偐万葉・若草篇(その3)
本日は偐万葉・若草篇といたします。偐万葉第91弾となります。
<参考>過去の偐万葉・若草篇は コチラ
からどうぞ。
偐家持が小万知に贈りて詠める歌10首
冬過ぎて 春盛るらし 金剛の
山の木々みな 雪の花咲く (持冬天皇)
(写真は小万知さんの提供)
梼原 を 越えて龍馬の 桜坂 駆け抜け行きし をのこのひとり
御食 つ国 志摩の海女らの 片恋の 夢の雫か 花は咲くらむ
ゆふぐれに なくはよけれど ひぐらしの
さ夜のまどべに なにやまどへる
(アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク)
あなをかし 風船葛 種見れば
ハートは顔ぞ 猿にかも似る (中伴旅人)
フウチ 草 それと知るらむ 秋風は 待たれる人の 音も告げ来よ
忘れじの 花にあらねば 野に合ひて 都忘れの 菊は咲くなり
若草の 野にかぎろひの 立つ見えど
人こそ知らね われは智麻呂 (
柿本恒郎女
)
うさぎの目 なぜなぜ赤い 南天の
赤い実食べた 赤い実食べた
ヤカモチは なぜなぜ黒い 炎天下
銀輪で駆けた 銀輪で駆けた
偐家持が偐山頭火に贈りて詠める歌2首
桜酒 花浮かめ呑む 山頭火
呑んでも呑んでも 底なしの酒 (酔家持)
湯かぐらの 前にしあれば テント張り
みなせといふも みばえのわろし
偐家持が凡鬼に贈りて詠める歌11首。 但し、 赤字 なるは凡鬼が作れる俳句にてあり。
兄逝くや そぼ降る雨の 秋彼岸 風も泣けとか 涙の 干 なく
菊の香や 兄の旅路の 安らけく あれと祈りの 花ちぎり添へ
ななととせ あまりてむとせ あにさまは
いきてゆきにし やしほの秋に
神の庭 なれど
商
小正月
理屈言ふまい
利益
が肝心 (蕪蕉鬼)
淡緑 色してメロン 初荷かな 播磨 河内 を つなぐ 笑 みなれ
餅
数多
幸
ふくらむや 胸のうち
描
きたるのちは たらふくに
食
へ
クッキーの 甘き 香 りや 寒牡丹 二人し咲かむ 人な 妬 みそ
ケーキ
食
ふ 雑煮に厭きた 四日かな
初珈琲
の
香
もや添ひたり
山茶花や 散るを厭はぬ 潔 さ 桜ほどには なきがまたよし
子ら自立 残れる二人 冬すみれ 恋の春野し 待つにあらねど
デフォルメの ごとき絵画や 冬うらら
むべハワイアン キルトなるらむ
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