偐万葉・真澄篇(その4)
本日は偐万葉シリーズ、真澄篇(その4)であります。真澄さんの美人画と偐家持の戯れ歌の競演でありますが、真澄画ファンの方からはイメージを損なうとのクレームも付きかねない処でありますが、小生なりの解釈ということで、どうぞお許し賜わりますように(笑)。
偐家持が真澄郎女に贈りて詠める歌20首
熟れたるも 青きもよかり プチトマト
ちひさきものは みなうつくしき (プチヤカモチ)
ショパンなら 仔犬のワルツ 真希姫は
仔犬と遊ぶ ポルカなりけり (乗ってきたワン)
朝雲の 流れゆくらし 兜率天 弥勒のみ手に もみぢ散らなむ
青き海 渡り吹き来る 風待ちて 薔薇の花かも 桃色に咲く
青き日の 光は時に 辛 くとも 待つらむ人と 手をや結ばむ
夕づけば 潮満ち来らむ
血沼
の海
菟原処女
の 空焼くらしも
(注)血沼の海は大阪湾の古称です。
河楊 の 連理の枝も 別れては うな坂 隔 り 逢ふすべもなき
ちかひてし 言の固くは
天地
の
尽きなむ日にぞ またもや逢はめ
山清み 水は真澄に さやの風 吹きや渡れる 道尋ねまし
振り向けば 風は秋色 恋の色
知らずやいつし
吾
の染まりける
はなみずき 赤き実てんてん もみつ葉散れば
蝶の群れ 白く舞ひ来る 春をや待たむ
(注)この歌は577577の旋頭歌形式です。
八千種
の 色は移ろふ
常磐
なる 黒一色で 我は
描
かな
(注)この歌は本家の大伴家持の歌と上3句はほぼ同じです。つまり、パクリで
す。偐家持たるの由縁であります。
今はもや 船は 離 り ぬ 浦風の 呼べど帰らぬ 日々のごと吹く
夕照を 連れ帰り来よ 浜つ風 待つや 少女 の 髪も染めてむ
日の本の やまとをみなは みななべて
太陽なりき みな美しき (百方美人の偐家持)
地車の 鉦や太鼓の 乱れ打ち
やまとをみなも 舞ひや乱れむ (乱家持)
あたたかき 光の粒子 降り来れば
ここだ遊べる さをとめもがも (幻家持)
ガルダもや 光らぬものは 日の本の
烏天狗と なりて闇飛ぶ (京都四条烏丸)
(注)ガルダ(ガルーダ)はインドの神話に出て来る不死鳥ですが、日本の烏天
狗はガルダから来ているという説があるようです。
暗き夜の 明けやゆくらむ 神のみ子
いざや
言祝
げ
生
れましし日ぞ
ほつれ髪 はらり流し目 唐草の
粋な絞りの 姉御なりける (ちゃきちゃきの郎女)
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