我がやどに 韓藍
蒔
き 生
ほし 枯れぬれど 懲りずてまたも 蒔
かむとそ 思
ふ
(山部赤人 万葉集巻 3-384
)
(我が家の庭に鶏頭を蒔き育てたけれど枯れてしまった。しかし、懲りずにまた種を蒔こうと思う。)
秋さらば 移しもせむと 我が 蒔
きし 韓藍
の花を 誰
か摘みけむ
(万葉集巻 7-1362
)
(秋になったら移し染めにもしようと、私が蒔いた鶏頭の花を、誰が摘んでしまったのか。)
恋ふる日の 日
長くしあれば 我が園の 韓藍
の花の 色に 出
でにけり
(万葉集巻 10-2278
)
(恋しく思う日々が長くあったので、我が家の庭の鶏頭の花のように顔色に出てしまいました。)
隠
りには 恋ひて死ぬとも み 園生
の 韓藍
の花の 色に 出
でめやも
(万葉集巻 11-2784
)
(人知れず恋い死にすることがあっても、お庭に生えている鶏頭の花のように、色に出したりしましょうか。)
前二首は、男性の歌で、韓藍の花を女性に喩えている歌である。梅の花ひとり見つつや 2024.01.13 コメント(6)
梅一輪の春咲きにける 2023.01.14 コメント(8)
雨間も置かず 2021.08.17
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