 巻3-325) (銀杏の木 <左>下書き<右>完成画) 智麻呂邸の前にある銀杏の木です。下書きと完成画の両方を掲載しました。この木、絵が完成した翌日には前夜の強風で葉が全て散ってしまったとのことで、智麻呂画は、はからずもこの銀杏の木の黄葉の最後の姿を留めたことになったという次第。黄葉(もみぢば)の 散りや尽きたる 朝銀杏(あさいてふ) 黄金(こがね)に燃えて 昨日(きそ)はありしに (偐家持) (姫芙蓉) (珈琲)(CM?イノダコーヒー) これは、偐山頭火氏のお土産。京都のイノダのコーヒーです。 偐家持は煙草に珈琲ですが、偐山頭火氏は酒に焼アマゴの筈。イノダのコーヒーだけは別のようですな。 (サンタ) これは、和郎女さんの作品を写生されたものです。原作品はいずれ「和郎女作品展」という形で、別途本ブログでも、ご紹介できるだろうと思います。 (ワイン) これは、偐家持の書斎にながらく眠っていたワインにて、先日お持ちしたら、やはり絵になっていました。 (山茶花) この山茶花はご近所の奥様が絵の題材にと、智麻呂さんにお持ち下さったものだそうな。恒郎女様曰く、「美しい奥様なので、いつになく智麻呂さんも絵に力が入っていたようです(笑)。」 (江戸姉様しぼり) これは、千代紙で製作されている、リチ女さんの作品の写生です。 <参考>過去の智麻呂絵画展は下記をクリックしてご覧下さい。第44回以前の 入口は第45回のページの末尾に表示しています。 第49回 第48回 第47回 第46回 第45回
2009.12.20
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偐万葉・真澄篇(その4) 本日は偐万葉シリーズ、真澄篇(その4)であります。真澄さんの美人画と偐家持の戯れ歌の競演でありますが、真澄画ファンの方からはイメージを損なうとのクレームも付きかねない処でありますが、小生なりの解釈ということで、どうぞお許し賜わりますように(笑)。 偐家持が真澄郎女に贈りて詠める歌20首熟れたるも 青きもよかり プチトマト ちひさきものは みなうつくしき (プチヤカモチ) ショパンなら 仔犬のワルツ 真希姫は 仔犬と遊ぶ ポルカなりけり (乗ってきたワン)朝雲の 流れゆくらし 兜率天 弥勒のみ手に もみぢ散らなむ 青き海 渡り吹き来る 風待ちて 薔薇の花かも 桃色に咲く青き日の 光は時に 辛(から)くとも 待つらむ人と 手をや結ばむ 夕づけば 潮満ち来らむ 血沼(ちぬ)の海 菟原処女(うなひをとめ)の 空焼くらしも (注)血沼の海は大阪湾の古称です。河楊(かはやぎ)の 連理の枝も 別れては うな坂隔(へな)り 逢ふすべもなき ちかひてし 言の固くは 天地(あめつち)の 尽きなむ日にぞ またもや逢はめ山清み 水は真澄に さやの風 吹きや渡れる 道尋ねまし 振り向けば 風は秋色 恋の色 知らずやいつし 吾(あ)の染まりけるはなみずき 赤き実てんてん もみつ葉散れば 蝶の群れ 白く舞ひ来る 春をや待たむ (注)この歌は577577の旋頭歌形式です。 八千種(やちぐさ)の 色は移ろふ 常磐(ときは)なる 黒一色で 我は描(えが)かな (注)この歌は本家の大伴家持の歌と上3句はほぼ同じです。つまり、パクリで す。偐家持たるの由縁であります。 今はもや 船は離(さか)りぬ 浦風の 呼べど帰らぬ 日々のごと吹く夕照を 連れ帰り来よ 浜つ風 待つや少女(をとめ)の 髪も染めてむ日の本の やまとをみなは みななべて 太陽なりき みな美しき (百方美人の偐家持) 地車の 鉦や太鼓の 乱れ打ち やまとをみなも 舞ひや乱れむ (乱家持)あたたかき 光の粒子 降り来れば ここだ遊べる さをとめもがも (幻家持) ガルダもや 光らぬものは 日の本の 烏天狗と なりて闇飛ぶ (京都四条烏丸) (注)ガルダ(ガルーダ)はインドの神話に出て来る不死鳥ですが、日本の烏天 狗はガルダから来ているという説があるようです。暗き夜の 明けやゆくらむ 神のみ子 いざや言祝(ことほ)げ 生(あ)れましし日ぞ ほつれ髪 はらり流し目 唐草の 粋な絞りの 姉御なりける (ちゃきちゃきの郎女)<参考> 真澄さんのブログ入口ーーコチラ 偐万葉ー真澄篇(その1) 偐万葉ー真澄篇(その2) 偐万葉ー真澄篇(その3)
