Yasuakiの株式投資日記

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2006年09月28日
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カテゴリ: 同業比較
メガネチェーン業界の比較です。

市場規模はビジョンメガネの資料によれば2004年度は5992
億円となり前年比で+3.7%と2003年度の底から回復傾向に
あるようです。これは低価格ショップの流行による2002年~
2003年の市場規模の縮小に対して、2004年は低価格ショップ
で買った客の買い替え時期にあたったと説明されています。

実際、低価格ショップの店舗数がどの程度あるか、ですがが、店舗数
が開示されている以下の4店舗で143店舗、一方で上場5社の店舗
数合計は2815店舗であり、これだけで5%、低価格ショップの業界


<主な低価格ショップ店舗数>
ハッチ     45店
オプトレーベル 19店
アルク     43店
マックスエー    ?
ゾフ      36店

<上場企業店舗数>
三城     1055店(国内)
メガネスーパー 522店
メガネトップ  396店
愛眼      292店

(合計    2815店)



※9/29 daikoroさんに教えていただき、今年新規上場したジェイアイエヌを
    比較に追加しました。




メガネ1.PNG

コンタクトレンズが主力の日本オプティカルも含めて7社取り上げています。
6社合計の売上高は約2000億円、前年比 +3.5%
ます。一方で経常利益は △9.4% と前年割れ。6社中4社が減益となり、
非常に厳しい市場環境にあると言えそうです。




売上高トップは 三城 で、過去3年ほど売上、利益とも横ばいで安定しています。
時価総額は1100億円と他の5社を大きく引き離し、高く評価されている
ことがわかります。


メガネトップ は今期に入ってから完全に業績が回復、時価総額も業界2位と
なっています。


日本オプティカル は今期予想売上が216億円ですが、3年後の2009年度
に今期予想の2倍の440億円、経常利益は4倍の42億円を目指す超強気の
中期経営計画を開示しています。これが実現すればすごいことになりますが、
同社は1年半前に発表した中期計画の2006年度を下回っていますので、
あくまでも目標程度にとらえるのがよさそうです。ちなみに強気計画の主要戦略
がドラッグストアと連携した小さなコンタクトレンズショップの大量出店のよう
です。同社の販売するコンタクトレンズのうち、使い捨てタイプが半分以上を
占めているようなので、ドラッグストアにしても来店頻度が高まり、WIN-
WINの関係となる、ということなのでしょう。


ビジョンメガネ は期初の経常利益予想の13.5億円を1Q決算で5億円
へ下方修正しています。低価格帯の価格競争が厳しく売上が低迷したという
ことのようです。




今年新規上場した ジェイアイエヌ が売上高がたったの29億円と小規模な会社
です。ただ前期から急成長を遂げており、小売業の上場のタイミングとしては
かなり理想的な時期だと思います。

ジェイアイエヌの販売形態は基本的にはZOFFなどと同様販売価格を4タイプに
絞った低価格ショップです。商品はファッション性を追求し、頻繁に買い換え
るファッションアイテムという新しいコンセプトでリピーターを増やしている
ようです。また企画・製造・販売を手がけるメガネのSPAというのも特徴です。





増収率、増益率の比較です。

メガネ2.PNG


増収率・増益率ともに ジェイアイエヌ がトップ。売上が2倍、利益が3.3倍
になっています。企業の成長の初期段階ですね。今期予想でも33%増収、22%
増益と高い成長率を予想しています。

コンタクトレンズショップの 日本オプティカル が10%以上の成長を持続。今期も
12%成長予想ですが、医療費改正の影響もあるようで、6月の中間決算では
売上高を下方修正、8月累計でも5%増収にとどまっています。ただ売価のコン
トロール、販管費抑制により利益はなんとか確保しそうです。


メガネトップ が前期13%増収となりメガネチェーンではトップ。前期は販売
子会社の売上が順調だったようです。経常利益については前期は減益ですが、
今期は既に上方修正し前期比4倍の予想と爆発しています。


その他4社は売上高はほぼ横ばい、経常利益は ビジョンメガネ 以外は減益と不調
です。










経常利益率・粗利率・販管費率の比較です。


メガネ3.PNG
メガネ4.PNG


利益率トップが ジェイアイエヌ 。約20%と小売業としても限界の超高収益。
この要因ですが、粗利率は64%他と変わりません。一方で販管費率が44%
と他を引き離して低いです。この要因は何点か考えられます。

