あの歌いいよね・・

なつかし音楽の館

石川ひとみ「まちぶせ」
もうすでに退職してしまったが、職場の同期でとても仲のよい奴がいた。
酒が好きだった。ま・・・・私もだが。
ある日は柿ピーで飲み、ある日は「油で焦げギトギトのカセットコンロ」と「島木譲二のポコポコヘッドを受けたようないびつな手鍋」で湯豆腐をして飲んだ。またある日は鮭とばをしゃぶりながら飲み、またある日はシマヤだしのもとをなめながら飲んだ。さすがにだしのもとでポン酒1升飲んだときは吐いた。

彼はおこりっぽく、機嫌を損ねたら目も合わせてくれないという極端さであったが、たいへんなロマンチストだった。砺波の散居村の写真を眺めて心をいやし、休みには大林信彦映画(私も彼も「さびしんぼう」が好きだったが)ゆかりの尾道へと足を伸ばした。読書量も多く、部屋を尋ねるとよく薄暗いきちゃなーい部屋で、散乱するものなかで唯一の広い空間であるベッドにもたれながら本を読んでいた。
私はそんな彼の話を聞きながら酒を飲むのが好きだった。

その彼がいつかいった。
「いつきいても切なくなる歌がある。」
それがこの石川ひとみ「まちぶせ」である。
今のスレた時代に聞けば、よもやストーキング?と思う輩もいるかもしれないが、相手を好きでたまらない、私ここにいるのよー、ふりむいてよー、という気持ちがどんどん伝わってくる。

さらに石川ひとみのさわやかな声質で、切なく歌うのがたまらない。
彼女以外ではここまで引き込まれることはなかったであろう。

石川ひとみ ~まちぶせ~ 石川ひとみ ~まちぶせ~
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いまや♪プリーン プリーン プリンプリンプリンプリン♪と「プリンプリン物語」を聞いても切なくなる。「まちぶせ」のマインドコントロールだ。

ジン♪ジン♪ジンギスカン....
 ♪ ジン!ジン!ジンギスカン ホニャララホニャララホニャララホニャララ~ ♪
あなた、今歌ったでしょ?
あなた、今変な踊りしたでしょ?

 あまりの強烈なインパクトのため、一度聞いたら耳を離れない。忘れたくても忘れられない。そして、ついついおバカな踊りを踊ってしまうのがこの「ジンギスカン」。
先日放送された「ウォーターボーイズ」(テレビ版だよ)でも真鍋かをりが「これ使ってねー」と持ってきて、この曲がかかるとともに「うぉー」と叫んだあの曲だ。
「ウッ!ハッ!」といい、「ワハハハハー!」といい、何という強烈なインパクトだろうか。
私らの年代は、モーニング娘。の「恋のダンスサイト」を聞いて「おいおい、ここまでパクっていいのかよ?」と思ったはずだ。アレンジから「ウッ!ハッ!」から、メロディラインから・・、うむむ。

 ところでこの「ジンギスカン」、数々のパクリ・・じゃなくてカヴァーが存在するが、オリジナルは1978年に発表された、歌っていたのはドイツのバンドでその名も「ジンギスカン」。詩もドイツ語だ。(ドイツ語であったために、国際的な賞を逃したり、他のヨーロッパのシンガーがしていたようなアメリカ進出ができなかったともいわれる。)

あの「ワハハハー」、なんで笑うんかな?と思って、オリジナルの歌詞をネットの翻訳サービスにかけたりして考えてみたけど、こんなとこらしい。
 ウォッカ飲む ワハハハー
 モンゴル人だ ワハハハー
.........。威厳の高笑いか?

ドイツ語に堪能な人の全詩日本語訳を望む。

「ジンギスカン」はここ↓このCD、「君の瞳に恋してる」や「ハローミスターモンキー」も入ってる・・・すげえ。
オムニバス ディスコ・マジック
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「ゲアハハハハハハハ・・」 岩崎宏美「万華鏡」
 昨日、突然「♪夢だと言ってぇー 嘘だと言ってぇー まぼろしだよとぉぉぉー」と口ずさんでしまった。そう、それはうちの子が手にしていた万華鏡のせいだ。おじいちゃんに買ってもらった万華鏡をきれいきれい、とはしゃいで覗いている子供の横で、私の口は突然「♪夢だと言ってぇー」と歌い出してしまったのだ。