2009.12.17
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昨日、甲斐の国から、とて山登りでもしているのか、友人の蝶麻呂氏より携帯メールで富士山の写真が送られて来ました。 (富士山) 富士山と言えば、山部赤人のこの歌ですな。 山部宿禰赤人( やまべのすくねあかひと)、不盡山を望める歌一首並びに短歌 (巻3-317、318)天地の 分(わか)れし時ゆ 神さびて 高く貴き 駿河なる 布士(ふじ)の高嶺(ね)を 天の原 ふり放(さ)け見れば 渡る日の 影も隠(かく)らひ 照る月の 光も見えず 白雲も い行きはばかり 時じくぞ 雪は降りける 語り継(つ)ぎ 言ひ継(つ)ぎ行かむ 不盡(ふじ)の高嶺(ね)は 反歌田兒の浦ゆ うち出でて見れば 真白(ましろ)にぞ 不盡(ふじ)の高嶺に 雪はふりける まあ、上の写真は山梨県側から見た富士山ですから、静岡県側から見ている赤人さんとは異なる姿ではありますので・・。 河口湖 うち出でて見れば 真白にぞ 富士の高嶺に 雲ぞたなびく (湖部白人)でありますかな。
2009.12.13
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本日は囲碁をしに出掛けて来ました。と言っても、いつもの会社OBの「囲碁の会」のそれではありません。大学の法学部同窓会の中の囲碁同好会である。先日(4日)の同窓会幹事会の忘年会の席で誘われたので、参加してみることにしたものです。 今日は小生を入れて7名の参加。その内の4氏と各1局お手合わせ願ったが、初戦、2局目と勝って、「囲碁の会」での9連勝と合わせ11連勝となったが、3局目はこの同好会の会長氏にて小生なんかとは格段に力の違う実力者。大敗。連勝はここにストップいたしました。その後、小生とほぼ同じ位の力量と思われるS氏と打って勝たせて戴いたので、本日の戦績は3勝1敗でありました。 碁の話はさて置き、本日も自転車で出掛けましたので、その道すがらの写真などをご紹介申し上げることと致しましょう。 (大阪地方裁判所・大阪高等裁判所) 会場は、この裁判所のすぐ近くにある。自転車で自宅から1時間20分位である。午後1時からであったが、昨夜友人のT氏から電話があって、相談したいことがあると言うので、11時に裁判所近くの喫茶店で待ち合わせることとした。 そんな訳で余裕を見て9時15分に自宅を自転車で出発。銀輪散歩も兼ねてのもの故、少し早目の出発である。それでも約束の11時には十分間に合い、10時55分に喫茶店に到着であった。 (大川に巨大なアヒルさん) 大川沿いの公園の道を走っていると、大きな「ひよこ」ならぬアヒルが川にいたので、少し近寄って、写真に撮った。何ともユーモラスである。何でもオランダ製で、このアヒル君、世界を飛び回っているらしい。渡り鳥ですな。 もう一つ可愛らしいものを。 中之島公園で今日から開催される、光のナントカというイベントのマスコットのようである。こういうものにカメラを向けるのは、いつも何か照れくさいのである(笑)。 中之島公園にはそこかしこで絵を描く人の姿が・・。松風さんが「後から覗かれるのは余り気持のいいものではない。」と仰っていたことを思い出し、近寄って絵を覗くのは止めにして、その後ろ姿などを撮影させて戴いた。人物が誰と分らぬから、アップしても問題ないでしょう。 (街角の絵師たち) (日本銀行大阪支店) 多くの方がこの日銀の建物を描いておられました。そこで、小生もパチリ一枚。 (天満の子守唄) よくは分らぬが赤ん坊をオンブした子守の少女像<写真の角度が悪く、背中の赤ん坊が写っていない。失敗。>があったので、近寄って見ると、子守唄の歌詞が刻されていた。(読み違えているかも知れぬが下のような歌詞であったかと・・) ねんねころころ 天満の市よ 大根揃へて舟に積む 舟に積んだらどこまでいきゃる 木津や難波の橋の下 橋の下には かもめがゐやる かもめとりたや 竹ほしや~
