まほろば探検記

まほろば探検記

2008年03月06日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
地元の方言で 「だらしない者」 のことを 「しんびぃづぅげなし」 という。
(注:イントネーションやアクセントは、地域で微妙に違う)

かく言う私も、この 「しんびぃづぅげなし」 の1人だ。

先週まで部屋にあったはずの本が数冊、ふと見ると消えていた。
ちゃんと本棚に入れておいたわけじゃなく、床に積んどいた私も私だが、でも、無い。
一緒に置いてあった他の本はある。


どこかに持って行った記憶は無い。
家族に聞いたり、手伝って探してもらっても、見当たらない。
最終的には周囲から、「 しんびぃづぅげなし だもんな」と言われて、同情もされない。

きっと、どうでもいい時に見つかるんだと思う。
でも、ずっと見つからないこともあるかもしれない。

こんな風に 「しんびぃづぅげなし」 は、 身近に小さなブラックホールを飼っている(´・ω・`)

ま、こんな話はさておき、前回の続きです。



あいにくAさんの父親は仕事で留守でしたが、母親は懐かしそうにTさんを出迎えてくれました。
葬儀に参列できなかったお詫びを口にするTさんに対し、Aさんの母親は反対に、
忙しい中、わざわざ家まで来てくれたことを感謝してくれたそうです。
娘の死。
友の死。

永の別れを経験したとはいえ、突然のことでいまだ実感の湧かない2人。

位牌に手を合わせた後、居間に招かれたTさんは自然にAさんの思い出話を始めましたが、
ともすると2人の口調は、まるでAさんは今ちょっと外出中で、その帰りを待っているような、
そんな雰囲気だったそうです。

そして、2人がそんな風に会話している最中でした。
二階から、赤ちゃんの泣き声が聞こえてきたのです。

Aさんの産み落とした双子の赤ちゃん。
そのうちの1人が眼を覚まし、泣き出したようなのです。

お腹が空いたのか。オムツが汚れたのか。

どちらにしろ、すぐに立って二階に上がるのだろう、とAさんの母親に眼をやったTさんは、
そのまま座り続けている母親の姿に、おや?と思ったそうです。

Aさんの母親は黙って椅子に腰かけたまま、閉じたドアの向こう、階段のある方向を
じっと見つめていました。
さすがにその姿を不思議に思ったTさんが、彼女に声をかけようとした途端・・・・

とん、とん、とん、とん・・・・
誰かが下から階段を駆け上がり、二階に向かう足音が聞こえてきたのです。
はっきりと、確かな足取りで・・・

今、この家にはAさんの母親とTさんしかいないはず。
それを知っていたTさんは 「まさか、強盗?」 と一瞬恐怖に襲われましたが、
その時Aさんの母親が発した一言で、別の意味でゾッとしたそうです。

「あなたにも、聞こえたの?」
言葉の意味を尋ねるように見つめ返したTさんに、Aさんの母親はこう語ったそうです。

「この家に赤ちゃんが来てから、ずっとこうなのよ。
 赤ちゃんが泣くたびに、下から二階に駆け上がる足音がするの。
 初めは姿でも見えるんじゃないかと、足音がするたびにドアを開けたりしたけど、
 主人にも私にも、見えたことは一度も無いのよ。
 でもね、あの子はまだここにいるの。
 ああやって、赤ちゃんが泣く度に、心配して子供のところにかけつけるの。
 抱いてあげることもできないのにね・・・
 でも、そんなあの子の気持ちを思うと・・・もう・・・」


その後は、涙で続かなかったAさんの母親の言葉。
でも、こらえきれずに自分も泣き出したTさんには、もう余計な説明は不要でした。

Aさんが息子たちを思うように、Aさんの母親もまた、亡くなった娘を思っている。
親が子供を思う気持ちの強さ、切なさに、Tさんは激しく心を揺さぶられたそうです。

あまり霊の存在など信じていなかったTさんでしたが、この出来事をきっかけに、
人は亡くなった後でも、なんらかの 「想い」 をこの地上に残すことがあるのでは、
と思うようになったそうです。

