早速チケット交換、それとイヤホンガイドの申し込み、お弁当の買出しと観劇前に一通り用事を済ませます。初心者にとってはこの「イヤホンガイド」は非常にありがたいものです。観劇中にストーリーや見所、舞台のポイントなど丁寧に教えてくれて、とても役に立ちます。舞台の生の音を楽しみたい方には少し解説がわずらわしい時もありますが、それでも、めんどくさがらずにこの「イヤホンガイド」は手に入れておきましょう。その後館内の散策やお土産などを物色しいよいよ11時に第1幕のスタートです。
1.猿翁十種の内 二人三番叟(ににんさんばそう)
能『翁』を元にし、歌舞伎らしく仕立て上げた五穀豊穣を願う舞踊。翁の荘重な舞に引き続き、三番叟が躍動感たっぷりに、そしてユーモラスに踊ります。この前半と後半のテイストの違いを大いに楽しみ、市川右近、猿弥両名の息の合った踊りには笑いと感嘆がありました。
2.寿初春 口上(こうじょう)
市川海老蔵が、柿色の裃にまさかり髷姿で新年のご挨拶そして「にらみ」。この「にらみ」を見ると1年間風邪を引かないと言われている。別の意味であの目で見つめられるとどんな女性もイチコロやなあ・・・
口上&にらみで1幕を任せられるというのも
すごいなあって素人ながらに思います。
ここで幕間。幕の内弁当を食べて後半戦に備えます(笑)
3.義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
木の実 小金吾討死 すし屋
「義経千本桜」の3作には見入りました。ここで「イヤホンガイド」は大活躍。舞台の中でポイントとなるアイテムやしぐさなんかをきちん説明してくれます。ちなみにガイドブックのなかに「あらすじ」が書いてあるのですが、個人的にはあらすじは読まずに「イヤホンガイド」を頼りに舞台に集中したほうが面白いと思いました。実際、笑いあり涙ありの中に階級社会の物悲しさを痛烈にアピールされていたりして味わい深いものでした。梶原景時役の中村獅童さんはカッコ良かったです。こういう役ってホントに似合う。
4.お祭り(おまつり)
何が凄いって女形の座っている佇まいです。美しい。女性以上に美しいと感じる。その前の幕から感じてはいましたが座っただけであれだけの存在感と美しさは歌舞伎ならではかと思います。
「にらみ」とにらめっこする彼は何を思うのでしょうか(笑)
人気blogランキングへ