The B-52'sの設立メンバーであり、独特な変則チューニングで初期B'sサウンドを支えていた愛すべきギタリスト、リッキー・ウィルソン(Ricky Wilson)の足跡を辿り続けて20回。 リッキーに関する記述は今回がいよいよ最後である。 1996年9月21日、10年近くの計画立案及び1,600万ドルもの資金を掛けたGeorgia Music Hall of Fame(ジョージア音楽の殿堂)のグランド・オープニング・セレモニーがメイコンで開催され、多数のジョージア音楽関係者-ロックの創始者であるリトル・リチャード(Little Richard。メイコン出身)を始め、R&BのThe Pipsトラヴィス・トリット(Travis Tritt。マリエッタ出身)、B'sと同じアセンズ出身であるR.E.M.のマイク・ミルズ(Mike Mills)とビル・ベリー(Bill Berry)等が出席した。 キースとケイトも姿を見せ、カツラやギター、ステージ衣装といった私物を提供した。フレッドはスーツを、そしてシンディも「Whammy!」のジャケットで身に付けた衣装と、バンドのツアー時の専門技術者が正確に弦を張り替えた、リッキーのダブルネックのモズライト・ギターを提供。このお祭りイベントに出席した多くの人々は、ゴスペルからパンク、カントリーにラップまでのジョージアの音楽に関する全てのジャンルの陳列品を見て回った。
Ricky's double-necked Mosrite guitar
2000年夏、バンドはGeorgia Music Hall of Fameの殿堂入りノミネートの知らせを受けた。 9月16日に行われた式典で、B'sは同じアセンズ出身のR.E.M.や、アトランタのゴスペル・カルテッドであるThe Sunshine BoysLove Shack”、“Roam”、“Rock Lobster”のパフォーマンス後の授賞式で、シンディは賞を彼女の亡き兄・リッキーに捧げた。 また03年にはシンディ自身のバンド、The Cindy Wilson Bandを結成し、タイトルもそのものズバリの“Ricky Ricky-Cindy Wilson