2009.12.12
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偐万葉・nanasugu篇(その2) 本日は朝から雨。という訳でもありませぬが、昨日に続き、偐万葉シリーズです。シンガポールご在住のnanasuguさんのブログに書き込みたる歌など、偐万葉・nanasugu篇の続編であります。 偐家持がnanasuguの郎女に贈りて詠める歌20首ヒンズーの 神もそれぞれ あるなれど 木になる芋を 好くはどの神 青き風 吹き渡りゆく 野辺見れば カコ姫ナナ姫 遊びてあるや (幻視の家持) (注)カコ姫は、横浜在住のブロガー「カコちゃん08」さんのことです。君が行き 日(け)長くなりぬ タイたづね 迎へか行かむ 待ちにか待たむ (偐磐媛)我が行きは 六日(むゆか)は過ぎじ タイで勝ち いそぎ帰らむ 家に在り待て (偐虫麻呂)エアコンの 故障対策 瞑想の ナノもウサギも 夢見なるらし (注)ナノ、ウサギは、nanasuguさんの飼っておられる、犬、猫の名前であ ります。 四万十の 風に吹かれて もの忘れ 児島に迷ひて 一夜遅れぬ (注)ここでの児島は、岡山県の児島ですが、万葉集では、大伴旅人が太宰府 の守を解かれて京へ帰る時に途中まで見送りに来た遊行女婦(うかれめ)の名は、児 島とありますので、これを掛けてみました。 ○追記(2009.12.14.)本日地下鉄の中で読んでいた本によると、この 時の上京は、太宰府の師兼任のまま大納言に任命されたことによるも のにて、任を解かれて、というのは小生の誤解。よく確かめもせずあ やふやな記憶だけで書いてしまったものです。訂正して置きます。墨田にも あらね真白き あぢさゐの 花は恩智の 花火といはむ (恩智川花火大会実行委員会)難波もや 暑くも溶けず アスファルト なればそちらの 暑きを見舞はむ呼ばれぬに まかりこしたる 青服の 男すべりて 今日も泡吹く 夏の日は 全て焼くとふ モルジブの などてイルカの 白くありける (そんなこと知るか) 思ひ出の 花にありけり 竜胆(りんだう)の 花にやさしき 面影立ちぬラマダンの 明けにけるかや さみどりの 菓子にも笑みの ハリラヤプアサ 玉兎(ぎょくと)らも 跳ねてあるらし 月人(つきひと)の 桂の枝の もみつ今宵は (注)玉兎は月のこと。古代中国では月には玉璧の兎が住んでいると考えられ ていた。 月人(つきひと)の 桂の枝の もみつ夜は 月餅(げっぺい)召すや ななすぐの姫 (注)月には桂の樹が生えていてそれが黄葉するから、月は黄色く輝くと考え られていました。月桂樹という言葉も、勝利者に月桂樹が授けられるの もこれに由来する。さくさくとと 霜踏みたしと 言ふ妹に シンガポールは 夏の雨降る帰らばや 大和島根の 霜踏みに ヒンズーの空 夏の雨なりふりむけば 金木犀の 香に染むや 風渡りゆく 大和し思ほゆ熱帯の 街にひととせ はや住めど 忘れやかねつ 金木犀の香 (シンガポールの郎女) やすらぎて ねなましものを さ夜ふけて へしゃげしまでの 車を見しか (ドンガシャン衛門) (注)百人一首の赤染衛門の歌のパロディです。問はれずも 思ひもあへず 詠ひなば 岩生(な)す苔の こけもこそする (偐広成) (注)万葉歌人、葛井広成の歌のパロディです。<参考> 偐万葉・nanasugu篇(その1) nanasuguさんのブログ入口は、コチラです。 この方のブログ、時々クイズの出題がありますので、 要注意です(笑)。 小生正解したためしありませぬ。 <注>写真は全てnanasuguさんのブログからの転載です。
2009.12.11
