山ちゃん5963

山ちゃん5963

四十四、第二子



昭和五十三年第二子を授かった。が、しかし、広島祇園町佐々木アパート二階の上り降りがきつかたらしく、また布団の上げ降しも影響したか、そして寧々の育児に専念していた母体から第二子は流産になってしまった。かわいそうにのう。その時は昭和五十三年六月梅雨の頃だった。恵理子はすごく泣いたのう。これも運命だったか。ワシも泣いたように思うぞや。『………………』しかしこれが、次ぎの子宝にまたまたたどりつく『生まれ変わり』に変化するとは、たれが想像することができたか。ワシも想像だに出来なかった。不思議まか不思議な生命の生まれ変わりであったのだ。何?信じない?まあそれは諸君の勝手じゃわい。


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