春まけて 碁盤の烏鷺か 麓郷の 道にはだれの 消え残りたる (烏鷺覚え)
(本歌)わが園の 李
の花か 庭に降る はだれのいまだ 残りたるかも
(大伴家持 万葉集巻 19-4140
)
(注)春まけて=春が来て
烏鷺=囲碁のことを「烏鷺の戦い」などと言う。
はだれ=薄雪、まばらに積もった雪。
麓郷の 槐水楢 クラフトに 森にも 我 にも 春は 来 れる (森人麻呂)
麓郷の 光れる春の 朝食は バターナイフも 水楢がよし (森人麻呂)
(20170325水楢のバターナイフなど)
これ見よと えぞのオコジョが さししめす 木の葉にいかな 言の葉ぞある
(20170328メッセージスタンド)
削りたる ちさき 鉋
と い並びつ 春待つらしも 槐
の靴べら
( 箆
家持)
(20170407槐の靴ベラ)
平昌 の 花火と共に 我が背子の 帰りぞ来たる 二月九日
まだ森は 雪に閉ざしつ しかすがに 春は背子にし 今日立つらむか
わが辞書に 無き気温なり 氷点下 21度の 富良野の朝よ
(20180209麓郷の森)
スプーンひとつ 仕上げるごとに われはまた
元気を木より 貰ひてぞ 来
し (匙麻呂)
(20181209スプーン)
ああ富良野
白銀
の野よ いや遠に 神さび白き 十勝の山よ
( 山部白人
)
(20181213富良野)
富良野原に 雪踏みしめて 立つ鹿の
姿見る日々 冬もかなしき (犬丸大夫)
(本歌)奥山に もみぢふみわけ 鳴く鹿の こゑきくときぞ 秋はかなしき
(猿丸大夫 古今集 215
小倉百人一首 5
)
(20181219蝦夷鹿)
北の地の 木地師にあれや 我背子の
つくる富良野の 木の皿よしも (惟喬偐王)
(注)惟喬親王=文徳天皇第一皇子。木地師の祖とされる。
(20190125木力工房)
吹かば吹け 夜半の嵐の 何かせむ 今日一日 を 生きむ我なり
麓郷の 森はまだ雪 残しつつ 春の光は 背子が 肩辺
に
(20190322靴ベラ)
マンホール 臍の祭と ある富良野 背子より写真 はるばる届く
(関連句) 旧里
やへその緒に 泣
としの暮(芭蕉 「笈の小文」)
(20190329富良野市のマンホール)
焼き入れの
槐
の香すがし welcome
の
文字に吹き
来
よ はつ夏の風 (ウェル亀家持
)
(20190508槐の木でWelcomeボード)
われらまた 此処に集ひて ワン・チーム
ともにし生きて ともにしなさむ (麓郷麻呂)
(20191202森の妖精たち)
皐月闇 照らせ真白き その花の 色も祈りの エゾエンゴサク (白家持)
(20200510白花エンゴサク)
富良野より コロナの 禍 を 祓へとか ここだうれしき 勾玉届く
勾玉を 魔除け 槐 の 木でなすは 君が祈りか ありがたかりき
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