よぴさんのつぶやき

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おっぱいがいっぱい・1


そして、何でこの子を産む前にもっとおっぱいの事を真剣に考えておかなかったんだろうと、反省することしきりな私なのです。

「母乳で育てるか、ミルクで育てるか。」そう聞かれた時、ねねが産まれる前だったら「母乳がでなかったら仕方ないからミルクにする」と言っていたでしょう。
でも、今は違う。「なにがなんでも、続けられる限り母乳で育てたい」と、声を大にしていいたい。(世間でいわれているおっぱい教?)

私がおっぱいに関して考えるようになったのは、あるきっかけがあってなのですが・・・。

出産前、うちの食卓は野菜中心(ほとんど野菜?)のメニューでした。旦那が野菜好きなのと、栄養のバランスを考えての事でした。(貧乏だからじゃないのよ。なんちゃって。)

出産後、助産院からすぐうちに帰ってきた私たちの食卓は、昼は旦那の母に、夜は私の実家の母におまかせしました。
どちらかというと両家とも肉中心のメニューでした。

そして、二人の母は「牛乳を飲んでたくさんおっぱいを出しなさい。」と言っては牛乳を買ってきてくれ、また毎日の様にその言葉を言われました。
私は牛じゃないから牛乳飲んでそれが自分のおっぱいから出てくるとは思ってなかったし、(おっぱいはいい血液から作られるんだよね)食事をして水をある程度飲んでるからいいと思っていたのですが、旦那の母が買ってきてくれるのだから飲むしかないなーと思って、毎日疑いもなく飲んでました。

また実家の母は、「私なんてあなたが生まれた時、毎日1リットルぐらい牛乳を飲んでいたのよ、たくさん出て困ったんだから。」と毎日の様に言ってました。(ここだけの話、おっぱいが出過ぎたんだったらそんなに牛乳飲みなさんなって思ってたのですが、そのときはそんなに抵抗しませんでした。)

ねねが産まれて3週間が過ぎた頃、近所で花火大会がありました。私は実家の屋上から花火を見学し、おいしいお料理に舌鼓を打ちました。

お刺身、エビフライ、ステーキ、果物、私の好きなものばかりでした。花火をみながら、育児に疲れていた私は体力を取り返そうと思わんばかりにばくばく食べました。

ですがしかし次の日、ねねの顔を見たら真っ赤になってて、ものすごいぼつぼつが出てました。
「これは何ごと?」そう思ってもどうしようもなく、乳児は顔に湿疹ができる事が多いから大丈夫かな、なんてかってに思ってました。

しかし、おっぱいのたびに顔を見ると、赤いぼつぼつはどんどんひどくなっていく気がして、なんだかねねが気の毒になってきました。

しかもおっぱいを飲む時にうなったり、飲みたいんだけどわざと乳首を引っ張って離して泣いたり、飲み始めてもすぐ寝ちゃってベットに置くと激しく泣いたり、なんだか親を困らせるような行動が続きました。(これは、ぼつぼつが出る前からあった行動だったのですが。)

前からこんな事があったんだけど、新生児だから仕方ないのかなって思ってました。おっぱいを飲めば子供だって疲れるし・・・、なんてかってに解釈してました。
でも、それが続くと私も悲しくてどうしていいかわからなくなりました。
ねねはだらだら飲みながら1時間ぐらい泣いてはおっぱい飲んで、うなってを繰り返して、ねねもぐったり、私もぐったり状態で・・・。
そしてその行動は、ねねの訴えのような気がしてきて。

そして、私の取った手段は「図書館へ行こう!」でした。
今までも本のなかに色々な参考になる事があったから、今回もたくさんの本を読んでみようと。

久しぶりの外出は心を軽くしました。私が育児をしている間に世間は残暑をむかえていて、若い子はキラキラ輝いていて、黒く日焼けしていて。
そんななかで私一人は普段から青白い顔がより一層白く(今は亡き、あの鈴木その子もびびるぐらい)、手も足も透き通る様だったなぁ。
こうやって、育児に専念するお母さんは、世間から取り残されたと思ってしまうんだろうなーと思った。(話がそれました。)

出産前に図書館に何回も通ったけど、たくさんある本の題名の中の「母乳」という字はまったく目に入らなかったなぁ。
はずなのに、今みたらそれしか目に入らない。ちょっと病的でした。

5冊ぐらい借りて眠い目こすって、とにかく読みまくってみました。
目からうろこ。「おっぱいってこんなにデリケートで、神聖なものだったんだ」、全然わかってなかった私は、本当に大後悔しました。

まず、「おっぱいには味があって、子供はまずいと飲まないし、飲んでもぐずったり、吐き出したりする。」という事。

ねねは、おっぱいがまずいと言う事を私に一生懸命教えてくれようとしてたんだ、なんて今ごろわかって。
私はてっきり眠いからぐずって飲まないのかとばっかり思っていました(そういう事もあると思うけど)。

私自身怒っていらいらして、ねねに無理矢理飲ませていた事がある。・・・誰だってまずいものを口に無理矢理突っ込まれたら、怒るよね。でも、あかちゃんって味がわかるんだ…恐るべし、新生児。

でも、どんなものを食べたらまずいおっぱいになるんだろうって思って調べたら、心当たりあるある。
「肉類、油っぽいもの、甘いもの、果物、乳製品」などなど。

その当時私はわらをもすがる気持ちだったから、「これをやめればねねがおっぱいを飲んでくれる!」と思って、その瞬間から、これらのものをやめてみました。
今思えばものすごい思いこみの激しい人(自分だけど)だなぁって思うけど、そのくらい必死だった。
もうねねのぐずった顔を見たくないし、苦しい思いをさせたくないと思った。

しかし、乳製品がおっぱいの味をまずく変えるとはね…。今まで一生懸命牛乳を飲んでた(飲まされてた?)私はなんだったんだろう。

保健所や、産院で授乳中の栄養面の指導をされる時、必ず「高タンパク」なものを取るように、そして今までの食事よりカロリー摂取を多くといわれる。

確かにおっぱいを出すためにはたくさんのカロリーが必要な感じがするけれど(実際はそうなんだけど)、現代の食生活は黙っていても高カロリー食。
肉中心で、油っぽい(脂っぽい)ものも多いし、毎日甘いものを口にするのは女性だったら当たり前。(ごめん、私だけ?)

もちろんヨーグルトやなんかは便秘にいいし、果物はビタミン摂取になるからって、毎日の様に食べるのは体にいいと思っている人もいると思う。
その上、おっぱいを出すためにお餅(お赤飯なども)や鯉(この2つはおっぱいを出すために食べるといいといわれている、あまりにも有名。もちろん私は知らなかったけど、おばあちゃんなんかは必ず言うよね。)を食べる様にと回りの人にいわれれば、食べるよね、大事な我が子の為に。

なんとなくだけど、それらを制限するようになってから、ねねが落ち着いてきた感じがした。うならなくなったし、おっぱいを吸ったまま離したりしなくなった。
それはだんだんねねが大きく成長してきたからよ、といわれれば「そうかなぁ」という気もするけれど・・・。

しかしそんな中、極めつけの出来事があったのです。

(おっぱいがいっぱい・2に続きます)

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