偐万葉・真澄篇(その5)
本日は偐万葉・真澄篇(その5)です。その何とも不思議な魅力に誘われて、真澄さんのブログの絵に添えさせて戴いた和歌もその後22首となりましたので、この辺で纏めることとします。これで真澄篇の歌は通算110首となります(数だけは百人一首を超えましたね・笑)。
コチラ
。
これまでの「偐万葉・真澄篇」その (1)
・ (2)
・ (3)
・ (4)
偐家持が真澄郎女に贈りて詠める歌22首
今さらに 何か思はむ 吾が恋は
佐保の桜と 共にぞ散りぬ (偐笠郎女)
あしひきの 山のしずくに ずぶ濡れの
大津手玉の をとめの媚か (
媚郎女
)
煩悩も 尻からげてや 逃げにけり
有無を言はさぬ 鐘つくをとめ (除夜の鐘つく女)
憂し<丑>ことも 今は忘れむと 思へども
背中の
女
いささか重い (ぼやきのトラさん)
寅年の 戸はギ―っと開き 真澄姫
雑煮は要らぬ パンにギー塗る (庭の中のギー)
描き初めは 思ふがままに くれなゐも
ほとばしりける をとめなるらし (奔放初公開)
香具山に かかれる月の 色冴えて
笛も真澄みの 音にしあれり
夕月の ほのかに淡し 初春の 野に白鷺は 飛び立ちにけり
花の色 移ろふものに ありてこそ 身の盛りなる
娘子
の
愛
しき
さざんかの さんざか咲いて 北風の
曲がり小道も いささかぬくし (
垣根曲麻呂
)
蜜柑色 したる光の 匂ひ立つ
日女
にありけり 大和をみなは
森深く 芽吹きの春の 音のして ほつ枝ゆ淡き 光の降り来
ヴィオロンの 天津み神の
楽
の
音
の 色は茜に 春の夕暮
雪化粧 ほのかにあるの よかりきも
過ぎてはひとの
泥
みなりけり
石の道 たどり聴かまし ブズーキの
音
のうら悲し 海の青さよ
寄す波も 砕け花とや 咲くならむ 浮かれ太鼓ぞ 遊べやをとめ
亜麻色の 髪の
少女
の 語らへば 吹きても来らし 春の風はも
いざ行かな
有為
の彼方の 山川の
さやけき見つつ ひともやわれも
古
への ことも悲しき ちゅらうみの
三味
の
音
青き 風となるらむ
蝋梅の 香りほのかに 春されば 手折り 吾妹 の 插頭 とやせむ
槻の木の 下なる誓ひ 言の葉に
出さず
阿吽
の 形なりけり (偐以心伝心)
花の名は 何とは知らね
我妹子
の
如く咲きたり 愛妻の日に (恐妻家持)
(注)掲載の絵画は全て真澄さんのブログからの転載です。
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