風光る 脳腫瘍闘病記

ミ・ミッシェル?



「へっ!?」私は時計に目をやった。夕方の4時。こんな時間に行っても
遊べないじゃん。閉園時間が近いのだ。

そんな事おかまいないしにみんな仕度をしている。

チェルシーとステファニーは以前、そこで購入したと思われるムービーワールドのTシャツを着て、手にはペットボトル、ぬいぐるみが抱えられていた。

とりあえず私も仕度をした。現地につくと閉園が近い為、中から人がゾロゾロと出てくる。「どうせならもっとゆっくり遊びたいのに・・・」

次の瞬間、目を疑った。ミッシェルが係りの人に「あの、この子が中にバックを忘れたので取りに行ってもいいかしら?」

「ミ、ミッシェル?」係りの人は「どうぞ」と行って、中に入れてくれた。

「愛、走って!時間がないわ!あのジェットコースターに乗るのよ!」と
指さした。私は訳も分からず列に並んだ。ミッシェル達は楽しそうにこっちを見ている。

「す、すごい、みんな、役者だ。いかにも今まで私達、遊んでました。みたいな・・。そっか、それで、子供達にココのグッズを持たしてたのね・・。」かくして私は無料でムービーワールドを満喫したのである。

しばらくして、「愛、今日はシーワールドに行くわよ!」嫌な予感がした。
子供達がイルカのぬいぐるみを持っている。

この先は言わなくても分かるだろう。恐るべし、ミッシェル。


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