本日は偐万葉シリーズ第149弾、偐万葉・ひろろ篇(その12)であります。
ひろろさんの素晴らしい絵と偐家持の歌とのコラボをお楽しみ戴ければ幸甚に存じます。
<参考>過去の偐万葉・ひろろ篇は コチラ
からどうぞ。
ひろろさんのブログは コチラ
からどうぞ。
偐家持がひろろの郎女に贈りて詠める歌19首
都べに
五百絵
の花の 咲き乱る 春告げやれと
紅薔薇
送る
(会津の
五百絵郎女
)
(注)五百絵郎女= 五百重娘
(藤原鎌足の娘、不比等の妹、天武天
皇の夫人)を文字っている。
阿と梅の 花差し上ぐも 曇り空 吽とは仁王の 恋成り難し
(柄にも無い王)
町の名は あひづと言へど 倫敦の 道はた遠み 恋ひつつぞ居り
(エマ郎女)
(注)あひづ=会津であるが、「逢ひつ(逢った)」にも通じるので、
掛けている。
た遠み=「た」は接頭語。「遠み」は「遠いので」。
わが里に 桜は咲きぬ みちのくの 会津の里に 咲かまくはのち
(偐変武天皇)
(本歌) わが里に 大雪降れり 大原の
古りにし里に 降らまくはのち
(天武天皇 万葉集巻2-103)
子ら帰る チャイムの音は ふるさとの
鐘の音なり 恋ひつつあれば (エマの郎女)
風神も 泣けと怒るや 我が里を
禁野
となすは たれにしあれる (福島家持)
蕗の薹 薹立ちてこそ 美しき 菜の花もまた しかやあるらむ
今日
一日
お前は何を してきたか
問へるや夕日の やさし眼差し
初夏 の 風か 少女 は 亜麻色の 髪なびかせて 笑み咲かすらし
きらきらし 上海の夜を 妹行くや まだたそがれの 横浜と見しに
美しき 花見たる日は 美しき 日を過ぐせとや 花は咲くらむ
セピア色の 写真のごと行く 上海の
古き町かど ステッキの
媼
(偐杖持)
呉橋
を
水面
に映し 船行けば 風もゆかしき
朱家角
は
(偐橋持)
窓の
辺
の 猫も見しもの わが恋ふる 上海夕照
金色
の景
(上海帰りのネコ)
金色
の
夕景
の中 われもまた そぞろに歩いて みたくもなりぬ
(幻家持)
ゆらゆれぬ 青き 水面 の 初夏 の 光映して 小舟 のふたつ
かき氷 苺色なる 冷たさを 食 めばふたりし をさなの笑顔
かき氷 二人しはめば うれしかり いづくや蝉の 鳴きてもあれる
かき氷の 夏の午後なる 思ひ出は
永遠
に咲くらむ アマラントの花
(注)アマラント=鶏頭をアマラントと呼ぶが、ここでは、萎れること
のない花、不凋花とも言われる伝説上の花、
アマラ
ントを指しています。
<注>掲載の絵画・写真は全てひろろさんのブログからの転載です。
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