第64回智麻呂絵画展
智麻呂絵画ファンの皆さま。お待たせいたしました。本日は第64回智麻呂絵画展であります。最新作やいづこからか発見された古い絵など織り交ぜての絵画展であります。どうぞごゆるりと智麻呂ワールドにお遊び下さいませ。
(タジン鍋1)
(タジン鍋2)
モロッコの鍋料理をタジンと言うそうですが、転じてその鍋のこともタジン鍋と呼ぶようになったとか。奇妙な形の鍋である。恒郎女様は野菜などがとても美味しくたけるとしてご愛用されているそうな。お嬢様からのプレゼントだとか。小生、帰宅してこの絵を示しつつ、これはタジン鍋と言って、と受け売りを始めたら、家人が我が家にもあるという。男子厨房に入らず、のヤカモチではあるが、我が家の日常の会話不足が如実に露呈された瞬間でもありました(笑)。
(ツユクサ)
トンボ草と 我妹の言へば ツユクサの
花もトンボに いつしか見えて (偐家持)
(ドーナツ)
ドーナツは偐山頭火氏が銀輪散歩の途中に智麻呂邸にお立ち寄りになられた際に、これでランチにせよと手土産代わりに持参されたものだそうな。とても美味しそうですが、種を明かすと、ドーナツは偐山頭火氏の言葉通りにランチとして早々に食べてしまわれました。絵に描くのを忘れていたと気付くもドーナツは既に腹の中。止むなく、それが入っていたボックスの写真だかをモデルに描かれたそうな。そうは見えないですな。
(ムクゲ)
赤と白 寄り添ひあれば ムグンファの
花は継ぎてぞ 咲くにしあれり (偐家持)
(注)ムグンファ(無窮花)=ムクゲ
落日の 藍の空なる ランタナの
実にこそ秋は 光ると言はむ (光芒家持)
ランタナの実は緑から黒へと色が変化して行きますが、上の絵はその過程にあるのでしょうか、美しい藍色です。この実は有毒らしいですが、可愛らしさは花と同様でありますな。花と実が共存しているこの絵は「七変化」とも呼ばれるこの花の「時の移ろい」の一瞬を切り取ったものでもあるようです。
(金魚鉢)
金魚鉢と金魚はずっと以前に恒郎女様への誕生日プレゼントとしてお嬢様のどなたからか贈られたものだそうです。当初は金魚もこのように沢山入っていて元気に泳いでいたそうです。その当初の頃の絵がこれ。金魚鉢は今も智麻呂邸の一室を飾っていますが、金魚は巨大化した奴が一匹いるだけ。諸行無常か、はたまた生存競争の果てか、金魚は一匹、また一匹と死に、最後に残った一匹が巨大化しているという次第。
ご記憶の方もいらっしゃるかと存じますが、その巨大金魚は第60回智麻呂絵画展に既に登場して居ります。さて、上の4匹のうちのどれがそやつでありましょうな(笑)。
(大阪・空堀商店街)
空堀商店街は大阪空襲でも焼失を免れた地区で、昔ながらの路地やお地蔵さんや古きよき大阪の町並が残っていて、最近は古い長屋を改造したお洒落な店も進出して来たりと、人気を呼んでいる処である。智麻呂氏が少年時代を過ごされた街でもあり、今もご実家がこの一角にある。
けん家持も囲碁で梅田に出る時など、たまにこの商店街を自転車で走ることもあるのだが、考えてみれば、まだ、このブログで取り上げたことがありませんな。大阪城の南側にもうけられた空堀(外堀)がこの辺りにあったからの地名です。
(通天閣)
前回(第63回)の通天閣の絵を見て、NGを出したのでもあるか、偐山頭火氏が通天閣を背景に雑多な新世界の街の雰囲気を伝える大版の写真を持って来て、「あれは通天閣ではない。これを描け。」とのたまったそうな(笑)。それで出来たのが上の絵。下を行き交う雑踏の人波はさすがにギブアップ、省略された智麻呂氏でありました。「ずぼらや」の看板を描いてあとは「ずぼら」をしたというのが、智麻呂流のオチであります。
(葡萄1)
(葡萄2)
この葡萄は先の読書会の折に、けん家持が手土産に持参したものとのこと。当日、皆でいただいたように記憶するが、一部残っていたのでしょうか、それとも智麻呂さんが記憶で描かれたのでしょうか。
<参考>他の智麻呂絵画展は下記から。
第1回展~第100回展
第101回展~第200回展
第201回展~
PR
キーワードサーチ
カレンダー
コメント新着