 世のお父さんがたの中には、歌にあわせてついつい怪しい踊りをしてしまう輩が多い(のか?)と思うが、私もその一人。1979年、超日本的なコーラスに乗って車のCMで流れた岩崎宏美「万華鏡」にあわせ、体中をくにゃくにゃと揺らせてしまった。気がつけば我が子も目の前で同じ踊りを踊っていた。やるな、この5歳児。さすがわしの娘だ。

 突然私を歌わせたり、くにゃくにゃと踊らせたものは・・・・やはり「万華鏡」の呪いなのだろうか。間奏のバックコーラス中、とんでもない低い声で「ゲアハハハハハハハハ」とうめき声にも似た声が聞こえるのが話題になった。これは霊の声だ、と。当時友だちどうしで「万華鏡」をかけ、どきどきしながら、その問題の間奏を待った。
「ゲアハハハハ・・・」
「うわーっっっっっっ!」
「ぎゃーっっっっっっっっっっっっっ!」
一斉に部屋を飛び出し、抱き合ったものだ。

とはいえ、ありゃどう聞いてもコーラスだな。洋楽でよくあるもん、と固く信じていた私。でもね、やっぱり聞いたら怖かったの。
この「霊の声」騒動、全国展開だったようで、数年前「アンビリバボー」でも紹介されてた。コーラスの消し忘れだったんだって。

しかし、この歌はいい歌。岩崎宏美の伸びる声が心地よい。
さ、今日も娘と踊るか。「♪夢だと言ってぇぇぇぇぇぇぇぇ~~~・・・・・・・・・・・・」


79年のヒット曲は↓↓これで!「与作」も「ビューティフルネーム」も「関白宣言」も「カメレオンアーミー」もこの年ですら。
続・青春歌年鑑 1979 (CD)
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「カーマは気まぐれ」の原題は?
 いまだによくテレビで流れる、カルチャー・クラブの「カーマは気まぐれ」(83年全英、全米1位)。サビが「カマ、カマ、カマ、カマ・・」と言ってるからかどうかは知らないが、バラエティ番組のオカマ登場シーンでよくかかる。そういえば、「天才てれびくん」でもタケカワユキヒデの日本語詩で歌われてるなあ。

さて、カルチャー・クラブなるこのグループ、当時は度肝を抜かれるほどの超ビジュアル系のボーカル、ボーイ・ジョージを率いて80年代前半に人気を博したバンド(オカマを連想するのはここからかも..あ、ちなみに彼はホントにゲイであったと告白してますな)。長い髪、きれいな顔、ハデハデの服。きっと街で見かけたら振り向くだろうね。

この曲「カーマは気まぐれ」はとってもポップな、今聞いても全然時代を感じない曲。さわやかになっちゃうね。
カルチャー・クラブ/さいあく!ベスト・オブ・ボーイ・ジョージ&カルチャー・クラブ 
カルチャー・クラブ/さいあく!ベスト・オブ・ボーイ・ジョージ&カルチャー・クラブ 

あ、「カーマは気まぐれ」の現代書くの忘れてた。「KARMA KAMELEON」でした。

オフコースなんていいよね・・

夜にしっとりとオフコースなんていかが?
いまや「キラキラ」の小田和正といわないと若い人には通じないけど、こちらをご覧の方はもちろんご存じよね。

 デビューは1973年、今や音楽の教科書にも載っている「僕の贈り物」。「冬と夏のあいだにぃ~」ではじまる静かなナンバーです。西条秀樹もうたった「眠れぬ夜」、あまりに有名な「さよなら」、今時歌われない繊細な男の思いをつづった「Yes-No」、揺れ動く女性の心情と男性の愛情をうたう「愛を止めないで」、幽霊の声が入っていると噂された(ほんとは演出のようだけど)「YES-YES-YES」。どれ一つとっても心が揺すぶられちゃう。

 がちゃがちゃとうるさい曲もいいけれど、時にはしっとり、酒を傾けながらオフコースに浸ってみる、ってのもいいよねえ。

オフコース
オフコース オフコースのシングルA面を集めたベスト版。もちろん「僕の贈りもの」をはじめ、メジャーな曲を網羅。16曲楽しめるナミダモノ版です。
オフコース/NEXT VIDEO PROGRAM(DVD)
オフコース/NEXT VIDEO PROGRAM(DVD)
全23曲収録。オフコースメンバーが出演するドラマ仕立てのDVD。VHS版もあります。


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