・在庫回転月数が1.6ヶ月→年間7.6回転であり業界平均の3回転の倍以上の 
 在庫効率。つまり1商品あたりの単価・粗利額は低いものの1店舗・1人あたりの
 販売数量が多く、結果的に粗利額を多く稼ぎ、相対的に販管費比率が低くなる。。
・会社が若く、平均給料が278万円と安い。(今後売上比率が増加する可能性あり)
・出店立地はショッピングセンター等のインショップが多い。出店コストが比較的
 安い。

在庫効率から見ても他のメガネチェーンとは明らかにビジネスモデルが異なって
いるということがわかります。




三城 が14.5%と高利益率を維持。6社平均が9%なので1.5倍ですね。
これは粗利率は2位とそれほど高くないですが、販管費率が下から2番目と非常に
低くなっています。

これは高い客単価が要因です。 日本オプティカルの資料 によれば、2004年は
三城が約3万5千円、愛眼が2万9千円となっています。他のチェーンはこれらよ
り低そうなので三城が客単価は業界トップと考えてよさそうです。

坪当たり、また従業員1人あたりの売上額、粗利額が大きく、相対的に販管費率
が小さくなり、経常利益率が高くなっています。


ビジョンメガネ が毎期大きく改善させており前期は8.2%となりましたが、今期
は失速、3.3%予想となっています。


メガネスーパー は2期前は10%と高い利益率となりましたが、前期、今期とやや
悪化しています。


メガネトップ は前期まで毎期利益率が悪化していましたが、今期は6%まで急回復
しています。同社は過去3年で利益構造を大きく転換してきており、粗利率は70%
からメガネ5社中最低の63%へ低下、一方で販管費も67%から62%へ削減し
ています。つまり低価格戦略にたえられるローコスト体質に変わりつつあるところに、
昨年からの低価格戦略が当たり前期下期から既存店が大幅回復しました。過去数年の
経営改善が実を結んできていると言えそうです。






キャッシュフローの比較です。

メガネ5.PNG

さすがに 三城 は安定した営業CF。それに加え、ほとんど投資CFがなくキャッシュ
がたまりまくる構造です。おいしい商売ですね。

それ以外の会社は既存店の改装など積極投資の傾向です。






在庫の比較です。

メガネ6.PNG

業界全体で在庫回転日数の平均が下がってきています。業界全体で経営の効率化が
進んできているようです。

特に メガネトップ 三城 は毎期減少傾向にあります。

逆に増加傾向なのが メガネスーパー 。過去2年利益率も悪化傾向にあり、経営状態が
伸び悩んでいることが在庫を見てもわかります。

日本オプティカル は主力商品がコンタクトレンズということもあり在庫が少ないです。




既存店の比較です。

メガネ7.PNG

何度も出てきますが、 メガネトップ が爆発。 日本オプティカル も好調維持。

逆に ビジョンメガネ は大不振、 三城、メガネスーパー も苦戦していますね。







PERの比較です。今回からMakkyさんの要望によりEV/EBITDAを加えています。

業界平均PERは15倍と割安な業界です。


メガネ8.PNG


メガネスーパー がPER(調整)11倍で最も低PERです。利益がマイナス傾向
なので仕方ないでしょう。

ビジョンメガネ が調整PER11.5倍と低い評価。こちらも今期業績が大幅悪化
で悲観されています。

日本オプティカル がPER14.6倍。株価は今年に入って大暴落しています。
昨年上げすぎの反動もあるかもしれません。ただ売上の伸びが月次で5%に留まって
おり、成長を疑問視されていることも考えられます。中期計画は超強気なのすが、
だれも信じてないんでしょうね。


メガネトップ は昨年まで万年低PER株だったのですが、今年の業績改善により
そこそこ高く評価されていますね。


三城 は低成長ながらPER21.5倍と非常に高い評価です。ただ高い利益率と比較的
キャッシュリッチ体質なことからEV/EBITDAは約6倍とそこそこ割安となっています。


ジェイアイエヌ がPER36倍と高い評価。上場直後はPER20倍そこそこ
だったんですよね。あっと言う間に人気化してしまいましたね。今後どこまで
成長が続くかですね。主店地域はまだ群馬・栃木など地方都市がメインであり
出店余地は問題なさそう。現状の利益率を保つためにはリピーターに常に買い
替えてもらう必要があり、常に新鮮なデザインの商品を投入し続けられるかが
今後も好調を維持できるかの鍵となりそうです。顧客ターゲットは現状では
ファッション感度の高い層だと考えられるのでターゲットはニッチ市場と言えそう
です。それにしてもROAが20%と化け物級です。会社規模が小さいという
こともあるのでしょうが、設備をあまりもたないこと、ローコスト経営、在庫
高回転による高収益などによるものです。いつまで続けられるかですね。








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最終更新日  2006年09月29日 23時59分32秒
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