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拝大五郎

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Apr 30, 2024
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カテゴリ: 最近読んだ本


警察小説の名手、今野敏氏のもう一つの代表的な武人の伝記ものシリーズです。

このシリーズは大東流合気柔術の武田惣角の「惣角流浪」に始まり、弘道館四天王のひとり西郷四郎(姿三四郎のモデル)の「山嵐」など、実在した人物の生涯を丁寧な取材をもとに描いています。

今まで、7作、本作で8作目です。

20年以上かかって8作ですから、決してシリーズと言えるほどの多作ではなく、大きく間隔が空いているのですが、それだけ伝承として伝わるものをきちんと取材して、丁寧に編み上げたのでしょう。

本作はある意味空手の始祖とも言える「松村宗棍」の生涯です。

それまでの武道家達とくらべると、随分穏やかな生涯を送っています。
しかし、空手の「一撃必殺」一撃必殺というものを生み出したのが松村宗棍なので、その熱量は押して知るべしです。

他にも空手特有の巻藁(今はもうどこの道場にもないでしょうけど、昔の空手道場には壁に向かって並んでいました)を発明したのも松村宗棍だったのは初めて知りました。

空手の大きな流派の系洲流の創始者が弟子だったり、もう知らないことだらけで、小説を読んで面白かったというより、勉強になりましたって感じでした。

<a href="https://amzn.to/3JEaykL" target="_blank">『宗棍』</a>は 沖縄の歴史や人物像についても本当によく調べられていて、このシリーズ、次回の各品も楽しみです。






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Last updated  Apr 30, 2024 11:52:39 PM
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