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偐万葉・木の花桜篇 本日は、偐万葉・木の花桜篇であります。「木の花桜」さんは、今年の9月頃から本ブログにご訪問戴くようになり、10月28日からお気に入りに登録戴くなど、本歌集をご愛顧下さっている方であります。小生も彼女のブログに訪問させて戴くようになり、例によって書き込んだ「和歌もどき」も20首となりましたので、この辺で偐万葉シリーズにアップさせて戴くことと致します。(木の花桜さんのブログ入口は、コチラです。) 偐家持が木花桜姫(このはなさくらひめ)に贈りて詠める歌20首小百合花 今咲くごとく 後(ゆり)にもや 逢はむとぞ思(も)ふ 今ならずとも 山帽子 まだ幼けど 赤き実の 明日はならむと 我が庭にあり散りのこる もみぢ葉寒き 横しぐれ いづち宿りと ゆく人われも ジギタリス 愛(は)しきをとめの 笑みと咲く うすむらさきの 朝風ならむタンポポも すみれの花も それぞれの 秋にしあれば それぞれに咲け 岡山の 田鶴(たづ)鳴き騒ぐ 人見れば 出してくれろと たづ鳴き騒ぐ (後楽亭鶴瓶)後楽園 年明けぬれば 檻を無み 家居を越えて 田鶴(たづ)鳴き遊ぶ (岡山ローカルニュース)白き息 吐きて道ゆく 人のあり 冬立つ朝の 近づくらしもヤカモチの 差し渡しける きざはしは 吉備と会津を 結びけるかや愛(は)しき笑み ひとつこぼれて 我が庭に すみれの花は 真白にぞ咲く 山茶花や 菜種の梅雨も あらばこそ すみれ桜の 春もや来(く)らむ見渡せば ダムも道路も なかりけり 霞が関の 秋の夕暮れ (事業仕分けの定家)来ぬ人は 松帆の浦に 湯(ゆ)鰻(うなぎ)を 焼いて藻塩で 食ひて忘れむ (偐定家) 朝寒の 霜の月なる ほうき草 ゆらぐことなし 太(ふと)みてあれば 池どぼん チエは暴走 する堺(さかひ) テツ踏ますまいと 車買ふなり (ヒラメの証言) 返歌 愛したは テツちゃんだけと 言うさかひ 次の世なれど あひたしとぞ思(も)ふ (木花桜姫) 朝霧(き)らふ 道に薄日の さしもあり 一茶して見む 黄葉(もみぢば)もがもサフランの 花は咲くらん 一心不乱 うすきむらさき いのちの愛(を)しき 我が屋戸の 軒のしだ草 生ひたれば 物忘れ草 繁くぞ生へり (偐家持こと茗荷麻呂)大雪(たいせつ)も 人工雪の 苗場なる ざらめの雪の 道はかなしき (苗場の雪うさぎ)百歳は はなから無理と 白菜の 漬物食ひつ 大雪(たいせつ)も過ぐ (茶漬けの家持) (注)掲載の写真は全て木の花桜さんのブログからの転載であります。
2009.12.10
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本日は囲碁の会で梅田まで。 と言っても今回は電車ではなく、自転車で行くこととしました。 天気もよし。大阪城公園を散策したり、銀輪散歩を楽しみながらの楽しい道程となりました。 中央大通り沿いの、とある店に入って昼食をとりましたが、この店のご主人(馴染み客はマスターと呼んでましたが、小生よりは16歳も若い)とお話をしていての愉快な発見は、彼の住まいが小生の自宅とそう遠くない処にあるということに加えて、出身の小学校も同じであったということでありました。おまけに、中学校では囲碁部に入っていたというから、これも面白い。 昼食後は大阪城公園をひと巡りし、大阪の天神祭でお馴染の大阪天満宮に立ち寄り、落語の常設館、天満天神繁盛亭の前を通って、国道2号線に出て、囲碁の会場、梅田スカイビルには午後1時26分に到着。 ビルの中庭「ワンダー・スクウェア」で、この時期やっている「ドイツ・クリスマス・マーケット」の屋台店に立ち寄り、覚束ない日本語の(ドイツ人?)オジサンから、キャラメルをまぶして炒ったアーモンドを1袋(1100円)を買って、9階の部屋へ。 既に対局が始まって居り、A氏、F氏、M氏、Ar氏らが打って居られました。H氏が余って観戦して居られたので、先ずH氏と1局打ち、続いてA氏と2局、打ちました。いずれも小生の勝ちで3連勝。