1年後、子供たちは地元を離れ、Aさんの夫とその両親の元へ引き取られていきました。

子供たちを見守っていたAさんは、安心して旅立っていったのか・・・
それとも、まだ子供たちの側を離れられずにいるのか・・・


今は小学校に通っているであろう双子の男の子たちと、その家族の幸せを、


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最終更新日  2008年03月06日 23時19分25秒
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コレでいいのだ、シヨウガナイのだ  
レバ刺し爺 さん
しみじみと温かい気持ちになりました。
ずいぶん前に「波も涙も暖かい」(1960年・フランク シナトラ主演)という映画がありましたが、
Aさんの、この話を読んだ方は(心の中で)あったかい涙を流していると思います。
(2008年03月07日 10時23分07秒)

失礼致します。  
シン さん
初めまして。「新・自分探しブログ」の管理人のシンと申します。私は現在「情報企業家」として生活しております。

私は現在鬱病闘病中です。鬱になり、人の温かさ、人との繋がり、人から勉強させてもらうという事がいかに大事かわかりました。現在は色んな人との出会いを大事にしたいと考えております。すごく人を惹きつけるサイトだと感じました。ランキングにも協力させて頂きます。

私のブログへも暇な時に覗いてやって下さい。
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http://japan11921024.blog66.fc2.com/

良かったら覗いて下さいね。
ランキングにも協力して頂けたら嬉しく思います。出来れば…相互リンクもお願い出来ないでしょうか?私のブログは弱小ブログですが…
これからも色々勉強させて頂きますね。
それでは失礼致します。 (2008年03月07日 13時41分54秒)

目の前がにじみます  
そら さん
胸が痛いです。
Aさんの母としての思い、Aさんのお母さんの母としての思い…
幼いお子さんを残していかなければならなかった思いと、自分の子供に先に旅立たれた悲しさが、切ないです。

Aさんの愛情の暖かさが、赤ちゃんだった二人にも通じていたことを願うのみです。
双子の男の子の健やかな成長をお祈り申し上げます。
そしてAさんのご冥福をお祈り申し上げます。 (2008年03月07日 15時42分45秒)

Re:コレでいいのだ、シヨウガナイのだ(03/06)  
フローレン  さん
レバ刺し爺さん、こんばんは

バカボン・パパのようなコメントタイトルが、胸に染みました(。-`ω´-)

たとえ自分にはその人の面影の記憶がなくても、大切な誰かが見守ってくれている。
そう思えるだけで、人間って真っ当に生きられるような気がします。

今は生きている親でさえ、そんな風に自分を思ってくれているって信じられない子供が多いのかなぁ・・・

ほんのちょこっとでいいから、親子でこんな話ができる家庭が増えることを望みます (≧Д≦)ゞ
(2008年03月07日 20時08分53秒)

Re:目の前がにじみます(03/06)  
フローレン  さん
そらさん、こんばんは
重い話なのに、コメントありがとです(*´ω`*)

>Aさんの母としての思い、Aさんのお母さんの母としての思い…
>幼いお子さんを残していかなければならなかった思いと、自分の子供に先に旅立たれた悲しさが、切ないです。

世のお父さん、お母さんは、きっと大なり小なり、みんな同じ気持ちを子供に抱いているんでしょう。

私は「しんびぃづぅげなし」のため、そんな貴重な経験を後回しにしていますが、この話を聞いた時、少しはその想いを共有できたような気がしました。

眼には見えなけれど、見守ってくれる存在はきっといる。
双子達にはAさんが、そしてAさんにもまた、導いてくれる存在が・・・

きっと、みんな、大丈夫\(≧▽≦)丿 (2008年03月07日 20時17分39秒)

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