訓練

【訓練】

2003年1月9日眼科医より告げられた

「本来なら遠視用のメガネをかけて、眼球が正しい位置に来るようにするのが一番なのですが、やはりこの年齢ではメガネは無理のようですね。目薬で訓練しましょう。」

確かに今日の診察中、眼科医が優里香に検査用のメガネをかけようとしたが手で払いのけ抵抗した。
眼科医が言うように、2~3歳児が一番聞き分けがなく難しいところらしい。

その日から、新しい目薬が処方された(今まで差していた術後の目薬は終了)。

ウブレチド点眼薬(調節性斜視治療薬。瞳孔を収縮させ、見えにくくさせる効果有り)を一日2回両眼に使用する。
右目の“アイパッチ”(1日3時間)は引き続き使用する。

1ヶ月後の次回来院日まで、毎日写真(フラッシュ付きで正面から撮影)を撮らなければならない。
以前も写真を撮り提出したけれども、その時の目薬は逆の作用(瞳孔を開かせる)だった。

これで本当に訓練になるのか心配になってしまった。


そして次回の来院日2月13日。写真を見た眼科医は
「目薬の効果が出て来たようですね。もう少し続けてみましょう。」

そして次の来院日にも写真を持参する。


3月13日、眼科医よりチョット嬉しい言葉。

今後は目薬のみの治療とし、 “アイパッチ”はもう使用しなくていいとの事。
私の朝の苦労が一つ減ったし、これで午前中も心おきなく外出できる。
何より優里香の負担が減るのが一番嬉しかった。


4月17日、眼科医よりさらに嬉しい言葉。

もう再手術は不要だ・・・という事。

目薬(ウブレチド点眼薬)での治療効果で、3ヶ月前よりは斜視が改善されているという。


『このまま何事もなく終わって欲しい・・・』


                ・・・と、ただひたすら願うのみの私。


しかしその翌月、思いもよらぬ眼科医からの言葉。

「やはりまだ右目に内斜視が残っている・・・・」と。


『視力検査』 へつづく


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