前回、前々回と合わせて、これで9連勝で、頗る好調であります(笑)。 (大阪城公園の銀杏)(大阪城公園は銀杏の黄葉が美しい。) ここまで来れば、大阪城の天守閣にも挨拶してゆくべきだろうと、京橋口から城内へと「攻め入る」(笑)ことにする。(大阪城)(ハゼの木も美しく紅葉して・・)(「みどりのリズム」作者は清水多嘉示氏) 午後1時近くになったので、大阪城とお別れして、梅田へと銀輪を走らせる。(大阪天満宮) この写真を撮っていたら、すぐ傍で、若い女性が一人、デジカメで自分をこの天満宮の碑石を背景に撮ろうと四苦八苦している様子。 「撮ってあげようか?」と優しく声をかける。 言葉から、彼女は関東方面からの旅行者であったかも知れないが、女性に余計なことを尋ねては、下心ありと勘繰られかねないので、笑顔だけを交わしてバイバイであります(笑)。 天満宮を出ると直ぐの処にあるのが、天満天神繁盛亭である。常時落語が楽しめるのであるが、小生は未だ入ったことがない。(天満天神繁盛亭) もう、いい時間になっているので、会場の梅田スカイビルへ急ぐ。(梅田スカイビル)
2009.12.09
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本日は銀輪散歩にて目にとまったもの脈絡もなく紹介です。 (墓参の道) 我が家の墓は山裾の高みにある墓地の一角にある。この楠の大木が墓参する人を迎えてくれる。墓参りを済ませて、振り返ると裏山は美しく黄葉していました。 (裏山の黄葉) (つる草の黄葉) 墓参を終えて、銀輪散歩をしていると、こんな家がありました。白昼三人のサンタクロースが窓から家に侵入しようとしていました。プレゼントを入れた袋を持っていないのが怪しい? (サンタクロース) (ノキシノブ)わが屋戸の 軒のしだ草 生(お)ひたれど 恋忘草(こひわすれぐさ) 見るに生(お)ひなく (巻11-2475 柿本人麻呂歌集)(わが家の軒のしだ草<ノキシノブ>は生えたけれど、恋忘れの草は、見ていても一向に生えてこないことだ)
2009.12.07
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第49回智麻呂絵画展 昨日、智麻呂邸訪問。新作を仕入れてまいりました。今回は智麻呂さんの奥様、恒郎女さまの絵も初登場であります。どうぞ、皆さまお楽しみ下さいませ。 (カラスウリ) 左が智麻呂氏の作品。右が恒郎女さまの作品です。 このカラスウリは明日香サイクリングの途中、束明神古墳へ行く道の辺にて、小万知さんが発見、草生い茂る斜面をよじ登って採取されたものであります。偐家持もちょっとだけお手伝い致しましたが(笑)。玉章(たまづさ)の 熟れゆく赤き 実のふたつ たぐひて秋の 妹と来(こ)し道 (偐家持) (注)たまづさ<玉章、玉梓> カラスウリは、別名たまずさ(旧仮名使い「たまづさ」)。 上の絵ではふたつどころか沢山生っていますが、和歌にするには、ふ たつがいいですな(笑)。 玉章は、手紙、消息の意。 玉章(玉梓)の使いは、和歌などの男女の間の恋文を届ける家人の使 いのこと。 (金柑) この金柑は、与楽鑵子塚古墳の前で出会ったおばあちゃんが採ってもいいと仰ったとかで、小万知さんが一枝摘まれたもので、これも明日香旅行絡みでありますな。 (明日香の花たち、明日香の柿も) 11月も末近くというに、明日香の野道には、コスモスに混じって、そこかしこに、タンポポ、スミレ、ホトケノザ、アザミなどが咲きこぼれていました。宿の祝戸荘のアプローチ道路にはヒマラヤ桜が今を盛りと咲いていました。ドウダンツツジの紅葉と並んで咲いている桜というのも妙な光景ではありました。地球温暖化は俳句の季語も空洞化してしまうもののようでありますな。 (山茶花) (白百合) (葱) 葱白く 洗ひたてたる 寒さかな (松尾芭蕉) (ラン1) (ラン2)
2009.12.06
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